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一般社団法人建築よろず相談支援機構

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よろずWEB相談HEADLINE

No.0508 遠隔地に建てるにあたり

 相談概要 [氏名] U.Y
[居住住所] 東京都大田区
[職業] 会社員
[年齢] 36
[男性] on
[構造] 木造(在来工法)
[設計者はどなたに依頼しますか?] 特に決めていない。
[何階建て] 2
[様態] 注文建築
[施工業者はどちらに依頼しますか?] 大工(工務店)
 相談内容 [家づくりの相談内容]
はじめまして。こんにちは。Yと申します。この度はよろしくお願いします。

現在、私は東京在住ですが来年春を目標に家を造ろうと思っております。ちょうど子供の中学入学に合わせ実家のある新潟市に建てようと思っています。遠隔地に建てるにあたり、全国展開している大手のハウスメーカーであれば東京に居ながら詳細の打ち合わせ等ができ大変便利なのですが、地元の工務店等にお願いしてで建てることは可能でしょうか?
また、どんなところに注意したらよいのでしょうか。アドバイスをお願いします。

今は、電話・ファックス・メール等利用が考えられると思います。当然、そんなには頻繁に新潟には行けずせいぜい月に1から2回が限度と思います。実家に近くに建てるため、親や兄弟の協力はあると思います。ちなみに私は、高気密高断熱の「FPの家」を考えております。当然、当HPの「失敗のない家づくりアドバイス集」も参考にしようと思いますが・・。なにとぞよろしくお願いします。
 yorozuの感想 直接、相談できるところがとても良いと思います。検索システムで本文中からも語句を検索出るようにすればもっと良いと思います。
アドバイザー 
善養寺 幸子 新潟ですか。先日も大雪の中新潟に行って来ました。今年の大雪は例年になく、新潟の人も驚いておりました。東京生まれの弟が上越にいるのですが、結婚して初めて雪かきをしたとぼやいていました。良いところですが、雪だけは大変ですね。

遠距離の工事、心配ですね。それだからこそ設計監理者選びが重要かと思います。例年、市内は少なめですが、雪国ですし、特徴を持った風土をしていますから、その特性を理解した上で自然を上手く利用した設計をすることが良いでしょう。ハウスメー カーさんは、どこでも対応が同じなので解りやすく便利な面はありますが、多様な家族、複雑な気候の日本で同じ設計を展開していると言うことには無理があると思います。パッシブ建築の研究をしていると断熱材の厚さを変えるだけでは意味がないと思いますから。新潟の場合、雪は降りますが必ずしも温度環境は抜きん出て厳しい訳ではないです。単純なる高気密高断熱だけじゃなく、地場の林業を利用したり地元の大工や職人、地域の産業を取り入れた家づくりをすることで、費用対効果の良い家が考えられるのではないでしょうか。

遠距離の工事監理を気にされるのでしたら、設計施工のメーカーじゃなく、第三者の設計事務所に依頼したらいかがでしょうか。専門家が第三者の立場で、定期的に見に行きますから安心かと思われます。きっと、新潟の設計者に依頼しても、東京の設計者に依頼しても今は交通の便も良いので支障はないかと思います。仕事となれば、どちらの方も動いてくれるでしょう。ただ、自分たち
と価値観が合って信頼が出来る方を選ぶことは重要です。そして、建てる新潟の気候風土、生活を理解している方が良いでしょう。

本来は地元にいれば地元の方に依頼するのが良いでしょうが、東京が便利なら東京の方でも良いのではないでしょうか。どの設計事務所も遠距離の設計はしています。北海道や九州、沖縄の物件をやっている方もいますネットワークもあったりしますから、建て主の利便性で選んでかまわないかと思います。インターネットの時代でメールなど距離もいとわず便利になりましたが、家づくりは一生の付き合いになるかと思います。何人かの方と会ってみて、直接話をしてみたらいかがでしょうか。高断熱高気密が希望ならそれもぶつけて今までの仕事を見せてもらったりして。そして、技術力、人柄、フットワークの良さなどで、信頼できそうな人を選んでは?ハウスメーカーでなくても高気密高断熱住宅は取り組んでいる設計事務所は多々あります。私のところも「プラス蓄熱」で、自然エネルギー利用にも取り組んでいます。
設計事務所はイメージとして敷居が高いのですが、以外と気さくに対応してくれるでしょう。ためらわず、気楽に何でも聞いてみてください。

施工は地元が絶対良いと思います。家は出来て終わりじゃないですから、修繕や手直しを繰り返し、長く住まいを保たして行くのです。身近で気軽に頼める大工さんがいると心強いですよ。家は雨風しのぐだけじゃない、人を育むものです。関わる人たちの顔の見える家づくりをお薦めします。紙っぺらのだけの保証じゃなく先ず、職人、技術者達のハートと誠意の保証のある家が良いですね。
 コメンテーター 
田所 雄太郎 善養寺さんが全てを語ってくれましたので付け加えることもあまり無いのですが設計者は施工者と縁もゆかりもない者同志が理想です。
また地域性をよく理解した設計者と施工者を選んでください。
もちろん施工者はメンテナンスを考えると近場が理想ですね。
高気密高断熱をよく研究している設計者を見つけてください。
まず、よろずのメンバーからあたってみてはいかがでしょうか。
 事務局から 
  荻原 幸雄 なるべく地元の風土を理解している地場の施工会社がいいとは思います。
その場合はなるべく第三者の設計事務所を間に入れたほうが安心です。
では、東京か、新潟の建築士どちらか?選ぶのはご自由ですが、設計はFAXや電話、E-Mailでも可能ですが、監理はこと問題が現場に発生すれば毎日でも行くのが有るべき姿勢だと考えます。となると、東京では遠すぎて毎日設計者が自腹で交通費や宿泊費を持つ出しょうか?疑問ですね。変わりにその時は支払う余裕があればいいですが、通常はありません。と考えるとやはり現場に近い建築士と工務店がいい組み合わせだと思います。工務店紹介の建築士だとなあなあになりやすいのでご注意を。
相談者お礼状 
 相談者お礼状 解説員の皆様、このたびはどうもありがとうございました。
とても参考になりました。このアドバイスいかし良い家つくりをしようと思います。また、このようなサイトは専門家に直接聞けるのでたいへん為になります。
これからもがんばって下さい。
 その後  
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