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一般社団法人建築よろず相談支援機構

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No. 0812 鉄骨の防錆塗料について

 相談概要 [氏名] K.M
[居住住所] 愛知県春日井市
[相談建物予定地] 愛知県春日井市
[職業] 医師
[年齢] 46
[女性] on
[構造] 鉄骨造(ラーメン構造)
[設計者はどなたに依頼しますか?] 専業の建築設計事務所
[何階建て] 2
[延べ面積m2]
[延べ面積坪] 75
[工事請負金額] 6000
[設計監理料] 400
[お手持ちの図面は何枚?] 10枚以下
[打ち合わせ何回] 10回以下
[様態] 注文建築
[施工者] 建設会社
 相談内容 [家づくりの相談内容]
 兄弟で2世帯住宅を建てる予定で、建築家に依頼して話を進めている段階です。

シックハウス等が心配のため、当初は木造でなるべく合板等は使用せず、自然素材でなおかつ、風通しの良い家でと話をすすめていました。しかし、財形から融資を受けるためには、耐火構造が必要との事と、1階と2階の騒音の問題等を考慮すると鉄骨造の方が良いと建築家から勧められ、変更しました。

内装はなるべく珪藻土で、下地にも木を使用するとの方針で進んできたのですが、お恥ずかしい話ですが、鉄骨に防錆剤を使用することを全く知らず、最近になって知ったのですが、健康配慮住宅とはほど遠くなってしまうのでしょうか?お願いしている建築家は鉄骨は内部に出ていないから大丈夫じゃないかと思うけどよくわからない、と言われるのですが、プラスターボードと下地材と珪藻土が間に入っていれば大丈夫と考えてよいのでしょうか?

化学物質をすべて排除するのは困難なことは理解しているつもりですが、鉄骨の防錆剤はどの程度のウエートで考えればよいのでしょうか?
合板もクロスも使用しないでおいて、でも鉄骨造にするというのはかなり矛盾なのでしょうか?
お忙しいところ、申し訳ありませんが、ご意見をお聞かせ願えれば有り難いです。よろしくお願い致します。
 yorozuの感想 以前から、楽しく拝見させていただいていました。それで、当初はハウスメーカーでと考えていたのですが、建築家に依頼することにしました。
アドバイザー 
木津田 秀雄 相談員の木津田です。

 シックハウス症候群の原因化学物質には多種あります。自然素材と言えども揮発性の化学物質を含んでいますし、ヒバや桧の臭いがダメな人、また自然塗料と言われる塗料にも溶剤の種類によってダメなものがあります。

 鉄骨の防錆塗料は、入居するときには完全に乾燥しているでしょうし、表面にでてくるものではありませんので、心配の度合いは少ないです。もし心配であれば設計者に頼んで鉄板に一般的な防錆塗装を行った見本を作成してもらい、完全に乾いた状態にしてから、臭いなどに違和感がないか確認してみてください。できれば一晩枕元に置いてみて、朝問題がなければ、大丈夫だと思います。逆にこれで違和感があれば、防錆塗料を変えるなど必要になるかと思います。

 私の個人的な見解では、鉄骨の防錆塗料よりも内装に使用する予定の珪藻土などが、体にあっているかを確認する方が大事だと思います。いわゆる珪藻土塗り壁の中には、あまり良くない物もありますし、これもサンプルを確認することが大事かと思います。
 藤井 修 名古屋の藤井です。

鉄骨の錆止めには以前はJISK5622(鉛丹錆止めペイント)が多く使われていましたが環境汚染の影響があり最近は使われなくなっています。
よく見かけた赤錆色のものです。
JISK5625(シアナミド鉛錆止めペイント)又はJISK5623(亜鉛化鉛錆止めペイント)などは比較的安全と思われます。
建物が出来るころには匂いも無ありません。

また、内装などは今年の7月から改正された建築基準法でシックハウス対策の法規で、いろいろな規制ができましたので設計者に、そこの所もよく説明を受けてください。
 コメンテーター 
久米 能子 3人の解説委員の言われるように、私も特にご心配は不要と考えます。
また、シックハウス問題は、家造り時点での建材の選択も大切ですが、暮らし方にも必ず配慮が要ります。24時間換気扇を取り付けても、電源を切ってしまえば同じことであるように、完成してお引越しをされてからも、日常の換気等にはご配慮ください。また、家具等は未だに十分ホルムアルデヒド対策はされていません。建物以外の薬剤も身の回りには溢れていることもおぼえておいていただければと思います。 
 事務局から 
  荻原 幸雄 荻原 幸雄  ご依頼している建築家の見解で問題はないと思います。
いろいろご心配になられるのはわかりますが、建築家を信頼して家造り楽しんでください。
相談者お礼状 
 相談者お礼状 『建築よろず相談』の皆様、早速のお返事ありがとうございました。
大変詳しく説明していただいたので、納得ができ、とても安心できました。
 その後  
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