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一般社団法人建築よろず相談支援機構

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〒181-0001 東京都三鷹市井の頭3丁目12番11号

よろずWEB相談HEADLINE

No. 0775 内壁の亀裂は10年保証の範囲か?

 相談概要 [氏名] Y.N
[相談内容] 建売の瑕疵
[居住住所] 東京都町田市
[相談建物所在地] 東京都町田市
[職業] 会社員
[年齢] 38
[男性] on
[構造] 木造(在来工法)
[引渡し年月日] 西暦1998年10月10日
[公庫使用] on
[性能保証を使用] on
[何階建て] 2
[延べ面積m2] 80.19
[延べ面積坪]
[工事請負金額] 3600
[設計監理料] 0
[様態] 建売り住宅
[施工者] 大工(工務店)
[設計者を選んだのは] 自分では選んでいない。
[監理者を選んだのは] 自分で選んでいない。
[確認申請書は本来建築主が出すと説明を?] 受けていない。
[18確認申請の為の委任しましたか?] してない。
[確認申請書お持ちですか?] 有る。
[検査済証は有りますか?] 有る。
[お手持ちの図面は何枚?] 1枚
[打ち合わせ何回] 打合していない。
[施工者名] IK
[販売会社名] S開発
[設計者名]
[監理者名]
 相談内容 [現象]
平成10年に建売住宅とで現在のこの家を購入しました。居住開始より約2年経過後に各窓枠の下隅に亀裂がでてきました。(最初は一箇所)現在約5年経過しておりますが、大半の窓の下両隅より壁に亀裂がでてひどいところは割れが出ております。

施工業者に連絡をとってますがなかなか来てくれません。亀裂の窓は2階の窓3箇所と1階の窓2箇所です。
また、2回の部屋(リビング)の床と壁の隙間がかなりあいてきました。この建物は10年保障の高耐久木造住宅とのことですがこんなに早く亀裂等が出るものでしょうか?(10年の保証書もあります)欠陥ではないかと不安です。

[業者の見解]
呼んでも来てくれない。前に一度来たので話をしたがそれ以来何も答えず絶対に連絡しても来ない。

[相談内容]
10年保障住宅ですが、これらの亀裂等を保証内で修繕は可能でしょうか?また、元々欠陥住宅ではなかったのでしょうか?
今後どのような対応を業者及び財団法人性能保障住宅登録機構にしていけば宜しいでしょうか?(または、市町村)

窓額縁下角のビニールクロス亀裂
 yorozuの感想 このようなHPがあり住宅を購入・リフォームする場合強 い味方になり感謝しております。
アドバイザー 
古賀 保彦 古賀です。

保証機構による瑕疵保証は、通常、建物の構造耐力上主要な部分の瑕疵、屋根・外壁等の雨水の進入を防止する部分であって、構造体の亀裂やたわみ、漏水が生じていなければ保証の対象にならないようですのでご注意下さい。
また、原則的に施工会社がその手直しをする事を前提としています。施工会社が倒産していなければ保証義務は施工会社にありますので、まずは施工会社との交渉が必要です。

相談写真を拝見しましたが、3枚のうち2枚は内装下地ジョイント部がひび割れて表にでてきたものと思われます。
建物自体の構造強度、木材の乾燥収縮、地盤特性、道路等周囲の振動状況を見なければ原因は分かりません。が、ひび割れ=欠陥と限らない場合もありますし、逆に、地盤沈下等構造上の問題からひび割れが生じる場合もあります。
施工会社の動きが悪い場合は第三者の建築士による調査を行う旨も含めて、施工会社と交渉して原因を調べられてはいかがでしょうか。
 コメンテーター 
畔上 廣司 2年〜5年と発現した亀裂に、さぞ不具合を感じていることと存知ます。
内装下地木材の乾燥収縮による影響が原因として考えられなくもありませんが、写真から判断されることは、何か壁全体に引張応力等が生じているようにも見受けられます。
写真のような亀裂が発生し、床や巾木と壁の隙間が進行している場合、不同沈下による影響も考えられます。その他不具合部分があるかどうか確認してください。

実際は床板や壁材を剥がして確認してみなければ分かりませんが、無論、主要構造上の問題点以外の不具合について業者に瑕疵を問うことは可能だと思います。
因みに、1階床の傾斜チェックは5/1000前後以上の勾配があった場合、布基礎コンクリート廻りは外内部を貫通して0.5mm前後以上の亀裂がある場合などは要注意でしょうか。

10年保証は、登録保証者はC開発であり、施工業者は下請負の関係となります。
したがって、施工業者の対応が悪いならばC開発に連絡確認を取ることでしょう。
登録保証者や施工業者に現場確認してもらえない、又は、しっかりした対応を得られない等、納得できなければ住宅登録してある(財)住宅保証機構の取り扱い事務機関に直接、ご自分の住宅登録番号を伝えてご相談してください。
保証機構は随時相談を受け付けており、登録保証者に何かしらの指導伝達があることになると思います。以後、どうしても問題解決に至らない場合、古賀さんの仰る第三者の建築専門家による技術的な調査を行なうことが必要になるかもしれませんね。 
 事務局から 
  荻原 幸雄 原因は即答できませんが、間柱の材の乾燥による変形か?ポード取り付けの甘さか?
もっと本質的な構造からの影響かは現地調査しないとわかりません。

同じような場所から発現しているのも気になりますね。
原因を追求し、修補の後安心した住まいになることをお祈りいたします。
相談者お礼状 
 相談者お礼状 お世話になります。

Y.Nです。この度は親切なアドバイスありがとうございました。今後は建築士の方に相談してみて建築業者と話をしてみることにします。
 その後  
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