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一般社団法人建築よろず相談支援機構

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よろずWEB相談HEADLINE

No.0503 ムク材と集成材どちらが、いい?

 相談概要 [氏名] S.S
[相談建物予定地] 埼玉県大宮市
[職業] 公務員
[年齢] 52
[男性] on
[構造] 木造(在来工法)
[設計者はどなたに依頼しますか?] 特に決めていない。
[何階建て] 2
[様態] 注文建築
[施工業者はどちらに依頼しますか?] ハウスメーカー
 相談内容  はじめまして、木造在来工法で外断熱工法で建築を予定しています。
 家族の意見を盛り込んだ希望をとりまとめ、3社に見積もり依頼を行いましたところ、柱材に桧のムク材を提案した業者が2社と集成材で提案した業者が1社ありました。
 私としてはムク材の柱に魅力を感じるのですが、外断熱工法の場合ムク材は適当ではないものでしょうか。(将来、湿気による狂い、不具合が生じないものでしょうか。)

メーカーは乾燥材を使用するとの仕様を頂いていますがムク材では問題が生じ易いものなのかご教授お願いいたします。
 yorozuの感想 過去の相談内容を拝見しました。これからの家づくりに大変参考になります。
これからも一人で悩む事なく、メーカーの言いなりになる事のないように勉強していきたいと思っています。
アドバイザー 
笠原 歩 結論から申し上げますとムク材でも集成材でも大差はないと思います。
外断熱でもしっかりと通気層を設け、きちんとした施工が為されていればムク材であっても問題になるような狂い等は生じません。

ハウスメーカー各社ともそれぞれの設計方針に基ずいて適した部材を用いておりムク材、集成材それぞれに長所短所があります。どうか、材料の種類といった細部にとらわれずに各社のトータルでの評価をして、より良い業者に発注されることを願ってやみません。
 コメンテーター 
小松原 敬 ハウスメーカーには独自の仕様があり、それを「買い」ます。
最近は、住宅性能表示などの制度が話題になっていますが、ハウスメーカーや建売住宅は、基本的な仕様が決まってたり、内容がわからないなどの状況があるために必要になってきた制度です。

住宅の性能は総合的に判断しなければならないので、個々の材質のみを問題にして意味はありません。
検討してるメーカーの仕様をきっちり把握して、それを現場で工事したときに仕様性能がでるような体制になってるか判断して決めてください。

そして、また、家を「建てる」おつもりでしたら設計事務所に相談されることをお奨めします。
 事務局から 
  荻原 幸雄 ムク材はいいものですね。香り、その感触、これは自然材でしか手に入らないものです。
集成材は反りなど変形は少ないですが、材どうしを強力な接着材でくっつけていますのでこれが人体にどのように影響するかは多少わたしとして疑念があります。

外断熱の高気密でしょうから、なるべく化学物質の少ない材の選定も重要な要素だとは思います。しかし、自然材は変形が大きいのでそれは我慢することになります。
相談者お礼状 
 相談者お礼状 笠原相談員様、小松原相談員様 事務局おぎはら様、早速の解説ありがとうございました。
「建築よろず相談」を知って良かったと思っております。
大変勉強になりました。細部にとらわれないようにして慌てずじっくりと家造りに取り組んでいきたい。
今後ともご指導よろしくお願いします。
 その後  
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