相談概要 | [氏名] I.Y [居住住所] 福岡県久留米市 [職業] 公務員 [年齢] 29 [男性] on [構造] 木造(在来工法) [設計者はどなたに依頼しますか?] ハウスメーカーの建築士 [何階建て] 2 [様態] 注文建築 [施工業者はどちらに依頼しますか?] ハウスメーカー |
相談内容 | 今度マイホームを建てることになりましたが、在来工法で総タイル張りを予定しています。 メーカーによれば、強度計算の結果OKということで大丈夫とのことですが、いろいろなメーカーに(2×4メーカー)によると、在来工法で総タイル張りは強度に不安があるといったことを言われました。 本当に大丈夫なのでしょうか。 ちなみに、基礎はスラブ一体型ベタ基礎、耐震金物をプレカット材木の継ぎ目に使用し、剛床というようにある程度の強度対策はとってあるようです。 |
yorozuの感想 | いろいろな情報が中立的な立場で聞けるので非常に重宝します。 ただ、非常に重い(EXCEL使用部分)部分があるので、うちのマシンではちょっときついです。 |
アドバイザー | |
山口 雅克 | タイルの種類と張り方(工法)には幾つかの種類があり、それぞれ特徴がありますので、在来ならとか、2×4ならとかは心配しなくてかまいません。 普通にラスモルタル下地にタイルを張るのであれば2×4がいいのではと思いますが、在来でも特定のラスを使ってやれば大丈夫です。 外観とタイルのイメージによって工法を検討すれば良いでしょう。 メーカーの強度計算がどのようになされたのかわかりませんが本体の揺れに追従できるかどうかが設計上のポイントになります 在来工法であればハンギング工法(タイル用サイディングにタイルを引っ掛けていく工法)をお薦めします。 ハウスメーカーにより基準を持っているところが良いでしょう。 ただ、タイル割付などが九州地方のモジュールに合わないところがありますので用心してください。 そのハウスメーカーがタイル張りに慣れていないのでしたら、専業の設計事務所に設 計監理を依託する方が確実な気がしますが、いかがでしょうか。 タイル張りでも通気工法を採用されることを薦めます。 |
コメンテーター | |
小松原 敬 | 工法によって強い、弱いという事はありません。 それぞれに特徴があるだけです。 大事なことはちゃんと設計され、それがきちんと施工されるかどうかという事です。 ですので、誰がどのような設計をし、施工はどのように行われ、それを誰がどのようにチェックするか・・・ということを考えて選択されることをお勧めします。 |
事務局から | |
荻原 幸雄 | 一般論から言えば在来より2×4がいいとはいえます。しかし、一般論ですので、それぞれの特性を把握していれば問題はないと考えます。一般論で話せば木造には重いタイルは負担が大きいとも言えます。これとて、適切に考慮されていれば問題はなくなります。あくまで傾向としてそう言えるということです。 木造は基本として鉄骨造と同様に柔構造ですので揺れが大きい傾向にはあります。揺れが大きければタイルは落ちやすいとも言えます。出来れば山口委員の解説のように乾式のタイル工法をお勧めいたします。揺れは在来工法でも最近は構造用合板を使った建物は2×4と変わらない傾向にあります。 一般論でも民主的な設計監理者と民主的な施工者そしてそれを理解できる民主的な施主さんがスクラムを組めばいい建物になるでしょう。 |
相談者お礼状 | |
相談者お礼状 | ご丁寧な解説とアドバイスありがとうございました。 全面ブリック張りは私の夢だったので、適切なアドバイスを元に慎重に検討したいと思います。 ブリックはUSブリックシステムという乾式工法のブリックで、専用の断熱パネルに専用の固定用ファスナーがあるということでしたので、それを使用するよう依頼したいと思います。本当にありがとうございました。 |
その後 |
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