相談概要 | [氏名] K.Y [相談内容:] 売建住宅(建築条件付建売住宅)の瑕疵 [居住住所] 東京都江戸川区 [相談建物所在地] 東京都目黒区 [職業] 会社員 [年齢] 29 [女性] on [構造] 混構造 [引渡し年月日] 西暦2003 年 10月31 日 [公庫は使わない] on [性能保証を使用] on [何階建て] 地下1地上2 [延べ面積m2] 87 [延べ面積坪] 24 [工事請負金額] 1700 [設計監理料] 0 [様態] 建築条件付建売住宅(売建住宅) [施工者] ハウスメーカー [設計者を選んだのは] 自分では選んでいない。 [監理者を選んだのは] − [確認申請書は本来建築主が出すと説明を?] 受けていない。 [確認申請の為の委任しましたか?] してない。 [確認申請書お持ちですか?] 有る。 [検査済証は有りますか?] − [お手持ちの図面は何枚?] 10枚以下 [打ち合わせ何回] 5回 [床面積] 100m2以下 [施工者名] S建設 [販売会社名] C社 [設計者名] D社 [監理者名] ? |
相談内容 | [現象] 地盤改良が終わり、地階の配管が始まったところです。 現地を見に行った時に施工会社の責任者が丁度いたので、何気なく排水ピットに溜まるのは地下階の水だけですよねと確認したところ、家全体の排水が一旦地下の排水ピットに集められる仕組みになるとのこと。 最初の話では、地下階だけとの話だったのに。 勝手に計画が変えられているのに驚き事情を聞いた。 [業者の見解] 施工業者は、いろんな配管が家をぐるぐる回るよりは、一箇所にまとめたほうが良い。そもそも土地が狭いから出来ないと言っている。 設計業者は計算では出来ると設計したので出来ないことはないと思う(自分たちの設計ミスを認めたくないのか)しかし施工業者が無理といっているものを無理やりやるより、一番良い方法をとるのが得策なのではないかとのこと。 販売会社にはまだ相談してません。 [相談内容] 傾斜地を利用した地下1階RC造り地上2階木造(在来法)の住宅の排水管について相談です。 地下:居室2、浴室、洗面(ドライエリアがある) 1階:居室1、トイレ、駐車場(実際はちょっと埋まっている) 2階:台所、リビング というように3フロア全部に水廻りがあります。 最初の計画では、地下部分の汚水、雑排水だけを排水ピットに溜めてポンプアップ、1・2階はそのまま下水に流すという話でした。しかし、工事を始めてみると土地が狭いのと1階部分が実際地面より低いことがあり、勾配の意味でそのまま下水につなぐのが難しいとのことです。 私としては故障・メンテナンスの面で排水ピットがあること事態あまり良く思っていなかったのに、全部の排水が排水ピットに溜まると聞きすごく不安に感じでいます。 地下がある家はこの頃よくありますが、全部の排水が地下に行く家は珍しいと思います。 排水ポンプに頼る構造の家はそれが故障したとき大変なことになるでしょう。 それはどうしてもイヤだといったら、2階の排水は外の壁に排水管をむき出しでつけて、一階の排水はなんとか駐車場を通すやりかた(これも外に出る)なら出来るかもしれないと言われました。 普通は排水管は家の中を通るものですよね。このやり方はどうなのでしょうか? 私としてはどっちにしても良い方法でないと思います。 もともと狭い土地に建てる家だと分かっていたのに、なぜいまさら出来ないとなるのかも疑問です。 従来のやり方本当に無理なのかも?なところです。(やりずらいだけなのでは?) どうすればいいのか迷っています。 |
yorozuの感想 | 感想 こんなに親切なHPあるなんて本当に感謝してます。 説明も詳しくて分かりやすいので、勉強になります。 |
アドバイザー | |
