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一般社団法人建築よろず相談支援機構

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〒181-0001 東京都三鷹市井の頭3丁目12番11号

よろずWEB相談HEADLINE

No.0468 選んだ工務店がとんでもない暴言!

 相談概要 [氏名]  I.T
[相談内容]
[住所] 大阪府松原市
[職業] 会社員
[年齢] 31
[女性] on
[構造] 鉄筋鉄骨コンクリート造
[築何年ですか?] 築 30年以内
[何階建て] 2
[床面積] −
[様態] 建売り住宅
[施工者] 建設会社
[打ち合わせ何回] 4回
 相談内容 住宅のリフォームの件で非常に困った状況に陥っています。どうすればよいのか途方に暮れています。

私の父が糖尿病から腎臓を患い腎不全状態になり、その上脳内出血、脳梗塞を患い、全く歩けない状態になってしまいました。
そのため、タイル貼りのお風呂、和式のトイレ、すべてが段差だらけで、父が退院して、通院できる状態になってもこのままの状態では、危なすぎると思い、私の会社を施工した工務店に事情を話し、まずはリフォームの見積もりをしていただきました。

最初の工務店の説明では、お風呂、トイレは、廊下と段差のない状態にして、お風呂に介護用の手すりをつけて、トイレにも同じように手すりをつけて、お風呂も危なく無いようにタイル張りのお風呂ではなく、ユニットバスにするという話でした。
そして、廊下は、はがれてきている部分がほとんどだったので、ここにちょうど自分のところにある余り物のフローリング材があるから、材料費は、無料でいいから、工事費は、すべて床を取り払って、床貼りもしなおさなくてはいけないから、その分の工事費はください。ということでした。

見積もり作成のために、お風呂の採寸にTOTOのお風呂の販売会社の方を一緒に連れてきたり、左官工事の職人さんがきたりで、見積もりをきちんとしてくれているんだと思っていました。

ちょうど私が住んでいる松原市は公共下水道の工事がすすんでおり、排水工事は、松原市の市の指定工事店で見積もりをいただいていたので、そこで工事を依頼しようと考えていたのですが、見積もりを依頼した工務店が、すべて一緒にしたほうが早く済むし、一般の人が頼むより、私のような工務店が頼んだ方が、工事に取りかかるのも早くなるし値段の面でも、自分が頼んだ方が、安くなるし、任せてくれということだったので、とりあえず、松原市の市の指定工事店の一覧表を渡しておきました。

しばらくたって、催促してもなかなか見積もりをもってきてくれないので、どうなっているか問い合わせたところ、2週間くらいしてやっと見積もりをFAXで送ってきてくれました。

しかし、正直なところ、私と母では見積もりに書いてある詳細な部分は、何一つわからないので、説明をしてくださいとお願いしたのですが、工務店側は、『説明って、何を言ってるの?もう、ユニットバスは、注文してしまったよ。早く、お父さんを連れて帰ってきてあげたいんでしょ?そう言っていたから、すべて段取りは組んでいるし、発注もしてしまった。』と言われてしまいました。

お風呂のカタログやトイレのカタログなど何一つ見せてもらっていないのにどうしよう。と思いましたが、工務店側は、『私は、あなたの会社をたてた工務店だし、あなたの会社の社長とは、長年のつきあいで、友達以上のつきあいをしている。きちんと事情も聞いてるから任せてください。』と言われ、とりあえず、見てもよくわからない見積もりを見ても、明らかに諸経費や運搬費、タイルを崩したりした後の処分代があまりに高すぎるので、そのだけは、困ります。処分は、私の父が仕事で使っていたところなら、1リュウベイで、6000円の処分で済みます。タイルを壊したりしても、きっと2リュウベイまでのガラで済むはずと父が言っていましたので、こちらが指定したところへ処分するガラを持っていってください。そして、諸経費運搬費が高いので、これはお支払いできません。それと、消費税分は、お支払いできません。

それでいいなら工事をお願いします。と工務店に伝えました。そうすると、『わかった。ほかでも工事が終わって値引きできる分はすべて値引きするから。とにかく任せてくれ。そうでないと、注文をしてしまったお風呂が駄目になる。お宅のために注文したお風呂はお風呂場の形が正方形ではないので、特別注文だから、こちらも困る。見積もりにも細かいものは、のせてないよ。きちんとサービスでさせてもらうから。』とのことでしたので、私の母が、もしこのまま断ってしまったら、私の会社の社長ととても親しいと言っていたし、私が勤めづらくなっては困る。と考えて、お願いします。と言うことで工事はお願いすることになったのです。

しかし、工事に入ったら、もちろんトイレの工事をするので、貸してもらえると思っていた工事用のポータブルトイレというのでしょうか。なんというのかはわかりませんが、代わりのトイレを貸してくれないと言いだして、『トイレの工事は3日で済む。3日で5万円なら貸してやる。』と言われ、3日間で5万円なら近くのコンビニエンスストアなどで借りたりして、我慢しようということになり、結局5日間トイレなしの生活をしました。

