相談概要 | [氏名] M.T [相談内容:] その他 [居住住所] 東京都港区 [相談建物所在地] 東京都渋谷区 [職業] 会社員 [年齢] 28 [女性] on [構造] わからない [引渡し年月日] 西暦 2003年 6月 日 [公庫は使わない] on [性能保証を使用] on [何階建て] 3 [延べ面積m2] 97 [延べ面積坪] [工事請負金額] 5280 [設計監理料] 0 [様態] 建売り住宅 [施工者] 大工(工務店) [設計者を選んだのは] 自分では選んでいない。 [監理者を選んだのは] 自分で選んでいない。 [確認申請書は本来建築主が出すと説明を?] 受けた。 [確認申請の為の委任しましたか?] 覚えていない。 [確認申請書お持ちですか?] 有る。 [検査済証は有りますか?] 無い。 [お手持ちの図面は何枚?] 3枚 [打ち合わせ何回] 4回 [床面積] 100m2以下 [施工者名] K [販売会社名] B [設計者名] K,A [監理者名] ? |
相談内容 | [現象] 去年の7月頃から物件を探し始めて、9月に不動産業者が、渋谷に土地を購入し、まだ一般に公開していないが、古屋が建っている状態でプランもいくらでも変えられる好条件の物件があると紹介され、土地売買の契約をしました。その際に、手付金として100万円を支払いました。ただ、この物件は、まだプランはできていないが、建売という名目になっているため、安く手に入れられるということを言われたが、意味がよくわかりませんでした。安く、という言葉につられて契約しました。それから3ヵ月後、古屋が取り壊され、土地売買契約を一度破棄し、改めて建売としての契約を交わしました。その際に、さらに100万円支払いました。 そちらの本を読んだところ、この時にプランと見積りをいただけるはずだと書いてありましたが、建売だから見積りは存在しないといわれました。 その後、自由に設計できるということが前提だったので、床材や建具の変更をお願いしたところ、もともとのプランにあったものとの差額で見積りがきました。元のプランでの詳細や金額がわかっていないので、差額を出されたところで、それが本当に予定されていたものなのかが信頼できません。階段に関しても、初めの段階で吹き抜けの鉄砲階段にしたいと伝えてあり、了解したといっていたのに、差額50万で見積りがきました。 どんどん信用できなくなっています。現在、鉄骨の骨組みが上がり、パネルを貼り付けているところです。 6月頭に完成予定ですが、金額交渉で納得ができていません。 [業者の見解] 不動産業者は、こんなに変更を聞いてくれるなんて、珍しい。ラッキーですね。とのことでした。 [相談内容] 上に書いたとおり、金額で納得ができなかったので、仕事関係でM電工出身で、そこのものなら半額で入れられるという人を建築業者に紹介し、少しでも差額が出ないようにと計ったつもりでしたが、その人もたまたま事務所の立ち上げ時期で、連絡が取りづらく、思うように進みません。 これはもう、建売と割り切って諦めるべきなのでしょうか? 間取りはこちらの希望に沿ってくれているので、そこまでで納得したほうがよいのでしょうか? |
yorozuの感想 | わからないままに、一生の買い物をしてしまい、少しだけ後悔しています。この後悔の念を少しでも解消できる機会はないかと思っていたところ、会社の先輩にこのホームページを紹介してもらいました。 2回目からは有料になってしまうとありましたが、それであれば、手元にある契約書類等をもって、直にお話できればと思います。今後も、参考にさせていただこうと思いますので、がんばってください。 |
アドバイザー | |
古賀 保彦 |
解説員の古賀です。 内容が良く分からないまま契約してしまったのは迂闊だったと思います。 元プラン→変更となった時にどのような方法で金額を算出するのか事前に納得できる説明を求めていらしたらある程度は避けられた問題のように思います。 物件をお買い求めになる前によろずの本をお読みいただきたかったです。 良心的な会社もありますが、このような仕事の仕方をする会社は決して少なくありません。 第三者といえども、元図面の詳細・仕様やそれに基づく詳細な見積りがなければ差額について云々するのは困難です。一般的にはこれ位の金額になるだろうとアドバイスすることはできても、売主サイドからこの金額です!嫌なら変更しないで下さいと言われて対処しようがない事もあるからです。 それでも第三者が入る事によって、金額の面だけではなく、施工の面でも今よりは安心して住まい創りを進められる可能性が残っていますので、時期が遅くならない内に第三者に直接ご相談できる様お進め下さい。売主・施工側の出方にもよりますので早く動かれたほうが良いでしょう。 |