善養寺 幸子 | 解説員の善養寺です。 外部に配管が剥き出しになるというのは、消して珍しい仕様ではありません。 公庫などの高耐久住宅の仕様では外配管を規定しています。すぐに外に出して置けば、詰まっても内装を壊すこともなく、メンテナンスしやすいと言う考え方です。 私もほとんどこの剥き出しの方法を取っています。住宅の場合裏になる部分がありますので、そこに集中させています。全面見える場合は困りますね。 地下ピットに排水を全部集中させる件は、どうなのでしょうか。確かに単純な排水形態となりますが、トイレの排水も持ってくるとしたら、虫、臭気、メンテナンスの問題など出てきますね。一般住宅の場合、あまりこの地下ピット式の排水はお奨めできません。全部が集中するという点だけではなく、排水ピット方式そのものがどうでしょうか?お風呂があると出来ませんが、地下トイレ、洗面なら金額が高くても排水は圧送式としますね。(メンテナンスが楽です。) 排水ピットは外部にあるのでしょうか?内部であれば、室内床のどこかに点検口を設けてあると思いますが、雨水だけならともかく汚水(浴室用も含む)が入るようなピットだと定期清掃が必要と思われますが、その度、業者の手配が必要になります。 ましてやトイレの汚水も入っているとなると、室内で肥溜め清掃の様なことをされるのはたまらないと思います。それに雨水と浴室の排水なら、普通のポンプで大丈夫ですが、トイレの汚水が入ってくると、汚物がありますのでカッターポンプが必要になるでしょう。設備図にどうかいてあるか見ていただきたいのですが、排水ポンプは2基設置されているでしょうか?丁寧な設計なら2基が交互に運転する仕組みとし、万が一1基が壊れても全く同時に2基は壊れないとして、保険のために2基設置します。予算的に見て、カッターポンプを2基設置している様にも思えませんが。どうでしょうか?屋外に配管が出てもトイレだけは直接排水にした方が良いと思われます。 ドライエリアの排水にポンプがあるから生活排水用にもしてしまったのでしょうか。 雨水と生活排水が一緒に入って排水される仕組みなら、2基ポンプにしておいた方が安心です。このところ毎年集中豪雨がありますから、そんな時に1基だけのポンプが壊れてしまったら、汚水で地下室が浸水してしまうかも知れません。 設計ミスとは言えないと思いますが、この設計には設備の専門とする設計者は入っていないでしょう。(設計監理費が払われていないのですから仕方ありません。)設計者の中には設備が詳しくない人は結構います。業者に強く言えないのはその理由であったりします。監理もされていないでしょう。安価な建物なので色々な面で、注意された方が良いかも知れませんね。 |
コメンテーター | |
星 裕之 | 今回の設計業務は施工や販売会社からの、下請けであり「確認申請を通すための図面」を作成する程度の契約ではないかと思います。設計時や着工前に設計想定地盤高をしっかり確認すれば、このように配管経路がかわることもなかったかと思います。規模に対して工事金額が極端に安いので、善養寺解説員が述べているように色々な面で注意する必要があるかもしれません。 |
事務局から | |
荻原 幸雄 | 傾斜地とのことで敷地や道路排水経路などを確認しないと正確な解説はできませんのでその点をお含み置きください。 さて、地下ピットに集中させるのがいいのか悪いのかよりも契約の話として設計図書には分かれているように記載されていませんか? そのような図面がそもそもなければ口約束だけの契約になっている。ということなので今回のように現場判断となってトラブルのもとです。そもそもこのような契約事態が問題なのですが、残念ながら設計事務所以外ではこのような設備図は少ないかもしれません。 また、雨水は少なくとも別に排水していると思われますが如何ですか? 雨水は汚水や雑排水と合流させないようにしましょう。 集中豪雨のような時にオーバーフローして家の中が最悪の事態になる可能性が考えられます。 設計では重要なポイントです。 今回の御相談なのですが、初期に考えられていたあなたの考え方が正攻法だと思われます。 2系統になるということは万が一の場合にどちらかは使えるからです。一つの系統ですと万一の場合家全体が機能不全に陥ります。 また、地下の採光用ドライエリアなどに雨水が入る場合は雨水だけの単独のピットを設けることが重要です。 地下を作る場合は費用がすこぶるかかります。 このような行き違いの設計ですと、湧水対策、結露対策などしっかりしているのか? 御確認ください。また、地下を造る場合は監理が重要になるのはいうまでもありません。 |
相談者お礼状 | |
相談者お礼状 | |
その後 |
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