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一般社団法人建築よろず相談支援機構

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〒181-0001 東京都三鷹市井の頭3丁目12番11号

よろずWEB相談HEADLINE

No.0695 契約に踏み切れない

 相談概要 [氏名] T.T
[居住住所] 神奈川県横浜市
[相談建物予定地] 千葉県柏市
[職業] 会社員
[年齢] 36
[男性] on
[構造] 木造(在来工法)
[設計者はどなたに依頼しますか?] 専業の建築設計事務所
[何階建て] 2
[延べ面積m2]
[延べ面積坪] 35
[工事請負金額] 2000
[様態] 注文建築
[施工業者はどちらに依頼しますか?] 大工(工務店)
 相談内容 [家づくりの相談内容]
ある工務店と家作りを進めていて、間取りなど概ね気に入りこのまま契約まで進めたいが不安な箇所がある。
たとえば、見積がおおざっぱである。詳細がでてこない。工務店の会社規模が小さく不安。など、契約に踏み切れない状況です。

構造(安全面)および設計図面のチェック、見積・契約内容確認していただく第3者に依頼するものかどうか検討しています。。また、依頼した場合、費用はどれくらいかかるのか?現在、横浜在住で千葉県に家を建てる予定ですが、第3者に依頼する場合、横浜の方か千葉の方どちらが良いか?

その他、まだまだ確認すべき点あるかとおもいますのでご指摘願います。
 yorozuの感想 家作りのトラブルなくすためにも、参考になります。
アドバイザー 
山口 雅克 解説員の山口です。

 相談の内容から察するに、設計者は専業の建築設計事務所とありますが、設計が終わっているとしたら、俗に言う代願事務所で図面も数枚しかないのではありませんか。
間取りや外観は大工さんと話ながら貴方が作っていったのではありませんか。もう一度、設計監理がどのようなものであるか調べて正しく理解しましょう。

 前述のような図面では詳細な見積は作りにくいし、予算の範囲内で作ってしまえばいいと考える程度ではないでしょうか。今のままでは契約に踏み切れないのも当然です。 間取りや外観が概ね気に入っている今の段階で、きちっと設計監理をしてくれる設計事務所と出会って、再度、設計内容や監理の事など相談して事を進めるようにした方が良いでしょう。そうすれば、まだまだ、確認すべきところも沢山わかってきます。依頼した場合の費用は仕事の中身の濃さで決まって来ますが、少なくともン十万程度でしてくれるような所には依頼しないが良いでしょう。

 TTさんはメールを使えますから、設計や監理中の打合せで距離は問題にならないと思います。依頼するのはどちらかと言えば現地に近い方ではないでしょうか。
笠原 歩 いま現在進めている家作りの、どこが気に入っていてどのような点が不安なのか、もう一度よく考えてみて下さい。設計監理という仕事を「工務店」の業務範囲であるという認識では、「第3者」にチェックを依頼しても中途半端なものになるでしょう。本来の設計監理とはまず設計があり、その後に工事というものです。「第3者」に依頼をする前に、信頼できる「設計者」に設計監理を依頼して下さい。そうすれば、構造(安全面)および設計図面のチェック、見積・契約内容確認は「設計者」が業務として行ないます。

横浜、千葉どちらの方が良いか、お悩みの様ですが現場に近い方をお薦めします。
家は完成した時がスタートです。ゴールではありません。
 コメンテーター 
木津田 秀雄  工務店の下請けで図面を描いている事務所は、「第3者」としての設計事務所になりえません。T.T.さんの納得の行く図面を作成してもらい、また現場監理もきちんとしてもらうには、やはり工務店と利害関係のない事務所を選定するべきだと思います。

 設計や建築には1年程度しかかかりませんが、実際にできあがった家に住む年数を考えると、ここで少し遠回りになっても、第三者として設計、監理を行ってくれる事務所を探される方が良いと思います。費用はおおよそですが、設計監理で建築工事費用の10〜14%程度になります。
 事務局から 
  荻原 幸雄 心配な点、通常は認識すらしない人が多い中でご認識の上のご心配は当然のこととお察しします。
ご相談の心配事は現実は大変多いと考えます。実は「知らぬが仏」の世界なのです。
建築界は知れば知るほど不安が広がります。どうして?何故?残念ながら知らない事が多いか、見ないふり、聞かないふり、知らないふり、等結局、目隠し、耳栓、をしている方の方が不安がない。といえます。

一度不安を認識してしまったら、もう、知らないということも、見ないということももはやできません。
その不安を取り払うには正式に現場に近い設計事務所を探して、設計から依頼することです。

監理の点を考えれば間違いなく近い事務所がいいに決まっています。
施工の監督や職人の能力は使って見なければどのような担当者が来るか判るものではなく、もし、能力の低い監督や職人だったら、監理者しょっちゅう見に行くことになります。お考え下さい。もし、遠くで見に来るのに遠い現場ですと1日つぶれます。
それが、近くだとほんの数時間ですむことでしょう。そうなると監理者もこころの負担が無くなり、現場に簡単に足を向けるものです。遠いと足が遠のくのは人間の心理です。

現場が問題なく進む場合はいいですが、こればかりはそう簡単に進まないのが現場です。

今後のことはよく考え進めてください。
相談者お礼状 
 相談者お礼状
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