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一般社団法人建築よろず相談支援機構

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〒181-0001 東京都三鷹市井の頭3丁目12番11号

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No.0528 防振・防音シート、床の補強

 相談概要 [氏名] I.M
[相談内容] 注文住宅の瑕疵
[居住住所] 神奈川県鎌倉市
[職業] 会社員
[年齢] 34
[男性] on
[構造] 木造(2X4工法)
[築何年ですか?] 築 1年以内
[何階建て] 2
[延べ面積坪] 37
[工事請負金額] 2850
[様態] 注文建築
[施工者] ハウスメーカー
[設計者を選んだのは] 自分では選んでいない。
[監理者を選んだのは] 自分で選んでいない。
[確認申請書は本来建築主が出すと説明を?] 受けていない。
[18確認申請の為の委任しましたか?] 覚えていない。
[確認申請書お持ちですか?] 解らない。
[検査済書は有りますか?] 無い。
[お手持ちの図面は何枚?] 10枚以下
[打ち合わせ何回] 10回以下
[販売会社名] 株式会社G
[設計者名] H.T
 相談内容 [現象]
我々が抱えている問題は、他に寄せられているレベルに比べれば、まだまだ悩み浅きものかもしれませんが、是非ともご回答賜りたくお願い申し上げます。

昨年6月に注文建築の輸入住宅を契約し、昨年12月に入居しました。
工務店の技量レベルが悪く、入居前の取り決めに則り、キズ等の指摘した工事残りについて、現状も補修工事を行って頂いております(この分の代金は未払い)。この点に関しては、住宅メーカーの対応もよく、約束を守って頂いて感謝しております。

問題は、入居後判ったことです。

その前に家の間取りについて、簡単に説明させていただきます。
1Fがマスターベッドルーム(MBR)とベッドルームと和室、2FはキッチンとLDです。
1FのMBRは8畳あり、その真上がDining(約6畳)で、その巾は同じです。
このDiningの床に問題(違和感)があると感じております。
Dining側の足音がMBRにつつ抜けなのです。

また、Diningのコーナーにおいてある観葉植物が、歩くと揺れるのです。
もちろん1FのMBRの照明器具も2Fで歩くたびにビリビリと揺れています。
振動、音の響きも他の部屋とは異なり、明らかに大きいです。
床そのものの剛性が不足している為、たわみ、振動、騒音を引き起こしていると推測しています。
補修に入ってくれている職人さんたちも、「この家の床は普通ではない」とのコメントを残して帰っていきました。

[業者の見解]
住宅メーカーに問い合わせたところ下記見解を頂きました。
「公庫の基準よりも厳しい独自の2×4の設計仕様で建築しています。
2×4だからこのくらいの揺れ、音の伝わり方は、誤差の範囲内であり、強度上問題ありません」

[相談内容]
それでは、この揺れと1Fへの音の伝わり方は何なのでしょう。
家にいる時間の殆どの時間をDiningとMBRですごしており、これには我慢が出来ません。
構造を調べたところ、部屋のスパンは3.6mありますが、それを支えているのは2×10の構造材に15mmの合板、18mmの無垢のフローリングで床を形成しています。
3.6mのスパンの間には、強度を増すための補強構造材は何もありません。
1Fと2Fの間には、ブローイングによる断熱材が十分入っています。

確かに設計上では、一見問題は無いように思われますが、施工上の問題もあったかもしれません。
また、本当に2×4の家は、2Fの音と振動・たわみがこんなにも発生するものなのでしょうか?
補修工事の方も、「これなら、従来工法の方が揺れない」と言っています。

住宅メーカーには、補強して欲しいとのリクエストはだしているものの、現状請け負ってくれません。
最低でも、設計者は防振・防音シート、床の補強などについて設計時にアドバイスをくれるべきでした。
配慮が足りなかったと考えております。
考えすぎでしょうか、良きアドバイスをお願い致します。
 yorozuの感想 家を建てるときに、この様なホームページの存在を知っていれば、もっと上手くやれたかもしれません。
もっと露出されては如何でしょうか?
アドバイザー 
小松原 敬 2×4は床が太鼓状になるので音が伝わりやすい特徴はあります。下階の天井を2重に作って音を伝わりにくくする方法もありますが天井高の問題などでコストアップになります。
音の体感は人によっても違うので、現状に関しては文面だけではちょっと判断できないです。

振動とたわみはなくて普通ですので、そのような状態はおかしいと思います。

在来工法でもそれは同じですが、2×4はスパン表にしたがって設計しているはずなのでそのとおりに設計・施行されていれば振動やたわみを感じる事はないはずです。

広さに対して構造材の入っている間隔が広いんではないかと思います。振動やたわみに関しては、構造用合板を現状の合板に重ね貼りすれば止まるとは思います。

ただ、その為には床材の貼り直しやドア枠(掃出し窓も)などとの取り合いなど面倒な工事になると思います。(下階の天井部分に貼り上げても同じ効果があるかもしれませんが、どのような構造かわからないのでなんとも言えません)補強の方法について設計者も交えてよく話し合ってください。
 コメンテーター 
三浦 惠翁 一部屋だけの問題ですと使用部材の破損、取付け施工不良の可能性も考えられます。
設計監理者に現場を再度確認してもらって診ましょう。
 事務局から 
  荻原 幸雄 図面や現場を見ませんと判断は難しいと思いますが、防音、防振対策は仕様の問題です。
「よろず」でもコンクリートの建物でも音の問題は発生しています。木造でしたら通常はコンクリート系よりは劣ります。それと同等なものを求めるなら木造では通常の仕様では無理で特別な仕様となります。

お住まいにならないとわからない点ではありますが、この辺は選択するときにもう少し勉強すべきだったと思われます。振動に関しては図面と現場をみませんと判断がつきません。設計者と監理者に再度確認した方がいいでしょう。
相談者お礼状 
 相談者お礼状 このたびは、ご回答ありがとうございました。
工事担当者とは何度も交渉を行い、ようやく施工メーカーの設計者及び責任者との話し合いにこぎつけることが出来ました(来週末の予定)。

我々の主張が受け入れられるかは不明ですが、後悔しないためにも、十分に納得がいくまで話合いをもちたいと考えております。
 その後  
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