相談概要 | [氏名] A.N [居住住所] 埼玉県秩父郡 [相談建物予定地] 埼玉県熊谷市 [職業] 会社員 [年齢] 40 [男性] on [構造] わからない [設計者はどなたに依頼しますか?] ハウスメーカーの建築士 [何階建て] 2 [延べ面積坪] 35 [工事請負金額] 2000 [様態] 建築条件付建売住宅(売建住宅) [施工業者はどちらに依頼しますか?] ハウスメーカー [お名前] Sハウス |
相談内容 | [家づくりの相談内容] 今度2階建ての家を建てようと思います。ハウスメーカーの方から提案のあった間取りは2階にLDK、1階に寝室と浴室という構造になっています。 公道面が北側で、南側には隣家があって(家同士の間隔は4メートル位になる予定)冬季は1階の日照が制限されるため、日中過ごす時間の長いLDKを2階にした、とのことですが、両親には買い物を持って上がったり、ゴミ出し、玄関にお客さんが来た時など大変だから、多少日当りは悪くても1階にした方がよいのでは、と言われています。 私自身、実際に2階家で生活したことがないので、実感が沸かないのですが、大半の家はLDKが1階にあるところを見ると、やはりそれなりのメリットがあるのでしょうか?両親の言うように、LDKを2階にすると、実際に生活するのは大変なのか、またこれ以外に考慮すべき点がはどのようなものか、御教示頂ければ幸いです。 |
yorozuの感想 | 日、初めて見ました。熱心なご回答に感心しています。これからも家作りの参考にさせて頂きたいと思います。 |
アドバイザー | |
津村 泰夫 | 解説員の津村と申します。 南側の家と4mも離れているのでしたら、何とか少しは日当たりは得られると思います。実際に日影を提示されたのでしょうか、大きな吹き抜けにすると日が入ってくると思いますが、暖房効率とは矛盾しますので、1階から2階にかけて電動の水平スクリーンを張ったり工夫されてはいかがでしょう。 設計においても1階にリビングを設置したプランと、2階にリビングを持ってきたプランと少なくとも2つ以上は作ってもらい、また実際にそれらの家の見学をさせてもらい、居住者の意見を参考にされるのも重要です。 参考として、私どもが設計監理をおこなった住宅で、3階建ての場合には過去10件中9件までが2階にリビングを設置しました。 しかし2階建て住宅では2階にリビングを設置した住宅はありません。またそのうち約半数が隣家建物南側隣地境界から3m以上も離れておりません。まあ大阪での例です。 |
善養寺 幸子 | 私はよくこの2階LDKパターンで設計します。東京では住宅密集地の狭小敷地に建てるケースが多いので全くと言って良いほど1階の日照が採れないことが多いので、寝るだけの利用となる寝室よりは、居間や食堂に日があたる方が少しでも気分が良いかとそうしています。居間などは開口も大きいですから、1階より2階の方が通行人の目も気にならないかと思います。 老人室がある場合は、足腰考えますと階段はきついので2階のLDKに隣接して設けたりしています。 ここも長時間いる部屋なので、日当たり風通しの良い所が良いと考えます。 その場合は風呂、トイレも2階にしますが。 それは周りの環境や敷地条件にもよりますが、今のところこのケースが多いです。 (公庫、年金融資バリアフリーでもこの対応しています。) 別の考え方で、耐震面から見ると木造の場合2階より1階の方が耐力壁(筋かい)が多くいります。昔は茶の間、台所、居間と小分けの状態でしたが、最近は西洋的な大きな一室形体をとるLDKになり、どうしても壁の量が少なくなり、個室が連なるところは、壁が多くなります。耐震性の事だけで考えれば、1階に個室郡、2階にLDKの方がバランスが良いと言うことになります。 2階建てなどの場合、2階の小屋裏を室内に見せるような形体をとると、天井も高く開放感のある部屋を作ることができますから、小さな建物などは視覚的に広く感じるものが作れるので2階LDKがあっていたりします。 玄関など吹き抜けにしたりして、2階LDKとの距離感を縮めるような配慮をしたりもしてみてます。 条件が調えば、近所や庭とのアクセスも良いので1階のLDKも良いものです。 家族の動きを充分検討した上で、LDK位置を決めてください。それぞれの家庭で環境が違いますのでどちらが絶対に良いとは言い切れません。 |
コメンテーター | |
遠藤 知世吉 | 中2階ということも考えられます。 各解説委員が言われるように、各階ともそれぞれ長所短所があります。これらの意見を参考とし、敷地やその周辺状況、家族構成などを考慮し総合的に判断すべきです。 できるならば、それらのことを客観的に判断できる設計者とめぐり合えて、建築にのぞめれば良いのですが・・・。 |
事務局から | |
荻原 幸雄 | 1階より2階の方が建築的には彩光や風通しがいいのは決まっています。 しかし、大切なことは、お年よりが「多少日当りは悪くても1階にした方がよいのでは」といっている点です。もし、2階にLDKを配置するなら、現在ホームエレベーターの設置が予算的に難しければ、将来増築できるスペースを確保してプランニングもそれを見込んで設計しておくべきです。 将来、足腰が悪くなった場合はあなたが階段を担いで、用事がある都度対応できるならいいでしょうが難しいのであれば、そのような配慮が大切だと思います。 予算が将来的にも難しい場合や担ぐ対応が無い場合は1階でも仕方無いかもしれません。その場合は如何に光を採るかですが、吹抜けが一番ですが、各委員が解説しているように暖房効率が落ちます。その場合は床暖房にする・吹抜けに水平スクリーンを設ける(手動・電動)・強化ガラスにする・水平障子を設ける。等、案はいろいろあります。 それこそ、設計の見せ場なんですけれど・・・。 |
相談者お礼状 | |
相談者お礼状 | |
その後 |
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