相談概要 | [氏名] W.T [[相談内容] 注文住宅の瑕疵 [居住住所] 富山県H市 [相談建物所在地] 富山県H市 [職業] 会社員 [年齢] 37 [男性] on [構造] 木造(在来工法) [築何年ですか?] 築 10年以内 [何階建て] 2 [延べ面積m2] [延べ面積坪] 47 [工事請負金額] 2580 [様態] 注文建築 [施工者] ハウスメーカー [設計者を選んだのは] 自分では選んでいない。 [監理者を選んだのは] 自分で選んだ。 [確認申請書は本来建築主が出すと説明を?] 受けていない。 [18確認申請の為の委任しましたか?] 覚えていない。 [確認申請書お持ちですか?] 解らない。 [検査済書は有りますか?] どういうものか知らない。 [お手持ちの図面は何枚?] 10枚以下 [打ち合わせ何回] 10回以下 [施工者名] Hハウス工業 [監理者名] Hハウス工業 |
相談内容 | [現象] はじめまして。我が家は築6年半の注文住宅です。1週間程前に床下換気口に金網を取り付ける作業を専門業者にしてもらい、その際、床下の点検も合わせてしてもらったところ、浴室の排水配管が施工されておらず床下に垂れ流しの状態になっていることがわかりました。浴室の排水管はユニットバスの分のみで床下にも、基礎にも排水管はありません。6年以上もこのような状態だったと知り、非常にショックです。 [業者の見解] 施工したH社(ハウスメーカー)は現在無くなったようで(ビルはある)B社が業務を引き継いで対応しているようです。そちらに連絡したところ、今日、状況を見に来るとのことでしたが結局来ませんでした。電話で話した限りでは、配管が途中で外れてるくらいしか思っていないようで配管をつなげば良いだろう程度の認識のようです。 [相談内容] 我が家は20数件規模の団地にあり、H社が作った団地です。しかし現在H社ではなくB社が団地のことも含めて対応しています。こような状況でどこまでの補償がしてもらえるのでしょうか? 私としては、排水配管の敷設・接続は当然として、浴室付近の、 1.床下土壌の清掃・消毒若しくは入れ替え(髪の毛等がひどい) 2.束石、その上の木(呼び名がわかりません)の取り替え 3.土台の防腐対策 4.床下の湿気対策(コンクリート打設、換気装置の設置等) また、他の排水配管の浄化槽への接続確認などはしてもらいたいと思っていますが、無理でしょうか。B社ではとりあえず今の状況を見てからでないとその後のことは何とも言えないといわれたのですが。 |
yorozuの感想 | 今回の一件でどのような対応をすれば良いのかまったくわからず、インターネットでいろいろ探すうちに、このHPにめぐり合え何らかの助言をいただければと思っています。私のようなもののためにも、また、これから家を建てようとしている人のためにも、このHPがずっと続くことを望みます。 |
アドバイザー | |
長谷川 明弘 | 浴室の排水配管が接続されていないのはあまりにひどいことです。このままの状態にしておくと建物全体にも影響が出ますので、保証の問題もありますが、早急な対応が必要だと思います。 一番の問題点はH社と言う実際に施工した業者がいなくなり、業務がB社に移ったことで瑕疵に対しての保証をどこまでB社が対応してくれるかと言うことではないでしょうか。 現在の情報ではB社がどこまで保証してくれるかはお答えするのは難しいです。今の所B社の対応も悪そうですね。 しかし残念ながら今の窓口がB社しかありません。H社からB社に業務が移った時に業務に関しての権利や、今までH社が施工した建築物の保証の義務がどのような条件で、受け継いだのかどうかを調べなければならないのではないでしょうか。 ただなかなか一般の方ではそこまで調べることは難しいと思いますので、お近くの信頼出来る、建築士や弁護士等に相談することをお勧めします。 |
氏原 毅士 | 写真を見て唖然としたと言う以外に言葉が出ません。こんな仕事をする業者がいまだに有る事が残念でなりません。単純ミスであって手抜き以前の工事でしょう。6年間、外部へ浸水していないと言うことは、浴室排水はすべて浸透してしまったのでしょうか。 改修に関する要望は、床下換気設備を除いて全て当然要求できる事項であると考えます。 ただ、H社とB社の関係がよく判らないので判断しにくいのですがこれは100%法律問題であるように思います。 弁護士にご相談のうえ対処されることをお勧めします。 |
久米 能子 | 氏原解説委員の言われるように、法律の問題が大きな部分を占めると思います。私も床下の湿気対策以外は要求できる項目であると思います。 浴室の排水は古くはそのまま床下に垂れ流しされていた事が多いと聞いています。 当然現在では考えられないことですが、もしかしたら、下水の通っていない地域ではそれでいいのだと思い込んでいる設備業者がまだ残っていたのかもしれません。もちろん、今回のようなことはH社の現場担当者が監督を怠っている結果です。 浴槽の排水の配管も、今は直接配管(浴槽と排水管を直に繋げるやり方)に対応している浴槽が増えましたが、少し以前までは、間接配管(浴槽の排水口の下に排水管の受け口を置くやり方で、きちんと管同士をつなげるものではないやり方)が主流でした。 W.Tさんのお宅の浴槽が直接配管に対応しているかどうかは、写真ではよくわかりませんが、もし直接配管が可能でその方法を希望されるならば、トラップを外に設けなければ排水がうまくいかなくなりますので、ご注意ください。 また、浄化槽も合併式と思いますが、もし単独浄化槽ならば、雑排水は浄化槽には繋がず、側溝など、他へ放流することになっているはずです。その点もお気をつけください。 おっしゃるように、ほかの排水配管も念のため確認されたほうがいいでしょう。また、20数件規模の団地ということですが、あるいはほかの住宅も同じ施工状況である可能性も考えられると思います。一度ご近所にお声を掛けられて、ほかのお宅も確認されるようにお勧めされてはいかがでしょうか。もし、ほかにも同じような状況が見つかれば、ご近所の皆さんとご一緒に業者に対して交渉できるので、お一人で行うより交渉を運びやすいと思います。 |
コメンテーター | |
今井 優子 | 今時このような施工が、平然と行なわれていたということに驚きと、憤りを隠せません。改めて、第三者の厳格な監理の重要性を実感しています。 ところで、今回の場合、明らかな施工ミスではありますが、問題はやはり業務を引き継いだB社が何処まで対応してくれるのか?ということになると思います。法律問題の場合、数の力は有効に働くことが多いですから他の20数件の状況を調べて、一緒に交渉されることをお勧めします。 |
事務局から | |
荻原 幸雄 | B社の謄本を閲覧し、H社との関係をご確認ください。 別会社であればB社の考え方次第になると思われます。 このような事態になったのはは、 設備業者職人→現場監督(管理者)→監理者(通常設計者)→設備不良 の確認ルートが全て行われなかったという事実です。 この中の一人でもこころがあれば防げたケアレスミスには悲しくもなります。 |
相談者お礼状 | |
相談者お礼状 | |
その後 |
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