相談概要 | [氏名] S.T [相談内容:] その他 [居住住所] 北海道旭川市 [相談建物所在地] 北海道旭川市 [職業] 専業主婦 [年齢] 36 [女性] on [構造] 木造(在来工法) [引渡し年月日] 西暦 2003年 7月 日 [公庫は使わない] on [性能保証を使用] on [何階建て] 2 [延べ面積m2] [延べ面積坪] 53 [工事請負金額] 1372 [設計監理料] 0 [様態] − [施工者] ハウスメーカー [設計者を選んだのは] 自分では選んでいない。 [監理者を選んだのは] 自分で選んでいない。 [確認申請書は本来建築主が出すと説明を?] 受けていない。 [確認申請の為の委任しましたか?] してない。 [確認申請書お持ちですか?] 無い。 [検査済証は有りますか?] 無い。 [お手持ちの図面は何枚?] 5枚 [打ち合わせ何回] 30回以上 [床面積] 200m2以下 [施工者名] [販売会社名] Kホーム [設計者名] [監理者名] |
相談内容 | [現象] 4年前に私の実家が平屋で家を建築、昨秋からの計画でその平屋の家に増築する形で私の家を建てることになりました。 メーカーは実家を建てた業者にお願いすることになりました。 (そのほうが細かい図面などを持っている、構造がわかっているなど便利だったため) (延べ床面積は増築分と一階の実家をあわせた面積で、今回工事するのは28坪ほどです。) 昨秋、増築の話が出た段階で、車のローンがあること、月々支払える金額など相談済みでした。 金融機関を主人の給料が振り込まれている銀行にしたかったのですが、実家が支払っている公庫などの関係で、同じ金融機関でないとダメだといわれ、仕方なくハウスメーカーの方に任せておきました。 一月末日に契約書をかわしたのですが、この時点で契約書をもらえませんでした。 「銀行に行かなくてもいいんですか?」と営業担当に何度も聞いたのですが「行かなくていいです。大丈夫です」とのことでしたので融資はおりるもの、と安心していました。 5月から建築を始める予定だったのですが、結局6月の半ばになってから工事が始まり、工事開始から2週間ほど経ったときに銀行から電話があって「まだ融資すると決まっていない」「工事を止めるようにメーカーにも言ってあります。工事を中止してください。」といわれました。 その場で主人がメーカーに電話して、営業担当に確認しようとしたのですが担当が不在で、結局工事責任者に「工事を止めてください」と申し入れたようです。 その次の日から工事は止まり、現在に至っています。 契約したときの完成予定は7月20日でしたが、絶対に完成しません。 その後、私と主人が銀行に出向き、車のローンを完済することで予定金額を借り入れることができる、ということになり、銀行からも「工事を再開してもいいですよ」との話を貰いました。 メーカーから、「車の残債を会社の方で一時立て替えますので、払ってください」といわれ、そのお金を返す為に、クレジット会社からローンを借り入れするように言われました。 そうすると、月々の支払い額が大変な金額になり、(返済期間が短いため)「とてもじゃないけどそれでは支払っていけない」と言うと、「じゃぁ、工事を中断したあのままにしておきますか?」等と言われました。 実際に銀行から工事再開OKの連絡を受けて10日経った現在も工事は再開されていません。 実家は住んだままの工事でしたが、足場があるため家の中が暗く、風も通らない状況で放置されています。 [業者の見解] 工期が遅れたのはこちらの責任であるが、その責任については車のローンを一時期無利子で立て替えること、高くなってしまった金利分を支払うことで負う。 それ以上の責任については認めない。 [相談内容] 現在、一階に住んでいる実家の父は「これ以上工事が遅れるようであれば損害賠償の請求をする。」と言っています。 実際、7月中に引越しをして今私たちが住んでいるマンション(自己所有)を8月から貸す予定で住んでくれる人も決まっていたのですが、引越しができないと言うことで貸すことができなくなり、またあらためて借りる人を探すことになってしまいました。 私としては穏便に済ませたい思いもあるのですが、メーカーが提示してきた条件では今後どうしても支払いを続けられそうにない様に思います。 でも、メーカー側はその条件を飲まなければ工事は再開しないつもりで居るようです。 (自分たちで車のローンの借り換えも検討しましたが、それでは完済したことにならず、そうすると銀行からお金が下りない可能性があるので今は下手に動かないように、と言われました) 工事途中で放り出された資材も、かぶせていたビニールが風でとんで、雨ざらしになり、建材が曲がったり、黒ずんだりしているようです。 父の言うように、損害賠償請求の対象になるのでしょうか? また、父は「契約書も渡さないで工事に踏み切ったのは違法だ」とも言います。 「場合によっては工事する前の状態に戻してもらう」などとも言っているのですが・・・ 私がメーカーの提示した条件を飲むしかこの状況を収める方法はないのでしょうか? |
yorozuの感想 | 家を建てることなど何もわからないまま始めてしまった工事で行き詰まり、 胃が痛くて眠れないほど悩んで居ました。 このHPを着工前に読んでおけばよかったと、後悔しています。 なにごともメーカー任せにしてしまってこんな状態になってしまい、誰に相談してよいのかもわからない状態でした。 一生に一度の大きな買い物だからこそ慎重にならなければいけないのですが、滅多にない買い物だからこそわからないことがあまりにも多いですよね。 そんな状況の中、こういったHPの存在は大変ありがたいと思います。 |
