相談概要 | [氏名] A.N [居住住所] 神奈川県川崎市 [相談建物予定地] 神奈川県川崎市 [職業] 飲食業 [年齢] 32 [男性] on [構造] 木造(2X4工法) [設計者はどなたに依頼しますか?] 特に決めていない。 [何階建て] 3 [延べ面積坪] 32 [工事請負金額] 1600 [様態] 注文建築 [施工業者はどちらに依頼しますか?] 特に決めていない。 |
相談内容 | 築33年の(当時土地付き建売だった)住宅に住んでおります。購入したのは両親で私はその息子です。 さすがに老朽化は否めず、この度建て替えを検討することになりました。しかし敷地面積が18坪しかないので、建ぺい率を考慮すると建坪10坪。よって3階建てを考えております(うちの地域は10Mの高さまでOKとのこと)。 コンセプトとして将来的に私は別途家庭を築く予定で、ここは将来両親の家と定義付けています。 しかし実際、私も今は私も住んでいるわけですし、姉夫婦もあわせて団らんの場としても利用しているつもりです。 前置きが長くなりましたが、私が一部費用の負担をすることになるのですが別途家庭を築く為には、立て替え費用はできるだけ抑えた家が大前提となっております。 先々週から住宅展示場をまわり始めたのですが、いわゆるハウスメーカーでは全く予算が合いません。 単純に考えて坪50万以下でないと話にならないと感じ、今は工務店をあたり始めております。すると欠陥工事や手抜きといった素人では見えない怖さもわかってきました。 このHPを拝見させていただくと、設計事務所も候補のひとつになるのでは?と考え始めておりますが、うちは両隣共にびっしりくっついている環境ですので、見た目の良い住宅は全く考えておりません。 むしろ間取りや耐震、火事といった内容重視というコンセプトであります。工事総費用を1600万円程度で抑えたいという状況なのですが、 このような要望でも設計事務所は見積もりしていただけるものなのでしょうか? |
yorozuの感想 | 本当はハウスメーカーや工務店の噂話などを掲載していただけるとわかりやすいのですが、それは難しいのでしょうね。 |
アドバイザー | |
小松原 敬 | 神奈川相談員の小松原です。 もちろんローコストでも設計事務所は設計します。ただ、そこにはおのずと限界があることも確かですが。 私達のいうデザインというのは単なる見た目ではありません。 耐久性や耐震性、断熱や間取り、住みやすさを色々考えていくのがデザインです。そういった要素が外観に反映されるのです。 また、見積もりというのは一つ一つの要素を設計で決めていきその積み上げが金額となるのです。 (相見積りを複数の工務店にとれば同じ設計でも金額がかわりますが)ローコストで抑えるということは、どのような住み方をするのか、という話に他なりません。 コストを抑えるというのは、安い材料を使うという事ばかりではなく、なるべくシンプルで無駄のない設計(生活)をするということです。 まずは設計事務所と相談してみてください。 |
山口 雅克 | 解説員の山口です。 予算と規模からするとローコストの住宅の範囲だとは思いますが、設計事務所は雑誌に掲載されているような住宅ばかりを設計している訳ではありません。安心して専業の住宅に慣れた設計者をお探しください。 ローコスト住宅は安物住宅ではありません。住宅のライフサイクルコストも考えて、シンプルで使いやすい計画を心掛けるといいでしょう。 建物は坪幾らで建つものではありませんが、我々設計者は初めの計画の時には色々なデータから推測をしておよその坪単価を設定して規模も想定します。それから設計を進めて、建築業者から見積りを取り、建主の予算内に収めるようにします。 今、お住まいの築33年の住宅の老朽化は本当に建て替えないといけないくらいの状況なのでしょうか。床下や水廻りが痛んでいるだけなら、改装や骨組みの少しの補強変更で新築同様の家に変身することも可能です。将来的な構想が見えていますのでこれも選択肢の一つかと思います。設計者に相談してみてください。建て替えよりも安くできると思います。 |
コメンテーター | |
野呂田 洋 | コメンテーターの野呂田です。 解説員の方々が云われているように、建築家は建主の側にたって業務をするということが最大のアピールポイントですし、そこに自らの存在価値を見いだしているともいえます。 ローコストの工務店一括請負に不安を持たれているようですから、まずは一度建築家にも相談されてみることをお薦めします。 |
事務局から | |
荻原 幸雄 | お金がないからデザインはいいというのは誤解です。 確かにお金をかければショップみたいにきれいになりますが、 かけないなりのきれいな納まりというものもあります。即座に否定しては夢も希望もなくなりますよ。 狭いので3階も選択肢の一つでしょうが、将来、両親がそのまま住むためには、3階はきついといえます。 現実は1階でくらすようになるでしょう。将来ホームエレベーターを設置するならそのスペースは確保しておいてください。もし、両方が無理なら、2階建てを既存の補強で改修して、屋根を一部ロフト程度にし、屋上を設ける。 日本には四季がありますので、その間、過しやすい日は屋上にでて狭い開放感を味わうのも大切です。 大切な予算を有効にお使いください。 |
相談者お礼状 | |
相談者お礼状 | |
その後 |
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