相談概要 | [氏名] T.I [相談内容] 注文住宅の瑕疵 [居住住所] 大阪市中央区 [相談建物所在地] 大阪府阪南市 [職業] 会社員 [年齢] 27 [女性] on [構造] 木造(在来工法) [築何年ですか?] 築 4年以内 [何階建て] 2 [延べ面積m2] 99.36 [延べ面積坪] 30 [工事請負金額] 3000 [様態] 注文建築 [設計者を選んだのは] 自分では選んでいない。 [監理者を選んだのは] 自分で選んでいない。 [確認申請書お持ちですか?] 有る。 [検査済書は有りますか?] 有る。 [お手持ちの図面は何枚?] 5枚 [施工者名] 不明(確認申請書では未定) [販売会社名] I建設株式会社 [設計者名] D設計企画一級建築士事務所 [監理者名] D設計企画一級建築士事務所 |
相談内容 | [現象] 2階バルコニー(FRP防水)より漏水し、1階居室に雨漏りしています。1階の天井仕上をはがしたところ、2階外壁を受けている梁に、亀裂と回転?がみられます。 [業者の見解] 防水工事のみ、やりかえを承諾しています。ただし、FRPの全面撤去は難しいらしく、その上にシート防水で対応するみたいです。 [相談内容] 防水をやりかえる以前に構造体の安全性が気になります。 業者の回答としては「木は反るものです」とのことですが三角定規で垂直を確認したところ、20ミリ程度の回転、ひずみがみられます。ハゴ板ボルトの曲がりなど、この状態でそのまま防水工事をして本当に大丈夫かどうか不安で、相談しました。写真をデータで送付致します。宜しくお願いします。 また、2階バルコニー下部居室部分に断熱材の敷き込みもされていませんでした。 売買契約書の中に特約条項として、「土地、建物引渡し後、天災地変以外におこる自然変動による工作物等の補修、改修については、当社が保証するものとする」(但し、保障期間は公庫年金完済までとする。)とうたっているのですが、どこまで有効でしょうか。(ちなみに25年ローンです) |
yorozuの感想 | いままでの解答例をみて相談してみようとおもいました。 第三者の意見っていうのは素人にとってはありがたいものです。 これからもつづけて、がんばって下さい。 |
アドバイザー | |
氏原 毅士 | 木材は、乾燥の度合いにもよりますがある程度はねじれたり割れが進行したりするものです。 新築の住宅でしばしば「バキ!」と言う音が聞こえることがあります。 良い事とは思いませんが、荷重に馴染んでいる過程かなと考えています。 この件は写真で見る限り、軸部の変形はあまり神経質に見ないほうがいいと思うのですが、バルコニー床下地の根太という構造部材の使用法に誤りがあるように見えます。 根太材縦長方向に使用すべきですが、写真では横長になっているのではないでしょうか。(実物を見ないと確かなことはいえませんが)このため、床の撓りが生じ、仕上げ材が割れるのではないかと思います。 根太受けを設け、レベル調整をして材を縦長に向けるような改修をすれば、バルコニーの仕上げ材が写真のようにはならないと思います。 |
津村 泰夫 | これは本当にFRP防水でしょうか、 ペンキを塗っただけのように見えますが。 FRP防水であれば10年保証の保証書はお持ちではありませんか? FRP防水では下地が堅固なものであることが条件です。 FRPの繊維らしいものが見あたりませんが、R部分があるので繊維はあるのかなぁ。上塗りだけの様に見えます。上塗りだけでもこんなに剥離することは考えられませんので何らかの調合ミスではないでしょうか。 床組も不安だらけですし、全面的に改修されるのがベターでしょう。 改修工事に当たっては第3者の建築士により調査診断、改修設計、監理をされることをおすすめします。 |
三浦 惠翁 | 梁材の捻れについては長期間の雨漏りにより梁の片面だけが乾燥できず、捻れを起こしたものと見受けられます、乾燥させればあまり問題は起きないと思います。 FRP防水は確かな業者が正しく施工したのでしょうか、4年ぐらいでトップコート材の剥れが起きているのが気になります。 又 写真では漏水がべランダ隅立ち上げ部分と推測できますが、サッシ水切が取り付けられていない事からサッシと防水層の合わせ部分からの漏水も考えられます。 シート防水施工前に5cmぐらい水を張り再度漏水カ所の特定をして見て下さい。 この検査で水漏れを起こすようなら、現防水層を撤去下地より改修される事をお勧めします。 サッシ水切りに就いては取り付けてもらい外壁が何か判りませんがサッシ廻りコーキングにも注意必要です。 天井断熱材不施工、配線はステップル止めしない、天井吊木梁に直止めなど単価のわりに雑な仕事です。 建売図面と見受けますが注文住宅なのでしょうか。改修時も監理はしかりしてもらいしょう。 |
コメンテーター | |
笠原 歩 | 梁、床組、防水それぞれの問題が重なり今回の状況になってしまったように思います。各コメントを参考にされ、よく業者とも話し合いの上、工事を進めてください。 不安が残るようであれば第三者の、調査、監理をお薦めします。 |
事務局から | |
荻原 幸雄 | 材のねじれは木材の性質上、仕方ない面もあります |
相談者お礼状 | |
相談者お礼状 | |
その後 |
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