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一般社団法人建築よろず相談支援機構

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〒181-0001 東京都三鷹市井の頭3丁目12番11号

よろずWEB相談HEADLINE

No.0485 法律を勉強するのにわかりやすい文献は?

 相談概要 [氏名] Y・K
[ふりがな]
[住所] 兵庫県 神戸市 
[職業] 主婦
[年齢] 32
[女性] on
[構造] 鉄筋鉄骨コンクリート造
[設計者はどなたに依頼しますか?] 特に決めていない。
[何階建て] 3
[様態] 注文建築
[施工業者はどちらに依頼しますか?] 特に決めていない。
 相談内容 [家づくりの相談内容]
住宅の新築を予定しておりますが、資金の関係で工事は来年以降になりそうなので、それまでに素人ながら色々勉強して自分達の希望のもてる形を出来る限り自分なりに整理して、簡潔になってから設計事務所や施工業さんを決めたいと思っております。とりあえず土地は確保しているので先日、法律的な事を市役所に聞きに言ったらあまり説明が専門すぎてわかりませんでした。

わからない事は建築面積の事ですが、土地の方は第2種中高層住居専用地域、準防火地域で200%の60%なのですが、この場合耐火建築物にすれば70%で計算してもよいのでしょうか?
建築の法規を読んでもさっぱりわからないのですが・・・・こういう法律を勉強するのにわかりやすい文献があれば是非教えていただきたいのですが。どうぞ宜しくお願い致します。
 yorozuの感想 新築するのなら、是非ハウスメーカーでなく設計事務所にお願いしようと思っているのですが、敷居が高いのも現実です。「建築よろず相談」のようなHPがあってすごく設計事務所に近くなった気がします。
アドバイザー 
長谷川 明弘 長谷川です。

こんにちは、兵庫県を担当させてもらっている長谷川と申します。
建築面積ですが、第2種中高層住居専用地域、準防火地域で60%の所を耐火建築物にすれば70%に緩和と言う話はありません。敷地が特定行政庁の認める角地であれば70%になります。

建築法規を勉強する文献ですが、パッと思い付くのは新日本法規から出版されている建築申請memoがよろしいんではないでしょうか?図解説明もありわかりやすいと思います。

ここからは私の意見ですが、建築法規を頑張って勉強をされるのもわかりますが、もっと違う事をお考えになることをお薦めします。建築法規を熟知するのには相当時間がかかります。あと神戸市と兵庫県の条例などもありますのできっと混乱されるのではと思われます。建築法規等は私達のようなプロにおまかせして、どのようなライフスタイルで生活するのか、資金計画はどうするのかだとかもっと色々やらなければいけないことがいっぱい有るはずです。

私達のような設計事務所に依頼に来られる方は、なんにもわからなからどのようにしたら良いんでしょう?等からスタートすることなんてざらにあります。。気軽に設計事務所に相談されたらどうでしょう?気持ち良く答えてくれるはずです。
善養寺 幸子 善養寺です。

準防火地域での耐火建築物の建ぺい率の緩和はありませんので、防火地域での耐火建築物に対する10%緩和措置と混同していると思います。準防火と防火の違いが解らないのだと思います。

プロのは解りやすい『建築申請memo』も初めての方に理解できるかどうかは疑問です。
少し古いですが、法規的に変わった部分ではないので、雑誌ですが成美堂出版の『わが家No.4』の後ろの方に、押さえておきたい建築法規の基本と言う一般素人向けの解説があります。その他欠陥を未然に防ぐ為の話や渡辺篤史さんのコラムもあるので、
建物の事例はいまいちの物ばかりで参考にしない方が良さそうですが(と言って自分もでているのですが・・)文は解りやすいのでどうでしょうか。
難しい建築法規を勉強するなら、これに詳しい建築士から直接習うのが一番解りやすいでしょう。解説を受けながら、自分達の希望をその中でどれほどか有効に発展させていくことを楽しんだ方が施主としては楽かと思います。

良く、建ぺい率ばかりに目が行って、たった60%位しか建たないと嘆いて違法して建て、後のメンテナンスも容易に出来ない様な状態だったり、隣りに建物が出来たら真っ暗になってしまう程、余地をなくして建てる方がいますが大切なことは、暮らし方にあった間取りや導線、空間であり、通風や採光、日照も敷地内でトータルで考え、アフタケアや近隣の変化も仮定しての長い目で見たバランスの取れた計画が必要です。

その為には、客観的に見てもらったり、経験値の充分ある住宅づくりのプロに夢を語った方が良い物になると思います。自分の家に責任を持つ意味でも専門的なことを勉強することはとても良いことだと思います。そのエネルギーと同じくらい、建築士選びに力を注ぐ事もお奨めします。建築法規だけではなく建築は難しいです。日々変化しています。それに遅れないためには、建築士も日々勉強です。

セールストークではなく、それだけ真剣に家づくりを考えて勉強しようとする拘りの持ち主なら、一緒に勉強につきあってくれる建築士を得ることが後悔しない家づくりのポイントと言い切れるでしょう。
頑張って、良い家建ててください。
 コメンテーター 
藤井 修 家を建てるのに大切なのは、想像してみる事です。まず朝起きてどんな風に何をするのか、それはどのような場所なのか、
お昼は- - - - -。
夜は- - - - -。などなど。

その後で、空気のような感覚を形にしていくのです。

それには長谷川解説委員や善養寺解説説委員の言うように専門家である建築家などに相談しながら設計を進める事です。専門家とのやりとりの中でで、思いもしない新しい考えがあるかもしれません。
 事務局から 
  荻原 幸雄 法規はいろいろ難しく、細かいところでは我々でも大変苦労します。専門家に依頼し、法規は任せてそのエネルギーを家づくりにかけたほうがいいと思います。勉強することは大切ですが、家づくりはとてつもなくエネルギーを費やしますので、信頼できる建築士を捜してください。
相談者お礼状 
 相談者お礼状 丁寧な回答を頂きありがとうございました。
ご指摘頂いたとうり、全くわからない建築法規を勉強するより先に今は他に考えなければならないことがいっぱいの私達です。

 アドバイスいただいたように資金計画とライフスタイルをきっちりと固め、それを、簡潔に表現していただけるように自分達の考えをまとめ是非改めてご相談させていただきます。

 ありがとうございました。
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