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一般社団法人建築よろず相談支援機構

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〒181-0001 東京都三鷹市井の頭3丁目12番11号

よろずWEB相談HEADLINE

No.0604 契約解除について

 相談概要 [氏名] AH
[相談内容:] 売建住宅(建築条件付建売住宅)の瑕疵
[居住住所] 神奈川県南足柄市
[相談建物所在地] 神奈川県
[職業] 会社員
[年齢] 35
[男性] on
[構造] わからない
[何階建て] 2階の予定
[延べ面積坪] 35
[工事請負金額] 2,021
[様態] 建築条件付建売住宅(売建住宅)
[施工者] 建設会社
[設計者を選んだのは] 自分では選んでいない。
[監理者を選んだのは] 自分で選んでいない。
[確認申請書は本来建築主が出すと説明を?] 受けていない。
[確認申請の為の委任しましたか?] してない。
[確認申請書お持ちですか?] 無い。
[検査済証は有りますか?] 無い。
[お手持ちの図面は何枚?] 1枚
[打ち合わせ何回] 1回
[床面積] 120m2以下
 相談内容 建築条件付宅地分譲地を購入した一人ですが、非常に納得が行かないので解約したいと考えています。まだ、トラブルにはいたっていないのですが、このような土地の購入は、非常によい物件であろうと、私は嫌です。

小田急の某駅から、徒歩4分、16区画、販売価格2,420万〜2,960万.....と広告にある物件です。しかしながら、ホームページでよく見られる「この土地は、土地売買契約後3ヶ月以内に売主と住宅請負契約をして頂くことを条件として販売します。この期間内に住宅を建築しないことが確定したとき、または、住宅の建築請負契約が成立しなかったときは白紙となり、受領した金銭は全額お返しします。」の説明がなく、無知な小生は、すぐに契約をしてしまいました。それも土地の契約をせずに、建物の契約が先でした。建物の形状など今も決まっておりません。

夕方の打合せ時、悩んでいましたら、他にも欲しいお客さんがいます、夜8時までにどちらの土地にするか決めてください、と言われました。結局、土地の選択を家族で決めるため、家契約も1日待って欲しい旨、言いましたら、建築会社の方が来てますので、今日中に契約してください、と言われ印をおしてしまいました。そして、翌日、土地の契約をしてしまいました。少しおかしいのではないかと思いつつ、いろいろと情報を集めたら、「青田売り」という違法販売ということがわかりました。

整理すると、
1.土地と建物は一緒にご契約頂くのが決まりです。
2.他にも欲しいというお客さんがいます。
 今、土地の売買契約と建物の請負契約をしないとそのお客さんに取られて
 しまいますよ。
 建物の請負契約は、後でいくらでも増減見積を提出しますから。
 早く、契約をしましょう。
3.建築条件付宅地とは、業者の決まっている宅地のことですよ。
という説明しかない。
以上3つが、インタネットによる違法内容です。

土地代2,615万円に対し、手付金として、100万円。
55万円/坪で、35坪の家として、20,212,500円(消費税含む)、
契約金として100万円。
を支払いました。
契約日時は、土地が10月28日、建物が10月27日です。

契約した土地の売主は、不動産会社と建築会社で、それぞれ50%ずつです。
建築請負会社は、売主の建築会社の100%出資子会社です。

土地は結構気に入っているのですが、今回の違法販売で嫌になってます。それと、16区画あるのに、まだ、3区画しか売れてません。他にお客さんがいるから、早く決めたにもかかわらず、売れてないのはウソをつかれたとしか思えません。また、私が契約した1週間後には、残りの13区画ですべて、100万円安くなってます。

建物の打合せは、ほとんどしておらず、建築条件付ですから、契約してから打合せをすればよいと不動産のかたからお話されております。

[業者の見解]
申し訳ないですが、見解は聞いておりません。
理由は、そのことを言ったら、知識のない小生は、また、言いくるめられそうだからです。

[相談内容]
建物の契約が土地購入より、一日早いので違法と考えています。

1.建物の契約を白紙に戻したいです。戻すことは可能でしょうか。
2.不動産会社とトラブルに発展した場合、告訴しようと考えています。
 やっても意味がありますでしょうか。
 
基本的には、私が、賠償金を払うことなく、円満解決をしたいです。
 yorozuの感想 ユーザのことを良く考えて作られていると思います。
不動産取引は、結構、現代に合わない商法と思っています。何かトラブルがあれば、すぐに、土地の値段を下げて販売しているからです。他の商品ではそのようなことはない。

このHPが、さらに充実し、古い慣習を打破し、透明な取引ができる日を期待しております。
アドバイザー 
中川 雅実 神奈川相談委員の中川です。

 この土地は、「U」の跡地になるのでしょうか?詳しい事情は判りませんが、早く現金化したかったのでしょうかね?ご判断の様に契約違反の疑いが感じられます。先ずは、事情を話してみたら如何でしょうか?
 (話し方として、自分の事情や会社の事情を話すことから始め、相手の話術に非がある話は次の段階にされたらどうでしょうか?)

