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一般社団法人建築よろず相談支援機構

TEL. 0422-24-8768

〒181-0001 東京都三鷹市井の頭3丁目12番11号

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No.0650 地下室について

 相談概要 [ふりがな] H.N
[居住住所] 福岡県糟屋郡
[相談建物予定地] 同上
[職業] 専業主婦
[年齢] 27
[女性] on
[構造] わからない
[設計者はどなたに依頼しますか?] 特に決めていない。
[何階建て] 平屋
[延べ面積m2]
[延べ面積坪] 49
[工事請負金額]
[様態] 注文建築
[施工業者はどちらに依頼しますか?] 特に決めていない。
 相談内容 はじめまして、よろしくお願いします。
一戸建てをと考えていますが、地下室のある平屋が理想です。
地下室は、2部屋。1階は、3LDKと車庫2台+作業スペース(ピット)トイレは地下、1階に1つずつ。
風呂は1階に。現在は無理ですが、将来的には地下室をスタジオ、ホームシアターにと思ってますので、
地下室はある程度の仕上がりをと考えています。(しばらくは物置)
素人考えなのですが、可能なのでしょうか?3LDK(洋室8、洋室6、和室6、LDKまとめて10くらい)
私はワンフロアーが理想なのですが土地が狭いので(49坪)車庫と3LDKは無理だとは思いますが、良いプランはありますか?

ちなみに、1階部分が車庫。(主人の希望で必ず屋根がある駐車場でシャッター付き、本当は5台分のスペースが欲しいらしいです。芸能人でもないのに、、、車が2台余裕で止められる=車庫2台+作業スペース(ピット)ということで。)
2階部分が居住。地下室。こんな家は建築可能でしょうか?
土地は第一候補で、まだ探せば広い土地もあるとは思いますが、どれくらいの敷地が必要でしょうか?
と、おおまかな金額を教えてください。
最低でも。という金額でもかまいませんのでよろしくお願い致します。
 yorozuの感想 ど素人の私ですが、勉強させていただいてます。
アドバイザー 
山口 雅克 解説員の山口です。

 家の規模を想定するには予算と敷地の条件が関わってきます。まず敷地の建蔽率や容積率など都市計画法などで決められた建物に対する制限を調べてみましょう。役場に行くと解ります。処によっては建築面積(1階の床面積+柱などで囲まれたポーチやテラスなど)が敷地面積の50%以内に制限されているところもあります。

 家の広さは必要と思われる部屋を畳で換算して見て下さい。収納スペースは全体の10〜15%位必要です。階段は上下合わせて5帖は必要です。LDKの10はやや狭いかも。全体的に3LDKだと30坪強になるでしょう。それに車庫+ピットが13坪。合わせて43坪位になります。工夫してもワンフロアに40坪とすると49坪の土地では無理だと考えます。
 地下は鉄筋コンクリートになるでしょうから、構造的な問題はありません。ただ、地下に居室を造るとなると、その分の採光などを採る為のスペースも必要になります。上手な計画が要求されます。

 これらから必要な敷地面積は60〜70坪程度かなと思います。敷地と道路に大きめの高低差があれば車庫も地下にしてしまうと、建築面積は30〜35坪程度なので50〜60坪の敷地でも可能でしょう。
 地下は結構お金がかかります。おおまかに80万/坪位は考えておくとよいでしょう。条件によりかなりの差がでてきますが。上部は木造だとすると、程度にもよりますが50〜70万/坪位かな。
 住宅の坪幾らの数字にはあやふやなところがありますので用心してください。家だけで幾らと、引っ越しできるまでに完成して幾らでは15〜20%位の開きがあります。
 木造住宅とRC(鉄筋コンクリート)住宅の設計に慣れた専業の設計事務所と巡り会われることを期待しています。
星 裕之 3LDK程度なら建蔽率60%50坪程度の土地であるならばなんとか建築可能
であると思います。しかし車庫まで同一フロアーと考えると建蔽率80%の商業系地域でもちょっと無理がありそうです。そのうえ、日当りを考慮するとさらに難しい問題がでてきそうです。
たとえ3LDKと車庫部分が同一フロアーに配置することが無理でも、平屋のように移動が楽で一室的に感じられる住空間が欲しいという要望であれば計画次第で理想の空間が設計可能です。

また、地下室のような閉鎖的な空間・防音空間がほしいのであるなら鉄筋コンクリート(RC)造にし、それを1階に配置する手も考えられます。車が好きで、車を見て過ごしたいのであれば、それは大変おもしろい設計のきっかけになります。
軽く要望をまとめると、住居30坪、車庫12坪、地下室8坪くらいが要望のスペースでしょうか?地域や造り方にもよりますが、最低4〜5千万円は必要ではないかと思います。仕様次第では1億円でもかけられます。

自己資金と月々返済できる金額から上限予算を出し、その範囲内で優先順位をきめて設計すれば良いと思います。交通・環境・学区・インスピレーションを考慮しより良い土地を探すと共に、相談できる良い設計者を探すこともはじめた方が良いと思います。
 コメンテーター 
三浦 惠翁 コメンテーターの三浦です。

新築しようとする希望の建物規模(庭、駐車スペースも含め)が決まっている場合に、購入される土地(宅地として)を探す場合、都市計画の指定がどのように為っているのか先ずお調べください、建弊率、容積率、高さ制限、斜線制限などです。地下室計画があるのでしたら地盤についても良く調べてください、建築費が倍増するかもしれません。土地探しの段階から相談できる建築家を見つけ希望が叶うよう願っています。
 事務局から 
  荻原 幸雄 地下を考えている場合は選ぶ土地も水位の位置や地盤を調べてから購入することを お勧めします。地下は鉄筋コンクリート造で造ることになりますが、これが重いので地盤耐力が必要です。ない場合は地盤改良や杭で支持しなければならなくなりますので、費用がかさむことになります。

土地探しから信頼できる建築士を探して一緒に選んでもらったのが良いと思います。
楽しい家造り、頑張ってください。
相談者お礼状 
 相談者お礼状 親切にご回答いただきまして、ありがとうございました。
今後の参考にさせていただきます。
 その後  
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