相談概要 | [氏名] K.M. [相談内容:] その他 [居住住所] 島根県能義郡 [相談建物所在地] 島根県能義郡 [職業] 会社員 [年齢] 30 [男性] on [構造] 木造(在来工法) [築何年ですか?] 築 1年以内 [何階建て] 2 [工事請負金額] 2188 [様態] 注文建築 [施工者] 大工(工務店) [設計者を選んだのは] 自分で選んだ。 [監理者を選んだのは] 自分で選んだ。 [確認申請書は本来建築主が出すと説明を?] 受けた。 [確認申請の為の委任しましたか?] した。 [確認申請書お持ちですか?] 有る。 [検査済証は有りますか?] 有る。 [お手持ちの図面は何枚?] 10枚以下 [打ち合わせ何回] 10回以下 [施工者名] Wシステム |
相談内容 | [現象] お願いしたWシステム(以降A社)は素晴らしい業者です。 土地を仲介した地元の業者S企画(以降S企画)がとっても厄介なところで困っています。 1、経緯 S企画という業者の仲介で、同じ町に住む方から父が土地を購入し、私がその土地を父から借りて家を建築するという形で検討が始まりました。 土地が購入され、権利が父に移ってから検討を開始。 土地を仲介してもらったよしみでS企画を含め何社か検討していました。相見積もりを取っていることは初めからS企画に対してもオープンにしていました。が、検討していたA社との契約が近い事をS企画に明かすと「この土地は建築条件付きだからあくまで弊社(S企画)を通さないとダメ」とか、「A社にするならこの土地から出ていってください」とか言ってきました。 A社に決めることを言いましたら「あんたは契約違反者だ!」ときました。 土地は仲介で、既に父に権利が移っているのに、ですよ? 事前に全く条件付き云々の説明なしに、ですよ? 土地の契約書にもその旨は一切記載されてないのに、ですよ? こんな話あっていいんですか? 仲介の土地を建築条件付きであるかのように偽って販売する事は違法であるとは分かっていましたが、S企画が近所であること・父の顔もあることから黙っていました。 これについてはA社からS企画に対して注意をしていただき、一時解決したと思われました。 2、建築が始まり・・・ A社との契約が終了。 建築が始まりましたが、S企画がA社に対して強硬に迫り、仕事の横取りを始めたのです。施主の知らないところで・・・。 基礎工事・電気工時・設備工事を横取りされましたが、施主の指示通りにやらなくて往生しました。 1)基礎 布基礎からベタ基礎への変更を予定し、どんな軟弱な土地でも大丈夫な引き当て追加見積もりをF社にいただいておりました。(引き当てで60万円追加) S企画は軟弱な土地でもないのに引き当て見積もりをすべて使いきり(工事の内訳は全く不明)、勝手口の階段の方向を間違えて設置して終了としてしまいました。(階段の方向はA社が後で無償で修理) 2)電気工時 幸い施工業者の社長と直に面談する事が出来、大きなトラブルなし。 しかし、見積もり内容はすべて不明。 3)設備工事 ・システムキッチン カウンターの種類を間違える・指示と違う水栓を付ける・指示してない浄水器を勝手に付ける。指示通りの内容に戻すよう指示しましたら、S企画のミスであるのにその設備費と工事費を上乗せして請求してきました。 設備費見積もり676875円→865000円(18万円以上もアップ) 設置工事費見積もり30000円→請求額129000円(4倍以上!!!!) ・システムバス 指示していた水栓取り付けが引き渡し直前まで行われず、早く工事にかかるよう指示しましたら、なぜか「追加工事」と言う形で計算されているのか、工事費が1.5倍になって請求されていました。 設置工事費見積もり60000円→90000円 ※上記差額はとても考えもよらないことで、当方の支払い義務もないと考えていますので支払っておりません。 結局、不当な差額についてはF社が負担という形で決着しました。A社がS企画という悪徳業者に仕事をさせ、施主である私に迷惑をかけたのと、精算してしまってS企画から金輪際縁を切りたかったからだそうです。 正直者がバカを見てしまった今回のケース、許せません。 3、S企画という業者の実体 個人でされていて、S企画自体、設計も施工もする能力はありません。設計も施工もすべて外注です。 土地を見つけては仲介し、建築条件であるかのごとくみせかけて土地を売り、家を建てさせ、中間マージンをがっぽり取る。という行為をくり返しているようです。 問題発言もあり、最初に打ち合わせをした時にいきなり「金が足りなくなったら親からもらえばいい」と言ったり、F社に対して「F社の家が気に入ってるのだから、追加でもなんでもして金額をもらえばいい?