津村 泰夫 | 解説員の津村です 土地売買契約を一度破棄し、改めて建売としての契約を交わしましたということですが、ひょっとして仲介手数料は土地と建物と両方取られていませんか?そうだとしたらとても悪質です。私たちの書いた本を良く読み、行政にも相談してみてください。 安いかどうかは設計図面と仕様書や見積書の中身を良く検討してからわかることです。建物を建てる契約(請負契約)の時に、これらの書類をできる限りそろえて第三者の建築士に見てもらうのがベストです。そのなかで、上記書類が完全にそろわなくても妥当な物件かどうか判断できる場合が多いと思いますし、書類が不足で判断ができない場合は、書類がそろうまで契約をのばすしかありません。 「土地売買契約を一度破棄し、改めて建売とし」というのは悪徳業者のよく使う手であり、注意が必要です。 もう6月に完成と言うことですので、今からでも第三者の建築士に見てもらい、必要な書類をそろえさせ、納得のいくまで中身を確認し、精算するようにしましょう。 |
清水 煬二 | 解説員の清水です。 その建て売りの売主は、別の不動産業者でしょうか? それとも建設業者でしょうか? 当初、土地の契約をして途中で建売りの契約に切り換えたのは、今回のケースでは、建売りの契約を当初から行うと、完全に宅建業法に違反してしまうことになるので、よく使われる手口です。 建て売りということを条件で契約をしていますから、見積明細は存在しないという業者の見解も一理ありますし、不動産業界的には一般的にそれが普通です。 但し、プランはフリーでも仕様についての説明や提示がなかったということであれば、業者にも落ち度がありますし、差額の根拠を明らかにするよう要求できると思います。 「自由に設計できる」という意味が、業者と買い手との間で理解が異なっていた錯誤という解釈も成り立つかもしれませんが、契約解除には、かなりの費用と時間と労力がかかるでしょうから、追加の金額が法外なものでなければ、解約をすると金額的にはかえって損をすると思います。 業者にも落ち度はありますので、追加金額に関しては、先方の言いなりになることはなく、金額についての交渉の余地はあるはずです。 階段にしても、事前に説明がなかったのであれば、差額が発生すると思わなかったと突っ張っても、決しておかしなことではありません。 |
コメンテーター | |
しぶかわ かよこ | 後悔されるのはまだ早いかと思います。 納得していない旨、交渉されていらっしゃいますか? お話を伺うかぎり、交渉をなさっていないような印象を受けます。 納得するまで説明を受けるのは当然のことですし、その根拠となる図面や見積書を提示してもらうことも当然のことです。 再度よろずの本をお読みいただければ、何が不足しているのかご理解いただけると思います。 その上で、第三者の建築士に相談されたらいかがでしょうか? 少しでも早く動かれることをおすすめいたします。 |
事務局から | |
荻原 幸雄 | 津村解説委員のとおり「土地売買契約を一度破棄し、改めて建売とし」というのは悪徳業者のよく使う手であり、注意が必要です。 としつこいですが、このような業者とは皆様決して付き合わないで下さい。 このような業者は大変多く、不動産業界の質を下げております。 まともなポリシーを持つ不動産屋さんは決してこのようなやり方はしません。 「やすいから」と一般購入者が飛びつくと飛んで火にいる夏の虫です。 決してこのような業者とは縁を切ることです。 そうすればこのような業者がなくなり、日本の不動産業界の為だと思います。 あなたの場合はもう手付を打ってしまいましたが、しぶかわコメンテーターのとおりしつこいくらいに全ての内容を突っ込んでください。 妥協してはいけません。このような業者はろくに説明できないでしょう。 「ラッキーですね。」なんてトンでもないことです。 妥協はいけません。とことん納得できるまで確認し、次のステップにお進み下さい。 |
相談者お礼状 | |
相談者お礼状 | |
その後 |
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