本文へスキップ

一般社団法人建築よろず相談支援機構

TEL. 0422-24-8768

〒181-0001 東京都三鷹市井の頭3丁目12番11号

よろずWEB相談HEADLINE

No. 0754 2x4の二階建て中古住宅は?

 相談概要 [氏名] Y.K
[居住住所] 愛知県名古屋市名東区
[相談建物予定地] 愛知県名古屋市名東区
[職業] 会社員
[年齢] 34
[男性] on
[構造] 木造(2X4工法)
[設計者はどなたに依頼しますか?] -
[何階建て]
[延べ面積m2]
[延べ面積坪] 27
[工事請負金額] 2980
[設計監理料] 0
[お手持ちの図面は何枚?] −
[打ち合わせ何回] −
[様態] 注文建築
[施工業者はどちらに依頼しますか?] −
 相談内容 [家づくりの相談内容]

築26年(昭和52年3月完成)2x4の二階建て中古住宅を購入するかどうか迷っています。
新しく立て替えたいところですが、予算的に1000万円位のリフォームをすることになります。
東海地方ということもあり地震が懸念されますので、耐震性の確保が重要だと思っています。
ご質問なのですが、このくらいの築年数のたった2x4というのはやはりかなり劣化しているものなのでしょうか。

不動産業者やリフォーム業者曰く、床もきしまないし頑丈につくってあるようだ。
ツーバイは補強はいらない。といいますが…鵜呑みにはできません。
もし劣化しているとすれば補強をすれば地震にも耐えられ、この先30年位は問題なく住めるものなのでしょうか。
土地はとても気に入っていますので出来れば購入したいとは思っているのですが…やはりもう少し予算内の土地を買って新築の住宅を建てた方が懸命でしょうか。
どうぞアドバイスよろしくお願い致します。
 yorozuの感想 とてもありがたいです。ずっと続けていただけたらうれしいです。
アドバイザー 
関口 啓介 2x4の日本での歴史は、まだあまりありません。
昭和49年7月27日に建設省の告示により、技術基準が制定され、制約はありながらも誰でも建てれるようになりました。
しかし実際には北米の基準がほぼ導入されていたようです。

昭和52年7月12日に2回目の建設省告示で大幅に改正されました。
その後も度々改正されていますが、ご相談の建物の建築年を当てはめると、2回目の改正前で、本当に初期の建物と考えられます。
技術基準が大幅に改正される前の建物ですから、当時の基準を満たしていても、大丈夫とは言いがたいのが現実です。

簡易な見方では、外壁が波を打っていないか。外壁直下のパネルが構造体なので、たわみや歪の影響を受けやすい。
最近の外張り断熱は、これを緩衝するための役割の方が多いとも考えられます。
厳しい見方ですが、安全を確認する事の方が、難しいかもしれません。
藤井 修 築26年経っている建物を購入し補強をしたとしても何の問題もない建物にはならないでしょう。
経年変化や耐用年数でいろいろな部分がだめになって来ます。
今回の建物もすでに痛んでいる部分がいろいろな場所であるはずです。
もし今の時点で問題が見つからないとしても数年で大きく手をかけなければならなくなると思います。
慎重に、ご検討頂いた方がよいかもしれませんね。
 堀住 勝雄 堀住と申します。

 基礎については簡単な補修、補強の方法がありませんので現在不当沈下などの問題がないものとして「調査をしての上」、という前提条件での意見です。
木材は良好な環境にあれば26年程度では少しも劣化するものではありません。
しかし、設備関係の漏水や雨漏りなどがあれば湿気により傷みがある可能性は大と思います。たぶん浴室やキッチンのリフォームはお考えでしょうが構造のチェ ックと補強計画を設計事務所に依頼されることをお奨めしたいと思います。
適切な補修と補強が行われれば新築と同程度の寿命が期待できると思います。 
 コメンテーター 
根本 一郎 2×4は、北米で開発された工法であり、構造計算に基づいた合理的な約束事により成り立っています。
在来工法のように設計(施工)者の判断による差異が少ないため、構造強度の面での信頼性は一般的には高いのですが、適切な維持管理がされていなければ、2×4といえどもでいつまでも安全ではないのです。
築年数から安易に判断することは出来ません。
専門家により、床下や小屋裏など構造材の状態について調査が行なわれなければ、正確な判断は困難です。
調査により、補修の範囲も明確になるはずです。
 事務局から 
  荻原 幸雄 中古住宅を購入してリフォームするのは今後需要が増える方法です。
ご心配な点はもっともです。構造体が確りしていれば30年もつかもしれません。
しかし、もともと、その時代の建物は50年60年の寿命では設計されていないというのが実情でしょう。しかし、されとて、不可能でもありません。

在来軸組工法と比べた場合、調査が難しいという難点はありますが、調べられる範囲で徹底的に耐震診断、構造診断して調査してください。
この場合は調査能力のある建築士に依頼して調査をしてもらうことが大切です。
調査もしないで1000万円の高いリフォームをしても砂上の楼閣となりますので、確り、調べてください。
相談者お礼状 
 相談者お礼状
 その後  
目次に戻る

バナースペース

一般社団法人 建築よろず相談支援機構

〒181-0001
東京都三鷹市井の頭3丁目12番11号

TEL 0422-24-8768
FAX 0422-40-0107