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一般社団法人建築よろず相談支援機構

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よろずWEB相談HEADLINE

No.0467 地盤に固い埋設物が!

 相談概要 [氏名]  K.K
[住所] 茨城県取手市
[職業] 団体職員
[年齢] 37
[女性] on
[構造] 木造(在来工法)
[設計者はどなたに依頼しますか?] 専業の建築設計事務所
[何階建て] 2
[様態] 注文建築
[施工業者はどちらに依頼しますか?] 特に決めていない。
 相談内容 [家づくりの相談内容]

先月、都市整備公団より土地を購入(契約)しました。
建築にあたり、地盤調査を行ったところ、地下2Mのあたりに固い何かが埋まっていることがわかりました。
埋まっている物の形状、材質、大きさの詳細はわかりませんが、材質については「固い物」(地盤調査の機材が入らない)で、大きさについては「少なくとも小さい物ではない」(ポイントをずらして何ヶ所かで機材を入れてみてもやはり2M下でぶつかる)と思われます。

公団との契約には、地耐力については保証する旨の文章がありますが、埋設物についての文章はありません。
過去のよろず相談NO267に、「埋設物(以前の建物の基礎部分)は撤去を求めることができるが、建て売りなので実務上無理かも」といった内容があったと思いますが、私たちのような場合(何が埋まっているのかわからない・分譲)も撤去を求めることはできますか?

撤去を求めることが無理であっても、何が埋まっているのか調査・回答を求めることはできますか?
公団にも交渉する予定ですが、法律や過去の具体例で理論武装しておきたいのです。
どうぞよろしくお願いします。
(徳川の埋蔵金ならいいけど、戦争中の爆弾だったらこわい・・・)
以上
 yorozuの感想 たくさんの具体例があって、とても便利です。
ただ検索が・・・キーワード別にソートされているともっともっと便利になると思います。
(私は同様の相談NO267を探すために、結局400件以上の相談を全部読んでしまいました。ま、それはそれでいいんですけどね)
アドバイザー 
田所 雄太郎 こんにちは田所といいます。よろしく。

ボーリングの機材が入らないというのは問題ですね。
通常、岩盤でも穴をあけられますからコンクリートの版か本当に金属でしょうか。
でもコンクリートなら岩盤と同じような硬度ですが・・・
いずれにしても2Mでしたらそこまで掘削して物が何で出来ているか確認してください。正体がわからないと正しい判断もできません。売主側がそれだけの大きな埋設物を知らないではすまされません。当然調査を要求してください。
これは土地の売買に関する重要説明事項です。しかし撤去に関する費用をどちらで持つかということは話し合いになると思います。

撤去に関しては建てるものの規模などでは必要がないかもしれませんのでその判断は建築士と相談してください。
地中埋設で問題になるのは同一の建物の基礎下で地盤の条件が異なる場合です。
これは建物が傾く要因になりかねません。
敷地全体かそれ以上同じ障害物があるとしたら雨水の浸透もしないということも心配です。
はっきりするまでは土地の購入は見送ったほうが良いのではないでしょうか。
どんなに上物が良くても地盤に問題があればもともこもありません。
建物をたてるのはエネルギーがいりますがどうかあきらめないで最後までがんばってください!

追記:
通常木造を計画されるかたの多くは表土の地耐力のみ調査するのですが、なぜ2m以上の深度まで調査されたのですか?
表土のみであればこれらのことは知らないで済んだでしょうね。
または既存で大規模の建造物があったのではないですか。これなら埋め戻し土ですから地盤改良が必要です。
 コメンテーター 
久保田 英之  もし、埋設物があるのなら重要説明事項にあたると考えます。
ただし、その前に地盤調査会社にどんな方法で調査したのかをお聞きになって下さい。
ボーリング調査などであれば、田所解説員のような状況が考えられます。
ハウスメーカーなどでは、スウェーデン式と言われる調査方法があり石にあたるとそこで止まってしまいます。
また以前、ガソリンスタンドの跡地を安く買った方がいましたが、それは地下のオイルタンクの撤去をしていない為でした。

廻りの状況や敷地の現況(以前、建物が建っていたかどうか等)で少しでも判断がつけばいいのですが。
いずれにしても相談内容が、私共の建築関係とは違い宅建業法になるかとも思いますので都市整備公団と話しあってみて下さい。
 事務局から 
  荻原 幸雄 徳川の埋蔵金でしたら是非、ご報告ください!
相談者お礼状 
 相談者お礼状 ご回答ありがとうございました。
少々遅くなりましたが、事後報告です。

都市整備公団に対し、今回の調査方法、調査ポイントなどの資料を添付し、調査をお願いしたところ、先日回答があり、公団の方で調査を実施してくれることになりました。
まずは安心。
やっぱり足元に何かある所にずっと住むかと思うとなんだかむずむずして気持ち悪いですよね。

ちょっと私の相談内容が筆足らずだったですね。
調査方法はスゥエーデン方式。
従前の地目は畑、山林だった所です。
どうして2M以上調査したかというと・・・ハウスメーカーがやったから。
木造の場合、普通は表土のみなんですか?
それはそれでなんだか不安な気もしますが・・・

次は公団の調査結果をみてからということになりますね。
なんでもない物であってほしいと思う一方で、これだけ色々な方々に相談した手前、しょーもない物だったらちょっと申し訳ない気もしますが、もしそうだったら笑ってやって下さい。
 その後  
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