相談概要 | [氏名] S.Y [相談内容] 分譲マンションの瑕疵 [居住住所] 東京都港区 [相談建物所在地] 東京都港区 [職業] 自営業 [年齢] 64 [男性] on [構造] 鉄筋コンクリート造(その他) [築何年ですか?] 築 4年以内 [何階建て] 8 [お住まいの階] 6 [延べ面積m2] 40 [延べ面積坪] [工事請負金額] 4000 [様態] 分譲マンション [施工者] 建設会社 [お手持ちの図面は何枚?] 1枚 [打ち合わせ何回] 5回 [マンションの総戸数] 50戸以下 [施工者名] D建設 [販売会社名] M住宅流通 [設計者名] N設計事務所 [監理者名] N設計事務所 |
相談内容 | [現象] 問題1.1998年1月の引渡し時から、北東外壁面の窓付近から外気のかなり強い吹き込みがあり、窓付近に大量の結露が発生、建築・設計・販売会社に疑問をぶつけておりましたが、当時多少の風の吹き込みは問題なしと説明をされた。しかし壁紙が収縮したため内部が露呈、目視で確認可能となり室内の壁(石膏ボード)と窓木枠の間に5mm強の隙間が生じていることが判明。要は石膏ボードが一定でなく斜めにカットされて取り付けられているため隙間風が生じている。 問題2.同じく北東外壁面にクローゼットが平行に存在するが、クローゼットの壁となっている石膏ボードと石膏ボードの継ぎ目から風の吹き込みがあり、先週くらいからその継ぎ目にカビが発生。いくら中のものを取り出し、アルコールふき後ドライヤーで乾燥しても日光にあてても乾燥せず、継ぎ目からは常時外気の吹き込みがあるため壁紙はじくじくした湿気あり新たなカビが発生し続けている。これも同様に石膏ボード断面切り口が一致してないための隙間風と見られる。 検証:クローゼット裏は風呂場だが換気も良く、天井裏からの検証では内部ボードに一切カビの発生はなく、むしろ乾燥している。上記2件は毎年冬になると北東外壁との接触面でのみ発生している。 また室内温度は16−18度、室内湿度は50−65%に保たれている。 問題3.また問題の北東外壁面はタイル張りなのだが、めじのコンクリート欠落が多く入居時ベランダ等は修理してもらったが、この問題1の窓付近の修理(窓上3箇所、左右1箇所ずつ)は未修理のまま。 [業者の見解] 問題1と2は現在調査中との返事。 問題3は今度の外壁工事のとき修理することになっているがその時期は不明。 [相談内容] 問題1と2については早急な対策を検討しているが、入居時から挙げている問題点については居住後実際問題が発生しているので、それが施工不良によるものであれば管理会社を通し正しい建て付けのやり直しを業者に命じたいが妥当か? また問題3についてはこれも入居時からの問題なので早期修理の交渉をしたい。修理を放置されないためにはどのような交渉をしたらいいかアドバイスをいただきたい。 |
yorozuの感想 | 大変プロの方の声が聞け有意義なサイトだと思います。 相談もできて大変感謝しております。なぜ建築物だけこんなでたらめな商品が割りに多く流通するのか、また問題があっても当たり前とされるのか多額の支払いをする消費者として常に疑問に思っておりました。PL法の活動には賛成、深く共鳴いたします。 |
アドバイザー | |
氏原 毅士 | 解説員の氏原です。 写真を見ての判断ですが、おそらく風の吹き込みは「コールドドラフト現象」と思われます。 単板ガラスは熱の伝達(放射)が早く、室内の空気がガラス面で冷やされることによって下降気流を発生させる現象です。 コンクリートや建具周りに隙間があるわけではありません、これを防ぐには開口部の室内側にカーテンやブラインドを吊ってガラスと室内空間との間に空気層を作ることで解決できます。 ガラスが単板である事を欠陥という事には無理があります。 ただ、室内湿度が60%程度に抑えられているにもかかわらず結露が発生している事は、断熱工法について調査する必要があるように思います。 タイル目地は一日でも早く修繕すべきです。コンクリート内部の鉄筋が発錆する恐れがあります。 |
コメンテーター | |
大内 彰 | コメンテーターの大内です。 ボードの隙間部分が最も室内の気温と温度差が大きいためにその部分で結露してるのかも知れません。が、原因はやはり現況を調査しないと解らないので第3者に調査してもらい、その結果を販売会社に提出して対応して貰うように進めたら如何でしょうか。 |
事務局から | |
荻原 幸雄 | 額縁の下の隙間はボードに初めから隙間があり、無理してクロスを貼ったのか? ボードが下がったのか?クロスを伸ばしすぎて縮まったのか?その複合なのか? 現地を調査しないとなんともいえません。隙間から吹き込むのが外気なのか壁体内部の冷気なのか?も現地で調べないと確認できません。換気扇を回せば強制換気のように隙間から室内に流入することも考えられますので、第三者の建築士に調査を依頼することをお勧めいたします。 妥当性は調査をしなければわかりません。 |
相談者お礼状 | |
相談者お礼状 | 早速皆様からコメントをいただきありがとうございました。 |
その後 |
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