アドバイザー | |
古賀 保彦 | 解説員の古賀です。 現在の車のローン返済+建物ローンで払える範囲内のものであったのが、車のローンの方が短期の借り換えにより返済期間が短縮されて、その分毎月の返済額が多くなって無理がでるということでしょうか? 損害賠償請求は難しいと思いますが、ローン審査前に着工したのは拙速だと思いますので、説明が違っていたという事で解決までの工事一時中断をのんでいただく事は要求できると思います。が、それではメーカーも困るでしょうから、車のローンを一時無利子立替え、金利差額を負担してくれるという条件的には良い話を出してくれたのかもしれません。 今後の方法として、 (1)工事中断のまま、お金を貯めて車の残債を返済する。←施工会社の承諾要。 (2)支払いはきついものの、車のローンが短期で終わると思って頑張って払う。 (3)親御さん、兄弟・親戚から車の残債分を借り入れる。 (4)抵当権順位、車残債に関わらず貸してくれる銀行を探す。(確率低、金利高) 等が考えられますが、他にも方法があるかもしれません。 施工会社も中断のままでは困るでしょうから、何とか協力し合って頑張って下さい。 |
星 裕之 | 解説員の星です。 着工のまでの流れを整理します。 契約金額内容の仮決定→銀行に融資申込→銀行融資仮承認→施工契約を結ぶ→着工→融資実行手続というのが正式かつ慎重な手続きかと思います。融資申込と施工契約が逆になる場合もあります。通常の銀行融資では、支店での申込者本人の申込書面前記入により審査が開始されます。貴方が全く銀行手続きをしていないという状況は非常に不思議に感じます。金融公庫であれば融資予約通知がない限り着工できません。着工が延びたのが融資審査上の都合であれば施工者(メーカー)の責任ではなく、貴方に責任があるかと思います。 銀行融資の際には収入により、月々の返済可能額に上限があります。たとえば、年収500万円超800万円未満であれば車のローンを含め収入の40%までとすることなど。貴方の場合のその基準を超えているものと思われます。 返済期間を長期にすれば、月々の支払い額は減ります。たとえば10年で設定している返済を30年にしてしまってはどうでしょうか?車のローンが払い終わった時点でローンを組み直したり、繰り上げ返済を行うことで実質返済期間は短縮できます。 また、車のローンが1年程度で終わるなら支払い据え置きをしてもらい、1年間金利を払うだけとし、実質返済は一年後にできるという商品もあります。車のローンを一括返済する以外に方法はあると思います。お金を手配しなくてはいけないのは施主の貴方なのですから、銀行のローンセンターに出向き、ほかに手段はないのか銀行員にもう一度相談してください。 最後に、契約に関しては1月末に行っているとありますので、更地に戻させるのは難しいとおもいます。損害賠償についても工事が遅れた原因をしっかり判断しないと返って不利になるかもしれません。 |
コメンテーター | |
今井 優子 | 家を普請するにあたって、資金を用意するのは基本的に建築主である貴方の責任です。 普通の人は、そんなに大きな金額のローンを組むことは、そうそうないことですから、知らないことがあって当然です。だからといって人任せにするよりは、自分で調べ、色々なところで相談し、勉強しながら進めていった方が、家造りも楽しいものになると思います。 今からでも遅くないですから、ご自分で一つ一つ確認しながら、ご自分でどの方法を選択するか決断してください。 このような事態になってなお、「下手に動くな」と言われたからといって、本当に動かないのはどうかと思います。 貴方の台所事情を一番分かっているのは、貴方であって、メーカーの営業マンではないはずです。 自己責任を放棄して、相手の違法性だけを叫んでも拗れるばかりで、解決はしないと思います。 |
事務局から | |
荻原 幸雄 | 建築主である貴方がお金のことは直接確認するべきでした。 営業マンに言われるままに判を押しませんでしたか?「他は私が書いておきますから・・・」とかなんとか?営業マンは既成事実を積み上げて貴方たちをがんじがらめにします。 ですから、営業マンの何らかの確認不足によって今回の問題が発生したと思われます。 わたしは土地を購入する方には必ず不動屋さんだけに頼らず、御自分で銀行に言って確認してください。と口をすっぱくして伝えます。それは融資の流れを理解するとともに一生に一回か二回の買い物に対して経験する少ない勉強のチャンスだからです。 当然、御自分で銀行マンと話すのですから、そうそう間違いが起こるものではありません。 しかし、今回の場合のケースは営業マンの注意不足でたまに起こすこともあります。 「下手に動くな」という言葉が気になります。直接銀行に出向いて、何故このようになったかという流れを確認してください。もし、銀行マンのミスがあるのであれば、両者で誠意を持って解決すべきです。 それにしてもよくわからないのは通常記載欄には貴方が借り入れている現在の金額を記入する欄がありますが、そこに車のローンの残額を記載しなかったのでしょうか?営業マンはそこを確認しないままことを進めたのかもしれません。そうであっても本来は貴方が記載すべきものなので貴方にも責任はあります。ただし、その書類も見たことがないのであれば、話は別です。 |
相談者お礼状 | |
相談者お礼状 | |
その後 |
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