相談概要 | [氏名] K.T [相談内容] 建売住宅の瑕疵 [居住住所] 栃木県河内郡 [職業] 会社員 [年齢] 32 [男性] on [構造] 木造(在来工法) [築何年ですか?] 築 2年以内 [何階建て] 2 [延べ面積m2] 114.68 [工事請負金額] 2730 [様態] 建売り住宅 [施工者] ハウスメーカー |
相談内容 | [現象] 霜柱により駐車場のコンクリートが盛り上がり、道路との段差が3cm程できてしまった。 また、その霜柱は燐家の外構をも持ち上げ、外構に亀裂を生じて段差の終点となっていた。 (部分箇所の写真は早速郵送致します) このところの温暖な気候により段差は現在のところ1cm程に縮まっている。 しかし、駐車場内の量水器メーターの蓋は凹んだままになっている。 [業者の見解] 天候や日当たり、車の出し入れにより段差が生じ、大小するのは必然的なものであり、常識の範囲内の出来事である。 また、春になればもとに戻るかもしれないので、様子を見てほしい。修繕する必要はない。 ただし、未入居の1軒のみ(車の出し入れがないのでコンクリートがすべて盛り上がり、土が見える状態となっている)は修繕する予定である。 [相談内容] (30区画ほど同一業者が建売したものであり、そのうちの数軒が同じ状態となっている。) a.霜柱による3cm程のコンクリートの盛り上がりは常識の範囲内であり、欠陥ではないのか。 b.霜柱による燐家の外構の亀裂は、欠陥ではないのか。 c.霜柱の原因のひとつと思われる駐車場内のひび割れは、欠陥ではないのか。 d.未入居の1軒のように、将来土が見える状態にまでコンクリートの盛り上がりる危険性はないのか。 e.栃木のように寒い地方の場合、使用するコンクリート、あるいは施工方法を寒冷地仕様にはできないものか。 |
yorozuの感想 | この度の問題があり、初めてサイトを知りましたが、大変充実した内容で感心しました。 消費者の心強い味方だな、と有り難く思っています。 ただ、私の相談内容が家屋のことではなく、駐車場という点、また両隣を巻き込んでの問題であること(写真はすぐに郵送させて頂きます)が少し不安です。 |
アドバイザー | |
星 裕之 | 凍結深度という言葉をご存知でしょうか?地方によって違いますが、栃木県の場合は-30cmになっています。これより上の部分は土が凍ってしまい、基礎を持ち上げる恐れがあるといわれています。しかし、ベタ基礎のように一面を打設する場合は、凍結深度ほど掘らなくても、霜柱などの凍結によって基礎や建物を持ち上げることはありません。 今回の場合、ベタ基礎的状態ですし、建物ではないので、特に深さの規定はないと思います。ただ、写真から判断すると通常よりコンクリートがかなり薄いようですね。また、コンクリートの下にすぐ土が見えてるところを見ると、砕石地業をしていないのかもしれません。さらに近年にない寒さで、ブロックとコンクリート間から水がしみ込み、土が凍りコンクリートを持ち上げているのでしょう。 あたたかくなればコンクリートは下がり、亀裂は残りますが元の状態になると思います。ではそれが欠陥かといえば、「足元がぬかるまない車庫をつくるための簡易なコンクリート打設」という「設計意図」であるならば、欠陥とは言えないと思います。どんなに寒くても、水かしみ込んでも浮き上がらないようにしたいのであれば凍結深度まで砕石をいれ、コンクリートを打設することをお勧めします。 |
コメンテーター | |
笠原 歩 | 車庫の仕上げにも砂利敷きからタイル貼りまで、様々なものがあります。星解説員の説明にもあるように「設計意図」によりどのような仕上げにするかを決めて施工します。当然「設計意図」は予算や工期により左右されます。充分な打ち合わせがされないまま、安易に「薄いコンクリート」を打設してしまったのではないでしょうか。亀裂のないようにするためには一度掘り返すよりないと思われます。 |
事務局から | |
荻原 幸雄 | コンクリートの厚みや砕石転圧なしなど、残念ながら、この程度の仕様ということになります。 仕様のグレードを上げれば、お値段に反映するでしょうし、それは理解して上げてください。 ただ、販売するほうももう少し心配りが必要かとは思います。 |
相談者お礼状 | |
相談者お礼状 | |
その後 |
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