相談概要 | [氏名] T.M [相談内容:] その他 [居住住所] 大阪府羽曳野市 [相談建物所在地] 大阪府南河内郡 [職業] 高校教員 [年齢] 33 [男性] on [構造] その他の構造 [引渡し年月日] 西暦2002年8月31日 [公庫は使わない] on [性能保証は使っていない] on [何階建て] 3 [延べ面積m2] 131.35 [延べ面積坪] 39.73 [工事請負金額] 4170 [様態] 注文建築 [施工者] 建設会社 [設計者を選んだのは] 自分では選んでいない。 [監理者を選んだのは] 自分で選んでいない。 [確認申請書は本来建築主が出すと説明を?] 受けていない。 [確認申請の為の委任しましたか?] 覚えていない。 [確認申請書お持ちですか?] 無い。 [検査済証は有りますか?] どういうものか知らない。 [お手持ちの図面は何枚?] 2枚 [打ち合わせ何回] 10回以下 [床面積] 140m2以下 [施工者名] [販売会社名] H建設株式会社 [設計者名] A.Y [監理者名] 現在入院中(設計者とは別の人?) |
相談内容 | [現象] 1月に注文住宅を依頼し、4月には現在住んでいる住宅も買ってくれる人が現れ、新しく造る家の土地も見つかり、トントン拍子で注文住宅の話が進みました。 現在住んでいる家の受け渡しを建設会社社長は「7月末日で渡せる。」という話でしたが、余裕をもつために受け渡し予定を「8月末日」に営業担当の方がしてくれました(4月下旬)。 社長も、「8月には新築の家が十分建てれます。」、という話でしたので、請負契約(契約では、私どもに新築の家を8月末渡しです。)をお願いしました。 (そのときの営業の人の話で「8月の盆過ぎには家を渡せ、換気などを1週間して家に入れます。」とのことでした。) ところが、着工が7月15日で、今現在外壁は、ほぼ完成していますが、内装がまだ十分ではなく(現場の設計士の話では、「8月30日に夜中までかかりクロス張りが終わる予定で、31日には家に荷物を入れることができる段取りです。工事は遅れているので階段やクロス張りのできていない箇所はあると思います。」とのこと)、現場の人(責任者)の話では、順調で9月15日頃に完成するのでは?ということです。 しかし建設会社の社長に建築中の家の工事の状況尋ねても、「8月30日にクロス張りが終り、31日に渡せるやろう。」の返事しかしません。まして8月30日に現在住んでいる家の決済を行い、8月31日の午前中に出てくれと言うのです。(連絡を受けたのが8月23日ぐらいで営業の方から聞きました。) あらかじめ、引越し屋に見積もりをとって引越しにかかる費用等を調べてもらいましたが、荷物が多く1日仕事になるとの連絡をいただいていました。つまり、8月31日の午前中では出られないので私達は、8月30日の一日かけて引越しをしなければならない羽目になりました。 でもその段階では家ができていないので荷物の行き場所に困っています。 [業者者の見解] 契約は「8月末である。」営業の人が、現場は、間に合わないと言っているので、私どもの新築の家ができるまでの場所を提供しなくてよいのか?と社長に尋ねてくれました。しかし、社長は「30日に(家が)できるのに何を用意するねん。」とのことです。営業の人は社長から「勝手にマンションとか探すな。」と釘までさされたそうです。 設計士も私共の子供(3歳と1歳6ヶ月の二人で、二人とも5月末〜7月ぐらいまでぜんそく様気管支炎で入院をしていました。)がボンド等やほこりなどが心配なので、何とか会社で家ができるまでの避難場所を用意してくれないかをお願いししてくれました。 が、社長は、「そんなん、大丈夫やろう!!。」とのことらしいのです。 それどころか、現場の責任者の人が話をしてくれたときには、社長は「家というのは、雨・露さえしのげたらいいねん。その状態で住むか、住まないかは家の者が考えればいいねん。」との返事です。さらに社長は、「何でうちが金を払わねばならんのや。どっかのマンションを借りるのは、そこの家の人の考えで行い、荷物の移動もそこの家の人が考えたらよい。クロスが張っていようがいまいが、荷物を入れたければ入れたらよい。」