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一般社団法人建築よろず相談支援機構

TEL. 0422-24-8768

〒181-0001 東京都三鷹市井の頭3丁目12番11号

よろずWEB相談HEADLINE

No. 0750 リフォームか新築か迷っている。

 相談概要 [氏名] Y.A
[居住住所] 兵庫県宝塚市
[相談建物予定地] 兵庫県宝塚市
[職業] 主婦
[年齢] 34
[女性] on
[構造] わからない
[設計者はどなたに依頼しますか?] 特に決めていない。
[何階建て] 2or3
[延べ面積m2]
[延べ面積坪] 42
[工事請負金額] 2000
[設計監理料] 0
[お手持ちの図面は何枚?] −
[打ち合わせ何回] −
[様態] −
[施工業者はどちらに依頼しますか?] −
 相談内容 [家づくりの相談内容]

はじめまして、宝塚からY.Aと申します。
私(妻)の実家が築30年の一戸建て(42坪)があるのですが、父・母・私たち夫婦が独立して住める家を建てれるかな?と思案中です。

具体的には、1LDK2つと3LDKとガレージが欲しいと思っています。
二世帯住宅なら事例もあるのですが、事情で3世帯のような形を望んでいます。
方法は、リフォームか新築か迷っているのですが、費用として2000万位で全部納めたいと思っています。
どこから、手をつけて良いか、まずその予算で可能なものでしょうか?
お手数ですが、よろしくお願いいたします。返信おまちしております。
 yorozuの感想 相談に乗ってもらえる無料サイトが、とてもありがたく拝見させていたいています。
こんな質問でも?と迷っていたところ、相談別に入れるところがあって助かりました。
このまま、思い描くだけで終わってしまいそうなところでした。
これをきっかけに話が前に進んでいければ、と思っています。
頼りにしています、よろしくお願いいたします。
アドバイザー 
茶屋 了 敷地がどのような形状かわからないのでプランを立てて見ないと解りませんが、希望の間取りのものを得ようとすると160u(48坪)から200u(60坪)位は必要でしょう。

新築ですれば坪55-60万円とすれば最低2800万円は必要です。
とすれば現在の家屋のリフォームと増築によって計画するのが妥当ではないでしょうか?

金額面からだとそうですが、希望の内容によって大きさも違ってくるので、一度信頼できそうな設計事務所に費用のかからない範囲で検討をお願いしてはいかがでしょうか?

検討すべき条件にいろんな要素があるので、工務店や住宅販売会社でなく、施主の側に立って考えてくれる設計士に依頼されるほうがいいと思います。
長谷川 明弘 3世帯となると大きな面積が必要となりますので、おっしゃられている予算ではかなり難しいかと思われます。では増築が正解かと言いますと、現状の建物を見させていただいてるわけでもありませんので何とも言えません。現在建っている建物を調査し、増改築可能かどうか調査されることをお薦めします。

問題点として、増築する場合、確認申請が必要となりますので、現状の建物の確認申請書の副本(確認通知書)が存在するかどうか、検査済み証が付いているかどうかもしっかり確認してください。これが無い場合、色々とややこしくなる可能性がありますので御注意ください。

調査検討は第3者の立場の建築士(設計事務所)に依頼されることをお薦めします。
 久米 能子 茶屋解説委員や長谷川解説委員の言われるように、ご希望の間取りは、新築の場合のみならず、今の建物のリフォームの場合でも、2000万円のご予算では難しいかもしれません。

 リフォームならば安くなりそうに感じますが、築30年の建物をリフォームするのならば、おそらく耐震性が劣っていると思えますので、その補強も必要と思えるからです。例え、確認申請に必要とされ無い工事でも、ご家族の命にかかわることですから、リフォームのときに、一緒に直すべきところはなおしてしまうことをお勧めいたします。

 またご自身は気づかなくとも、腐食してしまっていて直さねばならないところもあることでしょう。そのことと、ご希望の間取りにあわせるために増築を行うことを考えると、リフォームも一概に安くつくということにはなりません。

 また、ご予算には建築工事費以外の費用も含まれているでしょうか。現実には登記費用や引越し費用、税金、カーテンや家具の購入、など他にもかかる費用があり、それらに対して、ご家庭にもよりますが、150万から200万は見られておくほうが良いかと思います。

 いずれにしろ、現場を調査しないとなんともいえない、というのは私も他の解説委員と同意見です。解説を読んで気持ちが暗くなられたかもしれませんが、Y.Aさん方の住まい方の工夫によって、無駄を省いていけば、今必要と思われるスペースも小さくできることもあるでしょう。頑張ってください。 
 コメンテーター 
清水 煬二 現在、築40年の住宅の耐震や断熱、外壁、屋根、内装全般、キッチンのリフォームを行っています。

業者サイドの見積では1400万円程度必要でしたが、私が第三者で設計見直しを行い、数社からの相見積と交渉で900万円で指値できました。内容的には縮小だけでなく増えている工事もたくさんあります。工事についても厳しくやり直しを含めて指導しています。

このように、第三者に設計監理を依頼することが、必ずしも高くなるとは限りません。
特に全般リフォームについては、状況判断と工事内容によって大きく変るからです。
解説委員のコメントを参考にされ、第三者(工事をしない)の設計事務所に相談してみると良いでしょう。
 事務局から 
  荻原 幸雄 新築でご希望の家は難しいところですが、リフォームの可能性はあります。

再度、ここで説明しますと、現在の構造材がどの程度、健全な耐力を保持しているか?
木造のリフォームの場合は必ず、床下、屋根裏にもぐり、調査する。耐震壁(筋違いの入っている壁)を調べ、それを反映して耐震診断する必要があります。その後、結果を見て、構造補強をし、その上で必要な改造をします。
ですから、リフォーム後30年も持たせるだけの根拠が必要なのです。

リフォームはこの確認なくしては砂上の楼閣になりますので、是非、第三者の建築士にご相談してみてください。
相談者お礼状 
 相談者お礼状
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