相談概要 | [氏名] S.K [有償個別 相談内容] 注文住宅の瑕疵 [居住住所] 京都市左京区 [職業] 勤務医 [年齢] 37 [男性] on [構造] 木造(2X4工法) [築何年ですか?] 工事中 [何階建て] 2 [延べ面積坪] 56 [工事請負金額] 4500 [様態] 注文建築 [施工者] ハウスメーカー [設計者を選んだのは] 自分で選んだ。 [監理者を選んだのは] 自分で選んでいない。 [確認申請書は本来建築主が出すと説明を?] 受けていない。 [18確認申請の為の委任しましたか?] した。 [確認申請書お持ちですか?] 有る。 [検査済書は有りますか?] 無い。 [お手持ちの図面は何枚?] 25枚以下 [打ち合わせ何回] 15回以下 [施工者名] Mホーム [設計者名] O [監理者名] H |
相談内容 | [現象] 現在建築中なのですが、添付写真は玄関のものです。 この土間辺縁に立ち上がる基礎コンクリートの室内側に断熱材がありません。 基礎と土台との間にはパッキンが入っているためにここから外気が進入してきます。 せっかく高断熱の家として建てているのでこの部分にも断熱材を入れていただくよう現場監督にお願いしました。 しかしこちらの意向が十分に伝わっていなかったようで、添付図のように、基礎パッキン間の隙間にのみ、断熱材を入れてくださったのです。 しかしこうすることで、基礎、土台、パッキンで構成される部分と、床タイルが立ち上がっている部分に、空気層ができることになります。こうすることでペアガラスのように、断熱効果が期待できるのならいいのですが、逆にその空気層の部分だけ、淀んだ空気となり、換気がされないために、湿気が貯まったりして不具合が生じるのではないかと危惧いたしております。 [業者の見解] 問題はないとのことです。 [相談内容] 今回の懸案について、建築家といわれる方々の一般的な見解をお伺いしたいと思っております。よろしくお願いいたします。 |
yorozuの感想 | 大変参考になりましたが、情報量が多すぎて、手に余ります。できれば検索エンジンをもうけて、閲覧者が知りたい情報にすぐにたどり着けるような工夫があるとなおよいと思います。 |
アドバイザー | |
木津田 秀雄 | こんにちは、解説委員の木津田です。 相談の写真等拝見しました。写真の土間部分は、玄関の内側のようにも見えますが、そうだとして写真の手前側に玄関ドアが別途取り付くことを前提に回答します。 まずそこそこのハウスメーカーであれば、このようなケースの正しい施工方法をマニュアル化していると思いますので、その方法を示してもらってください。その通りに施工するのが一番よい状態になると思います。 「高断熱の家」とのことですが、他の基礎や床などの断熱材はどこに入っているのでしょうか?断熱材が入る場所としては、1.床の直下部分(根太の間)、2.基礎の立ち上がりの内側(床下の外壁下)、3.基礎の立ち上がりの外側があります。 1.の場合は床下空間は外気と同じ条件になります。2.3.の場合は床下空間は室内と同じになります。 したがって玄関の室内の土間部分と床下の間が議論になっているのだとすれば、1.のケースでは問題有り、2.3.のケースでは床下も室内と同じなので問題なしということになります。 土台に基礎パッキンを使用していることからも基礎断熱ではなく、1.の床の直下部分で断熱を行なっているのだと推測されますが、その場合ご指摘の通り床下には外気と同条件の空気が入り込むため、土台に基礎パッキンを使用していればそのまま床下の空気が室内に入り込むことになります。 このような状態の場合、通常はフィルムや木材で床下側に気流止めを施工しますが、断熱材を基礎パッキンの間に入れるような工事は行ないません。この部分での問題は、断熱より漏気にあると思いますので、空気が出入りしないように対処する方が適していると思います。 床下換気口ですが、ネコ土台が周囲にも設置されていれば、それだけで基準法の規定を満たしている可能性もあります。ネコ土台がブームなのですが、実際には結構な数を入れる必要があるので正確に計算すると必要開口を確保するのが難しかったりします。ちなみに私の廻りではネコ土台は、土台と基礎コンクリートを密着させないためだけに使用しており、床下換気口は別途取り付けています。 断熱材をコンクリートの立ち上がりに施工する場合は、タイルの接着性の問題もありますので、内側に施工した方が良いと思います。ただし基礎部分に断熱を行なうかどうかは設計者と相談して下さい |
コメンテーター | |
大内 彰 | Sさんから頂いた情報が一部分だけなので判断しかねますが、断熱材を入れたからといって必ずしも断熱性能が高くなるわけではありません。危惧されているように逆に不具合を生じさせてしまう事も多々あります。 設計者・監理者から十分に説明を受けて納得して進められることを勧めます。 |
事務局から | |
荻原 幸雄 | 玄関タイルが施工されているので床下から玄関に気流の流れ込みがなければ実質はそれほど問題にはならないのではないかと考えます。 玄関はある程度出入りで外気が流入する場所です。その空間を外部と室内をつなぐ中間ゾーンと考えると、ある程度の外部に出るための温度差の格差を少なくするスペースと考えては如何でしょうか? 私は玄関は外部に出るための準備室と考えています。図面をご提示していただき、再度、どのような仕様なのかご確認ください。 |
相談者お礼状 | |
相談者お礼状 | |
その後 |
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