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一般社団法人建築よろず相談支援機構

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No.0471 浴室排気口位置と床鳴り

 相談概要 [氏名] S,H
[相談内容:] 分譲マンションの瑕疵
[住所] 神奈川県横浜市
[職業] 会社員
[年齢] 37
[男性] on
[構造] 鉄筋コンクリート造(その他)
[築何年ですか?] 築 1年以内
[何階建て] 8
[様態] 分譲マンション
[施工者] 建設会社
[マンションの総戸数] 100戸以下
 相談内容 [現象]
今年の3月末に入居しました。2つありますのでよろしくお願いします。

1.寒い季節にユニットバスからの換気口から水滴がたれ、結構な水溜りになるのですが、換気口の場所が自宅玄関の真上にあるため、お風呂に入ったあと、玄関先にかなりの水溜りができてしまいます。この換気口の場所は、マンション全戸ほとんど同じ場所(玄関上)につけられており、知り合ったほかの家でも同じ苦情をいっていました。構造・設計上に問題はありませんでしょうか。また修理の方法はありますでしょうか。

2.フロ−リングがきしむ
床スラブ200mmじか張りのフロ−リングで、LL45です。TES式床暖房がリビングにはいっています。廊下・リビングにて5箇所で大きなきしみ音がでます。この半年でだんだん音が大きくなりました。修理の方法はないのでしょうか。

[業者の見解]
1.について
4月に苦情を申し入れ,設計会社と施工会社と販売会社で話し合いをして結果を伝えますといったあと、自宅に建設業者の方がきて、ユニットバスの換気風量を調べ問題ないとのことでした。それっきりになっておりましたが、9月になり、販売会社の人がきて、お風呂に入った後は乾燥をしてください、といわれ家内しかいなかったので、話が終わってしまいました。先日、半年点検にて建設業者の方がこられ、同じ苦情を申し入れたところ、建物の強度の問題もありほかに穴をあけて換気口をつくるのは難しい・弁がないかさがしてみる、とのことでした。

2.について
半年点検にて業者に苦情を申し入れたところ、じか張りでコンクリ−トを真平らにするのは技術的に難しく、またこの工法ではきしみ音はでてしまい、接着剤などでうめてもまた時間がたつと音がでてきてしまいます、とのことでお手上げ状態です。

[相談内容]
上記1.2につき、修理をする方法はないのでしょうか。よろしくお願いします。
 yorozuの感想 今までにいろいろなご相談案件を興味深くよませていただきました。
大変参考になるものもあり、すばらしいHPだと思います。
今後も頑張ってください。
アドバイザー 
三浦 惠翁 換気ダクトに断熱材が巻いてあり、浴槽に蓋をし、又はお湯を捨てて、浴室使用後10分ぐらい換気扇回しておけば、水滴が流れ出ることは無いと思いますが。
中川 雅実 こんにちは S.Hさん、神奈川解説委員の中川です。

ご質問に沿って解説いたします。
1.
 換気ダクトは、外に向かって1〜2°下がり勾配で施工しますので、ダクトの結露水が出るものと思われます。
 ダクト材料は、どの様な材質のものか判りませんが、通常は保温をしてありますのでこの地域ではクレームは少ないと思われますので、設計者・施工者に保温とダクト使用材料を確認下さい。
 私の設計では、見た目の問題もありますが南側に排気しており、北側でも玄関の上は避けたいものです。

2.
 音の問題は難しい点がありますが、原因を探すこと出来れば補修は出来ます。
 原因は、スラブの不陸調整(セルフレベリングの施工法)、捨て板とフローリングこすれ、フローリングの本実部分(フローリングの合わせ部)のこすれ及び接着剤使用、スラブ面との接着剤(エポキシ接着剤)、等の可否や施工技術により起こりますので、現場を見ないとはっきり解答は出来ません。
 木津田 秀雄 先日欠陥の補修に入ったマンションでL-45程度のフローリングを取り替えたのですが、軋むところがありました。職人に聞くと、板と板の間が詰まりすぎていて実の部分が当たっているからとのこと、早速その部分を広げると嘘のように直りました。 
 コメンテーター 
関口 啓介 換気口からの結露水垂れは、まずは三浦解説委員の解説の通り、浴室使用時及び使用後の充分な水蒸気の排気に、心がけて下さい。それとともに、中川解説委員の解説の通り、ダクト内の結露発生を防ぐ保温と使用材料を、ご確認下さい。
それにしましても、中川解説委員の解説の通り、排気位置への配慮が感じられないのが残念であります。

床きしみ音については、中川解説委員及び木津田解説委員の解説の通りです。
また、床暖房パネル・ダミーパネル(合板)の敷設に伴う不陸調整及び固定の不備も考えられますが、いずれにしましても、原因の解明がなされなければ、処置も難しいです。きしみ個所に、テープ等でマーキングをして頂き、カッケ検診に使うような物か、ゴム製のツボたたきのような物でたたいてみて下さい。仕上フローリングが単独でなるのか、下地からぶかぶかするのかが判明すると思われます。

注射針による、接着液注入などが、簡易な方法ではありますが、床暖房マットの管などもありますので、施工業者と充分話し合いの上進めてください。
 事務局から 
  荻原 幸雄 図面や現場を見ませんと何とも言えませんが、位置による構造的な問題は特にないと思います。

床鳴りは程度によりますが、鳴り易いものを少しでも鳴らないようにする姿勢が施工時には大切ですが、確認するには仕上の床を剥がして確認するしかないのですが、残念ながらどの程度で剥がすかは施工者判断になってしまいます。その程度を実証するのが大変難しいのですが、我慢できなければ再度交渉してみてはいかがでしょうか?
相談者お礼状 
 相談者お礼状
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