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一般社団法人建築よろず相談支援機構

TEL. 0422-24-8768

〒181-0001 東京都三鷹市井の頭3丁目12番11号

よろずWEB相談HEADLINE

No.0602 梁について

 相談概要 [氏名] O.A
[相談内容] 建売住宅の瑕疵
[居住住所] 福島県郡山市
[相談建物所在地] 福島県郡山市
[職業] 無職
[年齢] 54
[男性] on
[構造] 木造(在来工法)
[築何年ですか?] 築 2年以内
[何階建て] 2
[延べ面積m2] 141,74
[工事請負金額] 3,980
[様態] 建売り住宅
[施工者] ハウスメーカー
[確認申請書お持ちですか?] 有る。
[検査済証は有りますか?] 有る。
[お手持ちの図面は何枚?] 10枚以下
[施工者名] D団地(株)
[販売会社名] D団地(株)
 相談内容 [現象]
住宅購入時より徐々にフローリングが波打って来たため調査をしたところ、ハリが歪んできたため床をはがしてフローリングを張り替えたが工事後の床の振動が大きいのと工事内容に疑問を感じ再度抗議したところ再度全てのフローリングを張り替えるとの事。

[業者の見解]
手抜き工事を認め再工事を実施するとの事、工事の内容は似たいのハリを全て切り取り新しいハリに取り替えハリを金具で吊り下げるとの事

[相談内容]
 ○工事の内容でハリを全て切ることで家全体が弱くならないのか
 ○ハリを変えないで直す方法は他にないのか
 ○安く仕上げるために粗悪材料を使用していると思われるが立て替えをハウスメーカーに強要できないのか

 以上、よろしくお願いします。



 yorozuの感想 素人が相談する所もなく悩んでいたらHPが見つかり相談しました、結果は現場でないと出ないとわ思いますが心強く感じられます、会員名簿を見ると福島県はだれもいないようですが相談者近くにいればさらに心強いと思います。
アドバイザー 
星 裕之 基本的に木材ですから長年の住んでいく間に多少の動きがあることをご了承ください。また高い湿度や冬期の乾燥状態をくりかえすことでそれじが助長されがちにもなると思います。しかしながら今回の件は施工後スグということですので、乾燥の甘い材が使われていたり、梁の大きさが足りなかったこが原因と考えられそうです。一度、手直しをしてもらったときの写真でしょうか?

元の梁の両脇に添え木をして大きな梁と同等の耐力がでるようにしていますね。それでも床がたわむのでしょうか?すると、
1)添え木と梁の連結が甘い 
2)梁のねじれに対する直角方法の補強が不足 
3)補強した梁・添え木を受けている梁の強度がたりないことが原因として考えられます。

写真から判断すると3)に対する補強はしていないようですね。3)に最も大きな原因があるのかもしれません。原因の特定後補強方法を検討することになります。

また、床なきであるならば下地の24mm合板が小口が互いに凹凸のある実はぎ合板でなかったり、ボンドを使わずくぎだけで止めている時におこる可能性があるようです。

最後に建売住宅や設計施工の工務店・メーカー住宅では確認申請に最低限必要な図面しか作成しないことが多いようです。構造体がどのようになっているかをあらわす伏せ図等はこの図書に含まれません。もちろんそれがあったとしても、それが適性なのか、その通り施工されているのかをお客様の立場で監視・指導する人は必要です。必要な経費はおしまず建築をお考えください。
山口 雅克 解説員の山口です。

 設計ミスなのか施工ミスなのかわかりませんが、梁のサイズが小さかったのでしょうね。もしかしたら、梁材の素性が悪かったのかもしれません。気のきく大工さんなら組んでいる時に気がついて監理者と打合せをするのですが。
梁を大きくしてもらっても、新築時と同じように強固に接続させることが重要です。それが可能かどうかがポイントですから、第三者の木造に理解のある建築士に見てもらうのもいいでしょう。

 梁を替えないのであれば、そえ板を取り付ける方法があります。計算チェックをした上で決定してもらいましょう。
 家全体に大きな落度(瑕疵)がなければ建替の強要はできないと考えて下さい。
 推測で粗悪材料を使っているとして要求しても、そうでなかった場合は・・・
 工事契約の時に使った設計図や仕様書と違う材料が使ってあれば問題がありますが、そうでなければ適切に工事がなされたと解釈されます。
 コメンテーター 
藤井 修 コメンテーターの藤井です。
 
 写真で拝見しますと、床を支える根太は無く、小梁の数を増やして床を直に貼ってあるように見えますね。床の下地には捨ての合板はありますか?
 厚み24mm位の構造用合板などをフローリングの下地に貼れば波を打つような事はないと思います。

 又、小梁などは取り替えて金物で補強する事は全体の強度にはあまり影響はないと考えられます。いずれにいたしましても、業者が再工事を実施するとの事ですので、納得のいくまで説明を受けた上で、任せる事が良いと思います。
 事務局から 
  荻原 幸雄 図面を見ませんと解かりませんが、設計の段階で未熟な設計者の落ち度があったのか?
施工時に長期間、雨に当たったか?木造そのものの問題か?いろいろ考えられます。
鉄骨で補強する方法も考えられますが、原因を特定してその因果関係を解明して工事を再開するのがよろしいかと思います。
相談者お礼状 
 相談者お礼状 素人の質問で判りにくい点が多いと思いましたが、多面にわたり解説をいただきありがとうございました。
ご意見の参考にしてハウスメーカーと話し合いを進めて行きたいと思います、
こちらでも信頼できる大工さんに見ていただきました、同じような意見でしたし大手と争っても勝てないので妥協点を見つけて直すしかないとの意見もありましたので話し合いながら解決して行きたいと思っています。
 その後 昨年、建売住宅の件で色々とアドバイスをいただきましてハウスメーカーと話し合いをしてきましたが、ハウスメーカーが折れて建て直す事となり昨年の十月に完成し新に生活をする事が出来ました。
材料も工場で強度テストをしてから使用し構造も変更し耐震構造にした為に強度は従来の約二倍(ハウスメーカー談)になり生活をしてても振動が少なく従来と比較しれば心地よい住宅になりました。
色々とアドバイスを戴きながら御礼が遅れましたすみませんでした
先生の本を参考にしていきたいと思います、有難うございました。 
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