それに最初の説明と全くちがう工法で、廊下のフローリング材は、床を取り壊さずに、以前の床の上に貼り、廊下と面一にすると言っていたトイレは、一段高くなり、壁は、以前の綿かべをきれいにはがさずに、ベニヤ板を貼っているためでこぼこになっているし、その上、窓も古いから取り替えると言っていたのに、それも以前のままになっている。

そして、タイルをはがした後のコーキング材が残ったままになっていたり、トイレの上の方に、設置するといっていた物入れは、板を張り付けただけの状態になっているし、ウォシュレットは乾燥がついていないしトイレの便器には、ビスキャップもついていないし、手すりもついていない。

父が使えるようにと思ってお願いしたのに、廊下との段差は8センチもあり驚きました。工事中にこれは最初の説明と違います。これでは困ります。と工務店に言いましたが、『何を言うてるねん。段差をなくそうと思ったらトイレのドアも作り替えないとあかんやろ。これでええんじゃ!』と言われて、取り合ってもらえず、手すりがついてないですけど、どうしてですか?と質問すれば、『あんたよく見積もりを見てから文句言え!見積もりに入ってないやろ!あんたの会社の社長の顔で安くしてやってるのに文句ばかり言って。いい加減にしろ!』と言われる始末で、取り合ってももらえませんでした。
お風呂や洗面所の壁に貼るクロスも見本帳から選ばせてもらえず勝手に貼っていったので、どうして勝手に貼るんですか?困ります!と言うと、『これで、上等や!あんたクビ絞めたろか!』と言われました。

とにかく、何を言っても糠に釘状態で、きちんとした説明もないままにどんどん工事を進めていき、私の母が説明をしてください。最初言っていたことと全く違います。と言うと、『あんたのところの娘の会社の社長とおれは、友達以上のつきあいをしてるんや!あんたがガタガタ文句を言うと、あんたの娘もあの会社には、いられなくなる。』と脅迫されたりで、私の母は、ノイローゼ状態になってしまいました。

一番困ったのは、排水工事で、松原市の指定業者ではなく大阪市内の排水設備をする職人に工事をさせてしまったことです。その職人さんがきたときに、私の母が『あなたは、松原市の指定業者さんですよね?どこの会社?』と聞くと、指定業者ではないということだったので、工務店に、松原市の指定業者でないと、市の検査が通らないし、困ります。といいましたが、工務店は『あんたは家庭の主婦で何も知らんから、そんなこと言うんじゃ!どこの業者が工事しても、下水道の申請だけを指定業者に頼むのが当たり前なんや!よそは、みんなそうしてる!』といわれてしまい、そのまま工事をされてしまいました。

そんなことが本当かどうか確認できないままにすぐに工事は終わってしまい、排水工事をした職人さんが『もし、奥さんが知っている業者があれば、そこへ申請だけ頼んでください。』と言われ、母がどうして、私がそんなことをしないといけないんですか?工務店さんが申請は、どこにでもできるし、どこでもそうしていると言ってましたし、私がすることではないでしょう?と言うと、その排水設備の職人さんが自分が申請を頼みますと言って帰りました。

そして、工事が終わる前に、工務店が、日曜日なのに、今日は、排水設備の職人がきて洗面化粧台を取り付けに来る。といって、ずっと居座っている状態で、集金のことを切り出してきました。まだ工事が終わってないし、駄目ですよ。と母が言っても7時間くらい居座って帰らないで、母が工務店に『私は主人の病院に行かないといけないので帰ってください。』と伝えても、勝手にお風呂に湯をはったり、『お風呂に入れるで!一緒に入ろう!』と嫌がらせをしたり、とにかく待っても待っても排水設備の職人さんは、現れないし、連絡を取ってくださいと言っても、ちゃんととってるけど、携帯電話の電波が届かないみたいだと言ったりで、まったく帰ろうとしませんでした。

そして、集金をさせてくれと言われて、母が工事も終わってないのに困ります。というと、『あんたのところは、金払いが悪いって、あんたの娘の会社の社長に言うで!』とか脅しにあい、最初口約束ですが契約していた金額ではなく、見積もり通りの金額を払わされて、その上、下水道の申請手数料と称して、プラス8万円の金額合計195万円の金額を払わされてしまい、そのままお金を受け取るとすぐに帰ってしまいました。お金を集金してからは、工事も中断したまま放置され、何度も手直し部分を説明して要求したにもかかわらず、その度に『あんたの会社の社長の顔で安くしてやってるのに、重箱の隅をつつくみたいなことばっかり、言いやがって!あんたももうあの会社にはいれなくなるな!』と脅迫され、それでも、こちらは、お金のことではなく、きちんとした説明をしてほしい。きちんとした工事をしてほしい。と言うと、『あんたのところが、俺に頼んだのが悪いんじゃ!』と悪態ばかり付かれる始末で、話にも何もなりません。