と言ったり。 その仕事ぶりからも、口をついてでる言葉にしても、施主を金づるとしか見ていません。 「人様の家を建てさせていただく」仕事をしてはならない人だと考えています。 こんな業者、業界にのほほんとはびこっていていいのですか!? これを知らないで建てた人がかわいそうです。 このような悪徳業者を撲滅するにはどうしたら良いですか? 私の立場からはどのような行動を取っていけば良いですか? これ以上被害者を増やしたくありません。 [業者の見解] 結果的にはA社の良心でなんとか丸く治まってる状況。 S企画は違法なことを当然の事の様に振る舞っています。 [相談内容] 1、A社が私の替わりにS企画に対して支払った不当な金額の返還 2、違法行為をくり返しているS企画に行政処分が下せないか? |
yorozuの感想 | 相談内容検索を今一つ使いこなせませんでした。 |
アドバイザー | |
清水 煬二 | 解説員の清水です。 今回は、A社が間に入ってくれていてよかったですね。 A社がS社に払った金額を、あなたが取り戻してあげることは難しいでしょう。 しかし、あなたが他の方の為にも行動したいのであれば、一般的に消費者センターに業者の苦情を言っておくことが良い方法のひとつです。 同じような苦情が集まれば、表面化して問題になるからです。 また、S社は、土地の仲介を仕事にしているのでしょうから、宅建業者ではないか思います。 この場合、島根県でしたら、島根県土木部建築住宅課 TEL0852-22-5111に不動産業者名簿があり閲覧できます。過去の業者の取引状況も記載されています。問い合わせてみて下さい。 さらにここでは、宅建業者のクレームも聞いてくれるはずで、内容によっては指導や処分に進んで行くはずです。 S社の行政処分は、今回の場合だけでは結果的には問題がなかったということになり、難しいと思いますが、建築条件付でもないのにそのように迫ったということを繰り返しているとのこと。 被害を受けた方がその証言や証拠を提出し、複数集まってくれば、行政処分も可能になるでしょう。 |
津村 泰夫 | 解説員の大阪の津村と申します。 監理者がおられるようですので、きちんと監理の仕事をお願いしましょう。 監理者は施主の意向に沿って工事を進めます。業者との打ち合わせはすべて監理者がおこないます。 工事の途中で変更が生じたら、その見積もりを提出させ、中身をチェックした上で、施主の許可を得て変更を許可します。ですからおっしゃるようなあとで不明な追加請求の来るようなことはありません。 また監理者がきちんと監理しておればS企画などの付け入る余地は無いと思います。 |
コメンテーター | |
善養寺 幸子 | コメンテーターの善養寺です。 工事が終わっていないうちにS社の介入を知って、施工をやめさせたい場合であれば、建設業法 第23条『注文者は、請負人に対して、建設工事の施工につき著しく不適当と認められる下請負人があるときには、その変更を要求することができる。ただし、あらかじめ注文者の書面による承諾を得て選定した下請負人については、この限りでない。』と言う権利があります。しかし、終わっているとなると遅すぎます。 本質のところ、A社に責任があります。法律的に何らS社に施工させる義務もないのに、施主に無断でS社の言いなりになり施工させた事は元請として無責任です。 脅迫されたりしてA社がS社に従ったのなら、A社がその証拠を持って警察などに訴えるべきです。施主に損害を及ぼしたとしたら、それは今回のようにA社が責任を取ることは当然でしょう。その上で、正当な事由があれば、A社がS社に損害を請求するのが筋だと思います。 今回の場合、役所に訴えて行政指導されるのは請負契約をしたA社の方となるでしょう。施主に実質の金銭的損害が発生していない、それなりに解決している結果となれば、なかなか行政も動いてくれないところがあります。 あまりに悪質であれば、役所や消費者センターなどに報告しておく事は重要かもしれません。 |
事務局から | |
荻原 幸雄 | 大変な状態で工事が進んだのですね。 工事監理者が確りしていれば、全て、起こり得ないケースです。 残念ながらその一言に尽きます。 A社がS社を拒否できなかったのはS社が大変危険な業者だったのかもしれません。 残念では在りますが、工事監理の重要性を改めてご認識ください。 |
相談者お礼状 | |
相談者お礼状 | |
その後 |
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