とのことです。31日の午前中に引越しできないのなら、そこの家の人が勝手にごねて、31日かけてやったらええねん。うちには、関係ない話や。 [相談内容] 今現在、私どもは、荷物を貸し倉庫屋に預けどこかに避難生活をするか、短期間だけ賃貸マンションを借りて荷物とともに引越しを2度するかを悩んでいます。 私どもは、このまま必要なお金(退避するマンションや賃貸住宅等にかかるお金や引越し費用等)を払い、泣き寝入りするしかないのでしょうか。 他にも書ききれないほど、信じられないことが、ネタとして山ほどあります。(例 土地購入の決済日前日住宅ローン銀行を変えさせられる (社長が勧めていた銀行なのに)。 見積書をもらっていなかった。もらっていた図面は間取りと立面図だけ。設計士が途中で変わる。(8月21日ぐらい) 工事責任者が二人いるのにも関わらず、他現場へ出ていて私どもの家の方には、3日ぐらい出てこなかった等などまだまだあります。) |
yorozuの感想 | 本当にどうしたらよいのか分からず、インターネットで検索をしてこのようなHPがあることを知りました。建築関係に関して無知な我々にとっては助かる存在です。 もっと早く存在を知っておけばよかったです。 |
アドバイザー | |
善養寺 幸子 | 解説員の善養寺です。 設計者の方と相談し、工期が間に合いそうもないと確認できるのであれば、時間がないので早急に仮住まいを手配しましょう。契約書がしっかりしていれば、引渡期日に引き渡せないのであれば、それに対して保障がうたわれているはずです。 内容は話し合ってですが、宿無しや工事現場への居住は非常識です。完了検査済証をもって完成でしょうから、それまでは仮住まいを要求される事は当然の保障です。 仮住まいの手配をしてくれそうにもないのなら、ご自分で手配し、後日請求しましょう。支払わないとは言えないと思います。最終金額から引いて、その旨、内容証明で書いて送るというのもあります。それを請求してくることは難しいと思います。 早くどうにかしないと、ご自分は困るようなことになりかねません。 |
コメンテーター | |
樽 一弥 | 建築業の業の部分が社会に問い直されているような「事件」と言っても良いでしょう。 対応は善養寺さんが既に述べれられていますし、その後も仮住いを確保され、山口弁護士が事後対応して頂けると思います。 企業の倫理が問題になっている今日、発注者側も知識という予知能力を付ける必要があります。一生の財産であり、住いである住宅建築の第1歩がこの様な事態になって不安も募ると思いますが、これを期に人に与えられた住宅ではなくて、自分自身による住いを創っていって頂きたいと思います。 コメントが遅くなり申し訳ありませんでした。 |
事務局から | |
荻原 幸雄 | 本件は早急な対応が必要との判断で、よろずメンバー建築士、弁護士で対応を依頼しましたので、現在、対応していることと思います。 大きな夢の住宅をこのような対応しかできない業者には残念というしかありません。 建築よろず相談はこのような場合に対応できるような体制をとっているのですが、残念ながらトラブルに見舞われてからサーチエンジンで検索してこられる場合が多いようで、大変に残念に思います。 これは、まさか自分がこんな目に遭遇する筈はない。とほとんどの方は思っているのです。だから、家を建てよう!購入しよう!と言う方はみない方が多いと思われます。 しかし、このようなことは昔は泣き寝入りしていたのです。 弱い消費者はどれくらい悔し涙を流したでしょうか?しかし、それらはもう許されない時代なのです。情報公開やインターネットで情報が開示されて事実をみなさんが知り始めたからです。 もう、無き寝入りはしない。そんな社会を作りましょう。 それには一般の方が家を安易に契約したり、購入したりはやめましょう。 家を手に入れる前に、民主的なシステムは何か?をよく考えその上で手に入れてください。情報公開とともに自己責任も問われる時代です。 |
相談者お礼状 | |
相談者お礼状 | |
その後 |
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