相談概要 | [氏名] K.M [相談内容:] その他 [居住住所] 大阪府大阪市北区 [相談建物所在地] 大阪府大阪市北区 [職業] 会社員 [年齢] 37 [女性] on [構造] 木造(在来工法) [引渡し年月日] 西暦 1990年 3月 日 [公庫は使わない] on [性能保証は使っていない] on [何階建て] 2 [延べ面積m2] [延べ面積坪] 30 [工事請負金額] 0 [設計監理料] 0 [様態] 建売り住宅 [施工者] 大工(工務店) [設計者を選んだのは] 自分では選んでいない。 [監理者を選んだのは] 自分で選んでいない。 [確認申請書は本来建築主が出すと説明を?] 受けていない。 [確認申請の為の委任しましたか?] してない。 [確認申請書お持ちですか?] 解らない。 [検査済証は有りますか?] どういうものか知らない。 [お手持ちの図面は何枚?] 無い [打ち合わせ何回] 打合していない。 [床面積] − [施工者名] [販売会社名] [設計者名] [監理者名] |
相談内容 | [現象] 夫の親から受け継いだ持ち家で、木造2階建て(相談者が居住しているのは2階部分のみ、1回は間貸ししている)です。 とても古く、築後75年から80年経過していると思われます。 困っているのは住居自体ではなく(古くて不都合もありますが生活には支障ありません)、水道と水圧のことです。 引っ越した当時から、ご近所の「どこかのお宅」が水道を使うと、うちの水がほとんど出なくなります。水圧は、蛇口を指で塞ぐと水が完全に止まってしまう程度(指とのスキマから水がビューと出たりはしません)です。 家族や家庭内での使用で起こることなら、断り合ってシャワーの人を優先するなどできますが、ご近所とあっては難しいです。 洗い物ぐらいなら待って辛抱しますが、シャワーを浴びている最中に水が急に熱湯になったり(水圧が急激に下がるので水が熱されて熱くなります)、水になってしまうのだけは何とかならないかと思います。 一度水道局か工事の人に訊いたところ、水道管の元の部分を工事しなくてはならないので、莫大な費用がかかると聞き、とても居住者個人では負担できないと思いいました。それ以外に相談できる機関も思い当たらず、10年以上、夜のお風呂を諦めて早朝にしたりして対応してきましたが、やはり今でも慣れず不便です。。。 もし何とかなるのなら解決したいです。 [業者の見解] - [相談内容] シャワーの途中に熱湯や水になるのは、標準的な生活水準に障害があるとはみなされないのでしょうか? ただ不便ですと訴えるだけでは通らないと思います。 公的機関に対してどのように主張すれば良いのかご教示いただきたく、ご相談いたしました。 あまり例のない案件かと存じますが、何卒お知恵を拝借したく存じます。 よろしくお願い致します。 |
yorozuの感想 | このようなサイトがあるとは知らず、調べなかった自分にも問題があるなぁと思いました。 お忙しい専門家の方が力になってくださるのは心強いと思います。 あとはご返答の内容で、自分たちの立場を客観的に認識したいと思います。 |
アドバイザー | |
善養寺 幸子 | 水道は公共の物。基本的に公平に供給を受けるのは権利として捉えてください。その位の意識でないと、交渉事は通ものも通らない。特に役所相手となると、少し強気なくらいが丁度良いところがありますので、それを念頭に置いて交渉しましょう。 先ず水道引き込みはいつ頃施工されたものでしょうか?水道料金の請求書に書かれているお客様番号で、管轄水道局に行けば台帳があり調べることが出来ます。(有料の場合あり)その上で、近隣との関係、引き込み水道の径など把握しておくと良いでしょう。水道の状況がそこまで悪いのは引き込み管の径が細すぎる上、その分岐数が規定以上になっている可能性があります。 私道の場合、私道への引き込みはそれぞれ個人の持ち物となり、水道局の持ち物ではありませんので、それそれの利用者の負担で引き込み管の変更を行うこととなりますが、本管からの引き込みがその様な状況になっている場合は、本管を入れ替え、状況を改善する義務は水道局となります。東京と大阪では、多少状況は違うと思いますが、あまり古い管は鉛管など使用している場合があり、それは改善されなくてはならないので、その事を理由に入れ替えを申し出ても良いと思われます。東京では、古い管は徐々に新しいステンレス管に入れ替える事を謳っているので、ステンレス管以外の物に関しては無償で入れ替え工事をします。(強く主張しないと誤魔化して金を取ろうとされる場合がありますが、メーターより向こう側は水道局の持ち物で、公共性が高いと言ってもそれで金を取って商売をしているわけですから、不備がある状態で同じように金額を徴収されるのはおかしい訳です。) 私道に引き込んでいるのが細すぎて、その様な状況になっているとすれば、その事を利用者に伝えて、共同でお金を出しあい管径の変更工事を行うのが筋でしょう。もしかして、台帳を見てみて、誰がまずその水道管を引き込んだか知ると良いでしょう。 分岐した全員で引いたとは限りません。ご自分の家個人で引き込んだ経緯があれば、他の方はそれを無償貸借しているのですから、お金を出していただく義務も生じるわけです。東京では、本管分岐が20ミリ以下の場合、20ミリまでは言えば無償で入れ替えますが、本管が細い場合は、入れ替えまでには多少時間が掛かるでしょう。それでも、酷い状況を主張して交渉してみてください。 管轄の水道局ではなく、台帳を調べた後にいきなり府の水道局に言って相談するのも手かも知れません。お客様相談室はあると思います。今の前時代的な状況は、早めに解決して頂きたい内容ですね。まず、行動あるのみ。公共的恩恵を受けていません。 |