1.建物の契約を白紙に戻したいです。戻すことは可能でしょうか。

 両方の契約書を確認しないと結論は出ません。
 
2.不動産会社とトラブルに発展した場合、告訴しようと考えています。
  やっても意味がありますでしょうか。

 訴訟に発展すれば、時間とお金がかかりますが。。。
 
  基本的には、私が、賠償金を払うことなく、円満解決をしたいです。

 建物の契約は、確認通知書(建築主事への建物申請)受理後でなければ、宅建業法違反です。県土整備部 建設業課宅建指導班へ相談されるのも方法です。
清水 煬二 解説委員の清水です。

 建築条件付であることが、はっきりしていれば解約は可能で、手付金も戻ってくると思います。但し、建物の契約を先にしていますので、そのあたりが微妙だと思いますが、多分大丈夫です。

以前、建築条件付で解約したのですが、手付を返さなくて良いという念書まで書かされた老夫婦に、「宅建業法に違反しているので、宅建指導班に相談しましょう。」とアドバイスし、実際に私が電話で相談しました。すると、「それは、宅建業法違反のおそれがあるから、こちらに来て相談して下さい。」ということになり、お二人に書類を持って行って頂きました。その、宅建指導班の担当の方から業者に電話して頂き、結局手付金240万円の全額が戻ってきたとのことでした。

告訴しても、費用や時間、精神的な労力まで考えると勝訴しても割りに合わないかもしれません。

まず、神奈川県の建設業宅建指導班に電話で相談し、チラシなども含めてすべての書類をもって行き、相談するのが良いかと思います。場所は関内駅から徒歩で行けます。平日9時から11時、13時から16時までです。

業者は、宅建業違反のレッテルを貼られるのが1番恐いので、違反していれば、通常の業者ならこの指導を守ると思います。まず、トライしてみて下さい。

それでもダメなら、弁護士さんの有料相談1時間1万円もありますので利用してみて下さい。
 コメンテーター 
藤井 修 コメンテーターの藤井です。

 人の心理の弱い所をついての営業はとても卑劣ですね。
 土地や住む家は自分や家族の生活を左右します。
 やはり条件の中で、ほんとうに気に入った場所を見つけたいものです。

 中川解説委員・清水解説委員の解説のように公的な相談窓口に相談されるのが 良いのではないでしょうか。 消費者相談センターなどもあると思いますが。
 事務局から 
  荻原 幸雄 このような業者が何故、後をたたないのでしょうか?
人の金銭的欲望の行為は、自分の知り合いがこのような行為をしているのをしらなければよい。というようなただの欲望の塊なのでしょう。何故、このような行為がまかり通っているのか?

社会全体を見直さなければいけませんね。
相談者お礼状 
 相談者お礼状 このたびは、ご丁寧に回答を下さりありがとうございました。
メールを拝見したのが1日遅く、時すでに遅しという状況です。

実は、各方面にこのような相談をしています。よろず相談の場合、1週間かかるということから、もっとはやく回答のいただけるところに相談をしていました。

HPを閲覧しているとき、全日本F協会を発見し、神奈川県本部に電話しました。そうしましたら、H支部の副支部長を紹介され、書類を一式もって16日に相談に行きました。これまでの経緯を話すとともに、書類等を見せました。

建物の契約と土地の契約が一日ずれている部分がおかしいだけで、後は不動産屋の意見を聞かなければ判断できない、というコメントでした。

16日中に、副支部長が不動産屋に電話をかけ、不動産屋の支店長が私と至急会いたい旨連絡があり、17日に会ってしまいました。

結局、言いくるめられたという感じです。その内容を以下に示します。

1.副支部長に言われたからかもしれないですが、白紙にしても良いと発言したので、それでは、お願いします、答えたら、建築の請負契約をしたまま、建築のプランの打合せしてもらう、という私にはわけのわからない内容にすりかわっていった。
2.裁判になった場合、負けないと副支部長に言われたと小生の前で発言する。
3.HPの土地の値段の不備を私が指摘したのですが、この部分しか落ち度がないという内容に終始していた。
4.契約を白紙にしたい旨強調したが、あなたのわがまま、と言われつづけた。
5.私が建築条件の内容が理解できない旨言ったら、いろいろ説明をしてくれた。
 しかしながら、契約する前とかなり異なる内容になっていた。

私は、違法と思われる行為をされたから、契約が嫌になったということを強調したかったが、不動産屋は、HPのミスのみに終始し、平行線をたどった打合せだった。
いろいろ話しが脱線し、エコハウスを建てたいことを言ったら、契約しているところではできないので、近くの工務店に変えてでも建てます、という発言に変わっていった。建築条件付の定義が今もって良くわからない状況です。

こちらがいろいろ指摘したことに対しては、申し訳ないことをしたなどと、担当者レベルからの意見をいただきました。怒りは4割ぐらいに納まってきていますが、担当者の方は、本当に、違法行為に近いことをしていると言う認識があるのかないのかわからない状況です。ただ、申し訳ないことをしました、陳謝されましたので、何となく、不動産屋のペースにはまった感じです。

時すでに遅しというのは、17日の20時ごろに、再契約をしたからです。
もう、この契約により、異議申し立てができない状況になってしまったと考えています。5.の内容で、言いくるめられました。

よろず相談からメールを拝見し、1日早かったらと悔やんでおります。実は、相談した人が、不動産屋の本社のある市と同じ市にあったのです。打合せしているときも、不動産屋よりの意見しかなく、頂いたメールのような意見はひとつもありませんでした。相談したところを間違えたのかなと思っております。

今後は、不動産屋、建築業者と意見交換をし、自分の意見(合法的)を何でも言って、家を建てていきます。しかし、違法行為をされたという思いがあり、非常に悔しいです。あと1日メールを頂くのが早かったら、違う展開になっていったかもしれません。

今後、私のような愚か者を輩出しないように、皆様のご活躍を祈りますとともに、より健全な不動産取り引きができる社会の構築をお願いします。

いろいろとありがとうございました。
以上

追伸

中川殿
土地は、「U」の跡地です。
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