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一般社団法人建築よろず相談支援機構

TEL. 0422-24-8768

〒181-0001 東京都三鷹市井の頭3丁目12番11号

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No.0487 Mホームが瑕疵を全面的に認めて、全面改修中

 相談概要 [相談内容:] 注文住宅の瑕疵
[住所] 栃木県
[年齢] 59
[男性] on
[構造] 鉄骨造(ブレース構造)
[築何年ですか?] 築 10年以内
[何階建て] 2
[様態] 建築条件付建売住宅(売建住宅)
[施工者] ハウスメーカー
[設計者を選んだのは] 自分では選んでいない。
[監理者を選んだのは] 自分で選んでいない。
[確認申請書は本来建築主が出すと説明を?] 受けていない。
[確認申請の為の委任しましたか?] 覚えていない。
[確認申請書お持ちですか?] 解らない。
[検査済書は有りますか?] 有る。
[お手持ちの図面は何枚?] 10枚以下
[打ち合わせ何回] 3回
[床面積] 110m2以下
 相談内容 [現象]
 軋み、小屋裏にコウモリが住み着き、その糞が室内にまで落ちてきた。雨漏り、鉄骨のボルト欠落。
 石膏ボードの壁の一部を開けたら、内部から、ボードの切れ端、木切れ等が大量に出現。
 鉄骨の溶接部分?の錆止め無し。

[業者の見解]
 Mホームが瑕疵を全面的に認めて、全面改修中。
 家財道具を全て搬出し、内部のボードを一部を残して、全部外してコウモリの糞を除去・消毒した。
 屋根の破風部分の一つの部品を付けていなかったことを認めた。防水不完全を認めた。ボルトの欠落を認めた。

[相談内容]
 改修時に、部屋の間仕切り等に断熱・防音材を入れないので、何故かと聞いたら、建設当時の仕様ではそれらを入れないことになっているからとの回答だった。
 しかし、その仕様書を改修している現場の人も、説明するMホームの人も持っていないし、見せてくれない。
 建設当時の初めから、ボルトの欠落、破風の部品欠落、基礎フーチンの欠落等がありながら、仕様書(設計図)を見せないで、改修したと言われても、確認のしようがなく、困っている。
 栃木県の第三者機関に、改修完工時に検査してもらいたいと思っている。
 yorozuの感想 もっと早く、このような相談窓口に相談すれば良かった。建設当時、何度もMホームに電話したが、らちが行かず、内容証明で郵送したがそれでも相手にされず、運が悪かったと、ほとんど諦めていた。
 東京のMホームお客様相談室にメールを送り、やっと動き出し、今回の改修となった。
 各メーカーのパンフレットに、建築よろず相談の窓口が記載されていると良いですね。
アドバイザー 
荻原 幸雄 築10年以内ならメーカーなら仕様書はあると思います。
本社に連絡してみては如何ですか。

今回のように建築では一般の方には現象がでない限りわかりません。
第三者の建築士の設計や監理がいかに大切かご理解いただけたかと思います。

しかし、残念ながら、このようにトラブルに巻き込まれないとその重要性を理解出来づらいことも確かですが、民主的ルールはどのようなものか?
大人としてこの社会的ルールを考える時期なのだと思います。
 コメンテーター 
高尾 正範 相談者の気持ちは解りますが、トラブル時の建設業者と施主の直接話し合いは対立しがちです。運悪く施工業者の建築士と信頼関係が築けない場合等は、第三者的立場の建築士に相談された方がよいでしょうね。
工事者、検査者は別の方が良いでしょう。
素人での確認は大変です。相談者も言われるようにここは専門家に調査依頼してみては・・・・
 事務局から 
  荻原 幸雄 お礼状ありがとうございます。しかし、CCをご利用して、業者に圧力のようなものをかける行為はお止めください。「建築よろず相談」は業者に圧力をかける目的ではありません。正しい知識を持つ施主と誠意のある業者とその間に入って客観性を保つ設計・監理者の図式に社会がなるための行動です。
決して、このように「よろず」を使うのはお止めください。

施主様もなるべく第三者に設計を依頼しましょう。
施工者も「よろず」に相談されないように自浄努力してください。
設計事務所ももっと信頼を得るべく努力してください。
相談者お礼状 
 相談者お礼状  ご丁寧なご返事、ありがとうございました。
 先の連休(11/23−26)に工事が完了したとのことで、一応引っ越しをしました。
 変な話ですが、Mホームとのやり取りで、萩原様のページ等にも相談していることを、CCの形で送っておきましたら、急に態度が変わって、フォローをちゃんとやるようになりました。
 建築条件付きの土地だったのと、急いで建てる必要があったもので、あまり検討の時間もなく、Mホームならまあ良いだろうと建てました。
 今にして思えば、建築士の方にお願いして、納得できるまで検討してから建てれば良かったな−と思っております。
 確かに、萩原様や高尾様の言われるとおり、トラブル時の個人と業者との話し合いは、大変です。自分の人間性を疑うようなことまで言わなければならないことに、腹立たしくなり、嫌気がさし、運が悪かったと諦める方向になってしまいます。
 今は丁度、建築ラッシュだからでしょう。今回の大改修でも、業者側の監督者は一度だけ現場で会っただけでした。あとは、下請けの工事者が修理をし、Mホームの修理担当者が時に顔を出すくらいでした。
 業者としては、欠陥住宅の改修はイヤなことなのでしょう。
 小生の場合は、近日中に、改修の報告書を持ってくると言っていました。その際、萩原様、高尾様の言われるように、建築士の方をお願いして、一緒に見てもらうようにしたいと考えております。
 
 どうもありがとうございました。 
 お陰様で、精神的にずいぶんと楽になりました。
 その後  
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