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一般社団法人建築よろず相談支援機構

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〒181-0001 東京都三鷹市井の頭3丁目12番11号

よろずWEB相談HEADLINE

No.0704 間取りはどのように決めたら?

 相談概要 [氏名] I.K
[居住住所] 茨城県猿島郡
[相談建物予定地] 同上
[職業] 農業
[年齢] 30
[男性] on
[構造] 木造(在来工法)
[設計者はどなたに依頼しますか?] 特に決めていない。
[何階建て] 2
[延べ面積m2] 80
[延べ面積坪] 24
[工事請負金額] 1000
[様態] 注文建築
[施工業者はどちらに依頼しますか?] 大工(工務店)
 相談内容 [家づくりの相談内容]
結婚を機に新築を考えています。
母家(築25年)を改築して、2世帯にという考えもあったんですが、家族会議や、ご近所、親戚のかたがたの意見その他を考え、別宅を建てようと思っています。
宅地そのものは広いのですが、母屋、車庫、蔵、作業小屋などがすでにあり、4×3間(東西)ぐらいしか確保できません。

さて、次のような条件を考慮した間取りは、どのようなものになるのでしょうか。
・予算は1千万程度
・仕事柄(農家)、家にいる時間が長く出入りも多いので、寝る以外は1階で過ごしたい
・北側はすでに生け垣があり、2車線の道路を隔てている
・東側は植木や低木、西側2mに母屋、南側2mに車庫
・朝食は別宅だが、その他は母屋と半々なので、キッチンはシンプルに
・夫婦共々寒いのは我慢できるが、暑いのは苦手
・子供たちが小さいときは別宅だが、個室が必要になったら母屋をリフォームするつもり
・祖母(80)、両親(55,53)のうち、誰か1人になってしまったら、母屋に引っ越し・室内の収納はもちろんだが、外側の収納も
・外側の収納はガレージが理想だが、1坪ぐらいの納屋でもOK

今のところ思いつくのは以上です。よろしくお願いします。
 yorozuの感想 省ウェィスト大賛成。
日々の生活もそれで行きたいです。
アドバイザー 
山口 雅克 解説員で農業地域に事務所を構えている山口です。

 「新婚時に母家のそばに別宅を」、なかなか良い考えだと思います。農家の世代の移り変わりを考えると住み易い方法の一つです。
 4×3間位しか確保出来ないところに24坪ですから、総2階建てをお考えの様ですが、どうにかプランは出来そうだと思います。おおまかに1階にLDKと水廻り、2階が寝室とクローゼットになりますが、実際にプランを計画すると1階がやや広くなりそうです。母家と渡り廊下で繋ぐ方法もあります。予算的にもまあまあではないでしょうか。

 私達専門家が建物の計画を始める時は幾つかの情報を必要としています。少なくとも法的な制約の確認と新築であれば敷地の形と道路の位置、増築であればそれに既存建物の形と位置、当然庭木等の位置もです。そして現地を見てからプランを作成します。そうでなければ仮にプランを創っても全く役に立たない事が多いからです。

 今の時期に住宅の設計監理に慣れた設計事務所に相談されるのがもっとも賢明な方法だと思います。そうすると、住宅に関する考え方や間取りの考え方、設計監理料、業者選定、構造、使用資材など色々な事に力を貸してくれることでしょう。
 ただ、プロに相談するのですから当然有料になります。何処からが有料になるのかも説明してくれますので安心して御相談ください。無料でさっさとプランを創ってくれるようなところは用心した方がいいですよ。
三浦 惠翁 千葉の三浦です

現在1軒の住宅の敷地として使用されている土地に、もう1軒の住宅を新築することは出来ませんので、土地を分筆し新築する建物の敷地を造らなければなりません、その敷地は道路に2m以上接していて、その敷地に定められている容積率、建蔽率を満たす広さが必要です、また分筆したことにより母屋、作業小屋、蔵など現在の建物も接道、容積率、建蔽率違反にならないようにしなければ為りません。母屋が違反建築物に成ってしまう様な分け方はできません、現在新築を計画されている場所が適当なのかどうか、建築士に相談され新築にするか、増築するのかを決め間取り計画にすすむことをお勧めします。
 長谷川 明弘 解説員の長谷川です。

今I.Kさんからいただいている情報だけでは、家のプランニングは到底できません。
自分で間取りを考えてそれを大工さんや大工さんが依頼する設計事務所が具体化する方法もありますが、専業の設計事務所で住宅を得意にしている事務所も存在します。
その場合は、設計事務所に敷地を調査してもらいI.Kさんからの要望を伝え、何度も打合せをくり返しプランニングしていきます。住宅のプランは一生そこで生活するのですから、しっかりと時間をかけて納得のいくものを作られることをお薦めします。
もちろん設計事務所に依頼すると工事費とは別の費用がかかってきますが、それはとても意味の有るものになるはずです。予算が床面積から考えるとちょっと厳しいとは思いますが少し考えてみてはいかがでしょう? 
 コメンテーター 
氏原 毅士  地域にもよるのでしょうが、24坪 1000万 単価40万は相当厳しいのではないでしょうか
それと、敷地状況がよくわかりませんが、質問の内容から推測すると
1:同一敷地内に2軒の住宅は建築できないので、敷地を分割する必要がある。
2:仮に質問のように棟間隔が2mで真中を境界とすれば別宅部は何とかしても母屋の法的な採光が確保できない可能性がある。(違反になる)

いずれにしても設計者が未定で施工者が決まっている様なので、施工者が紹介する設計者と気に入るまで打ち合わせ(ヨロズの相談例からも薦められないが)するほかないのでは?
 事務局から 
  荻原 幸雄 省ウェィスト住宅にご賛同いただきありがとうございます。
これは端的に【無駄を省く住宅】という提唱ですが、これは先入観を忘れて本当に必要か?否か?を確り把握することから始める家づくりです。

みなさんも経験上、家はこういうものという認識があります。例えば「リビングにはソファとテレビがある。」などです。
先入観を捨てるということは「リビングがある。」と言葉を省きます。
そうすると「リビングがある。」だけでは何がなんだかわかりませんよね。
そうです。わからないのですから、ここで一から戻って「リビング」は何をするところか?を考えましょう。
家族団らん、団らんとは?それは家族によってみな違います。例えば、毎日、キャンプ場のように自然とともに暮らしたい。
そんなリビングとは?家の中心に風がたくさんながれるように仕掛けをつくる。
光がたくさん注がれるように仕掛けをつくる。自然を感じるように、樹木を植える。
そこに外部のどこからも入れる。玄関はいらないかもしれない。そんな家。

【無駄を省く住宅】とは先入観をも省き、その意味から本当に必要なものは造りいらないものは省く、当たり前のようですが、もっと基本から考えましょう!ということです。
結構、家ができる前の設計の段階が楽しいことの始まりです。

でも、これを本当にするのには省いてはいけないものがあります。
信頼できる自ら選定した設計者です。

法的、技術的、予算的、問題もありますので、先ずは、信頼できる建築士を捜して、いろいろな方法をお考えください。
相談者お礼状 
 相談者お礼状
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