栗原 実浩 | 解説員の栗原です。 1、水道局相談するのであれば、 メールの内容の現状を局の担当者に伝え改善工事を申し込む。 工事費用は施主負担となります、費用は引込み口径と本管から住宅までの距離及び埋設道路の舗装仕上げで決まります。 以前この方法は莫大費用がかかる聞いたそうですが、見積だけでも取ったどうでしょうか、 2、その他の改善方法 水道使用量に合わせた住宅用受水槽と自動給水ポンプを新設し、水量と水圧をまかなう。 以上の2案で検討し安価で施工出来る方法で改善するのがよいと思います。 尚 築後長期間経過してますので、水圧水量が増えた場合既存建物内の給水管の漏水及び極端な場合破損も考えられますので充分既存管の状態を調べた上改善工事をすすめます。 |
星 裕之 | 解説員の星です。 これはお住まいになられているブロックへの給水管が細いゆえに起こる現象です。 地域にもよるでしょうが、宇都宮市の場合水道局給水課長が窓口となります。同じ水道管使用者で管径増大の要望書を提出し、水道局で管を太くしてもらう形となります。 予算の都合や地域的なバランスをもありますが、年度の早いうちに何度も通うのが早期管径増大の道のようです。個人の負担で行う方法もありますが部分堀を行っても1m当たり2万円近くかかりますので、その負担は大変なものです。管が共有の持ち物である場合でも、今後のメンテナンスや現状の改善が期待できることを共有者に説明の上、水道局に移管していただくのが得策かと思います。 |
氏原 毅士 | 解説員の氏原です。 給水圧のご相談ですが、おそらく引き込み管が古い鉛管でせいぜい10〜13ミリ程度であると思います。また、よくある話ですが、本管といってもこれも古い25ミか32ミリほど(元は2軒か3軒で共有)に新しく建てた方が分岐接続しているのではないでしょうか。 以前私の自宅でも同様な現象があって水道局へ交渉に行った経験があります。 水道局の見解は、給水圧は保障できないということで増径は困難とのことでしたが、再開発により移転したためそのままになっています。 仰るとおり、給湯器の着火水圧に到達せず(8号はまったくだめ・5号がやっと)といった状況でした。 だましだまし使っていたのですが、古い給湯器のダイアフラムという圧力弁が故障し湯沸かし器が発火する事故までありました。 私の場合は32ミリの給水管が、3軒ほどの関係者で私道内に設置したものだったので水道局では対応できなかったのですが、ご相談の件では本管を設置したのが水道局なら強く申し入れしてみるべきです。 加圧ブースターを利用し自分のところだけ圧を上げることもできますが、周辺の水圧が一気に下がることから給湯器の事故の可能性が高まりお勧めできません。 本管の引きなおしは各自治体が順番に行っていますので、根気よく交渉してみてはいかがでしょうか。事故が起こる(給湯器の不完全燃焼や発火)前に改善しなければなりません。 |
若井 俊彦 | 解説員の若井です 栗原実浩解説員の言われる第2の方法が費用はかかりますが現実的な対処法ではないでしょうか。 これは水道の水を一度受水層にため、その水をポンプで通常の水道程度の圧力に加圧して蛇口からの水のでを良くするという物です。 受水層の大きさは浴槽に入れる程度約200リットル程度で良いのではないでしょうか。 通常は浴槽に水を入れるときが、継続的に受水層の水を使う一番のときですので。 水を使用している間も水道管からの補給は続いています。 ただ設置のためのスペースと、ポンプを動かす電気代がかかります。 私は3階建ての住宅で3階への給水圧がとれないときなどに使っています。 |
コメンテーター | |
山口 雅克 | 上水道は公益性が高いのですが、受益者負担が前提となっております。状況から不便さを感じていらっしゃるのは廻りの方も同様と思われますので、解説を参考にして複数の方で交渉されてみると良いのではないでしょうか。 自己負担の方法しかない場合は受水槽を設置することも含めて、費用対効果で考える事になります。 |
事務局から | |
荻原 幸雄 | 先ず私道の場合の埋設管は私道所有者若しくはその管を利用する方の負担になります。 公道の部分は水道局の負担になると思います。 問題がこちらの場合は水道局に氏原委員のとおり、給湯器が発火する危険性もあり、強く交渉してください。 もし、難しい場合は住宅用受水槽と自動給水ポンプの方法も考えてみてください。 |
相談者お礼状 | |
相談者お礼状 | |
その後 |
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