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一般社団法人建築よろず相談支援機構

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No.0656 家の隣にマンション。心がまえは?

 相談概要 [氏名] M.Y
[相談内容:] 近隣のトラブル
[居住住所] 千葉県松戸市
[相談建物所在地] 千葉県流山市
[職業] 会社員
[年齢] 30
[女性] on
[構造] わからない
[築何年ですか?] 築 30年以上
[何階建て] 1
[延べ面積m2]
[延べ面積坪] 20
 相談内容 [現象]
主人の実家に関しての質問です。見当違いな質問でしたらご容赦ください。
実家(西&北道路)の家屋を取り壊し、新築2階建てを計画しはじめたばかりです。
まだ、具体的な内容は全く決まっておりません。
その矢先、土地の東側にあった建物主が3階建て高さ12m、15世帯のマンションを建築する予定で説明会が開催される、という通知が届きました。

・マンションは土地の東境界線からは離れて、斜めに建つ予定です(最小8m、最大12m)。
・マンション住民の駐車場が土地に隣接して作られる予定です。(5台分が土地に隣接)
現在、実家の家屋は東境界線から1.5間空けて建っているためさほど気になりませんが新築する場合はそうもいかないと思います(母の寝室かリビングになる)

[業者の見解]

[相談内容]
その説明会への心がまえ、みたいなものを教えていただければと思いました。
図面などの説明冊子が届けられましたが、建築に関する知識のないものが集まっても実家に与える影響がどのようなものなのか、さっぱりわかりません。
法律的には問題ない、とのことですが不安点があります。

 ・真東8mのところに高さ12mの建物が建った場合の日照はどうなるのか
 ・プライバシーの問題はどうなのか
 ・風の巻き込みなどはどうなのか
 ・駐車する車両の排気ガス、又はライトがダイレクトに入ってくることになることへの対策はどうなのか
  →日照をキープしつつ解決してほしい
 ・居住者100%の駐車場で来客者用の駐車場スペースがないことへの不安
  →周辺道路は全て4m道路(通学路)

以上のようなことが非常に気になるので、説明会で質問してみるつもりです。
説明会では、現在の家を取り壊し新築する方向性であることなどはあえて言う必要もないのでしょうか?
ちなみにそのマンションは説明会の4日後に着工予定となっております。

長くなりましたが、ご返答いただければ心強いです。
 yorozuの感想 家屋新築にあたって、皆さんいろいろな問題をかかえているのだなぁ・・・。と。
これから自分達も楽しい反面、そういう心配事に突入するのかと思うと少々不安です。
しかし、このような頼もしいHPに出会えたことは幸運だと思いました。
これからも活用させていただきます。
アドバイザー 
久米 能子 久米です。

 ご相談の状況でまず一番にお考えになられるべきことは、説明会で受け取る資料をもとに、ご自宅の建替えのプランを再検討してみることです。
 本来建築計画は、現況の隣地の状況ではなく、法的な範囲で最大の建物が建てられた場合のことを考えて計画するべきであると思います。建築計画中に隣地のマンションの計画が分かって、幸いであったといえるでしょう。よくプランを練ってください。

 隣地の計画マンションの図面や、真北方向などが分からないのでなんともいえませんが、MYさんのお宅が西側にあって8M以上はなれているということなら、そのマンションによって3時間以上連続して日陰になる敷地の部分はそれほど多くなるようには思えません。朝日が差しにくくなる程度ではないでしょうか。新しい住宅のプランを上手く作れば、常時使用するリビングなどの日射は十分得られると考えます。
 その他ご心配の車の排気ガス、プライバシーの問題などは隣地境界に透光性のあるもので目隠しフェンスをつくってもらう等を要求されれば、その程度のことならマンション側も問題なく受け入れると思います。

 特別な問題が生じていない限り、マンション側も法を遵守して建築する以上はその法の範囲内で自由に建てられる権利を行使して当然であると思います。むしろ、これから建築できるMYさんのほうが有利であるともいえます。あまり過度にご心配になられず、新居の計画を担当している建築士によくご相談になられるといいでしょう。マンションの説明会にも同行してもらってはいかがでしょうか。
 コメンテーター 
古賀 保彦 コメンテーターの古賀です。

現在の住環境変化にご不安があると思いますが、解説員の回答にありますように、ある程度は自分で環境を守らなければならないのが現実です。
同時に、お互いが気配りしつつ住みよい環境を創るための努力も必要だと思います。
不安に思う事は相手に伝えて出来る限りの対処をお願いすると共に、ご自分の新築計画に生かされるよう、相手方の計画内容をしっかり把握して下さい。
 事務局から 
  荻原 幸雄 マンション説明会で4日後に着工は早すぎる気がします。
説明会が決められているからと仕方無しにするような期日ですね。
この点、ご確認ください。
ご自分の家がどの程度日影になるのかは日影図というものがありますのでそれで大よその日影時間はわかります。
マンション事業者も法律を守って建設するわけですから、過度の要求はするべきではないでしょう。しかし、近隣住民には誠意を尽くして説明してもらいたいものです。

建物の規模や高さが混在している街で、小さな一戸建てにとっては現在の法律ではまだ公平な法律とはいえないかもしれません。
時とともに公平な法律と住みよい都市計画が望まれますね。
相談者お礼状 
 相談者お礼状
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