ユニットのお風呂にも最初説明された介護用の手すりではなく、フラットのタイプの手すりが付いてあり、父がお風呂に入ったときにつるつる滑って危ないですし、私がおかしいと思って、自分でカタログをTOTOから取り寄せて見てみると、もっとひどいのは、その手すりの金額が、TOTOのカタログ価格の3倍の価格が付けられていたことです。それに、お風呂の水道のカランなども定価より高いですし、お風呂の換気扇はどこにつくんですか?と母が工務店にきくと、このお風呂は自然換気だ!とTOTOのバスの販売会社の人と二人で母に説明したことです。お風呂の換気口はあるのに、おかしいと思い工務店に電話をすると、『おれはわからないから』というだけで、何もしてくれないのでお風呂の配線の工事用とおもわれる天井部分の穴に顔を入れると、家の鉄骨が丸出しになっていて、これでは、家が駄目になってしまうと思って何度も工務店に連絡を入れて、やっと、電気工事の人をよこして、換気扇のダクトを通して換気扇が使えるようにしてくれました。

しかし、工事は中断したまま、お風呂場のよこにある脱衣所の洗面化粧台をとりはずしたまま、クロスも途中までめくったまま1ヶ月ががすぎてしまい、毎日連絡をしても全く応じてくれません。どうすればいいのかそして、他になにか欠陥部分があるのではないかと思い不安でなりませんし、住める状態でもありません。どうすればよいのかわかりません。
 yorozuの感想
アドバイザー 
津村 泰夫 大阪の解説員の津村と申します。

増改築工事でもきちんとした設計・監理が必要ですね。
依頼者の会社での立場などがわかりませんが、毅然とした対応をしてください。

まず、
1、現況の調査、(よろずの建築士のように第3者の建築士に依頼してください)
  最初の工事契約と照らし合わせて不備なところなどをリストアップ。
2、施工不備の箇所を補修するように通知。
3、補修工事
4、補修工事のチェックをおこない完了

 以上がスムーズに行かない場合は弁護士に相談しなくてはなりません。
 また、脅迫やいやがらせがひどい場合はただちに弁護士に対応してもらった方がよいかもしれません。
 コメンテーター 
久保田 英之  内容を見る限り、建築主だけでは解決出来ないように思います。
例え、このままにしていても追加請求がきてみたりと後々大変な事になりかねません。
津村建築士に依頼してみて下さい。
日付け等をつけて、状況がわかる文面があると後々第三者(弁護士等)に依頼するときに同じ事が伝えられ良いかと思います。
 事務局から 
  荻原 幸雄 「人間には良心がある」この言葉どおりに世の中なって欲しいものです。大人になっても良心の育たなかった人もいるのが残念ですね。
相談者お礼状 
 相談者お礼状 建築よろず相談事務局の萩原様、久保田様 本当に心から感謝します。

ありがとうございます。こんなどうしようもない状況に陥ってしまったのは、正直、私どもがあまりに素人考えで、施工する工務店が、もちろんきちんとした工事をしてくれるものだと最初から疑うことをしなかった事にも原因があるように思います。こういう悪徳なリフォーム業者が増えていることすら自分達がこのような事態に陥るまで全く知る由もありませんでした。人間にはもちろん良心というものがある。だからこんなケースは、通常考えられないことだと思っていました。しかしこうなってしまった以上きちんとした工事をしてくれているのかどうか不安に過ごし、現状の工事途中のまま放置されるより、第三者の建築士である津村建築士に調査をしていただけたら私どもでは全くわからない建築の工法などのまちがいなどもおしえていただければ不透明な部分も明らかになることと思います。

9月30日に津村建築士にご連絡させていただきまして、10月4日に調査にお越しいただけることになりました。

今までは、すべてが中途半端なままに中断していましたし、不安な日々を過ごしていましたが、これでやっと前進していけることと思います。

実は、9月30日午後3時30分頃に施工した工務店側と私の会社事務所で会って、手直しをしていただきたい旨をこれで伝えましたが、追加工事費、それと以前に終わっている工事についても見積もりに付けていなかった分があるのでそれも請求すると言ってきました。

1時間くらい話をしましたが、言い逃れと脅迫、そして手直しをするともしないともはっきりしたことも言わず話になりませんでした。

久保田様の見解どおりでした。

最近、すべてに疲れてもうこのままあきらめてしまおうかとも思っていましたがこれからは、毅然とした態度をとって行こうと思います。

私も今回の件で、十二指腸潰瘍と胃潰瘍になり、母も高熱が続くなど体調不良になりましたが、建築よろず相談事務局様に相談させていただきまして本当に重苦しい気分から解放されました。体調も早くよくなりそうです。

本当にありがとうございました。
 その後  
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