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よろずWEB相談HEADLINE

No.0461 塗膜防水とシート防水

 相談概要 [ 氏名 ]T株式会社
[ 住所 ]愛知県名古屋市千種区
[ 職業 ]代表取締役
[ 年齢 ]50
[ 男性 ]on
[ 構造 ]鉄骨造(ラーメン構造)
[ 設計者はどなたに依頼しますか? ]-
[ 何階建て ]3
[ 様態 ]注文建築
[ 施工業者はどちらに依頼しますか? ]特に決めていない。
 相談内容 [ 家づくりの相談内容 ]

新築でなく、防水工事についてお願い致します。
築10年ALC3階建の住宅です。リフォームの時期と水漏れがありますので、屋上・外壁・窓周り防水工事を計画しています。
お聞きしたいのは業者によって、防水工事方法が違うので、適切な方法のアドバイスをお願いします。

現在の屋上の防水はシート防水のうえにモルタルコンクリートがはってあります。
これは、子供が遊ぶということで、前業者がおこなった方法です。
今回、防水工事の方法が業者によって2つにわかれます。
1つは従来のシート防水。もう1つはウレタン塗布防水。シート防水を進める業者はウレタン塗布防水は材質が長年の間に劣化して防水効果がうすれやすい。シート防水の方が15年は保証しますとの事です。

どちらの工法が耐久性があるのでしょうか?
よろしくご回答をお願い致します。
 yorozuの感想 まだ回答を見てないのですが、無料で気軽に又、専門家の方にアドバイスを受けれる事は非常にありがたいことと思います。
アドバイザー 
関口 啓介 関口と申します。

防水工法は、建築工事の短縮化や高度化の中で、アスファルト熱溶融工法から、アクリル系及びウレタン系塗膜防水、高分子ルーフィング冷工法へと発展してまいりました。
これらは、それぞれの特性や傾向をもちながらも、ある一定問題解決を主眼として、研究開発がされてきたものと思われます。

 鉄骨造ALCとありますが、スラブ(床版)がALCであるのか、コンクリートであるのか解りません。いずれにしても柔構造である事には変りませんので、伸縮や、動きに対応できる材料が望ましいです。
そのような意味では、シート防水と塗膜防水が適しております。

さて、ご相談の耐久性についてですが、耐久性・耐磨耗性・耐老化性ではシート防水の方が優れているでしょう。しかし、中には高耐候性弾性フッ素樹脂塗料をウレタン塗膜防水に用い、15年間塗替え必要なしをうたう製品もあります。

初期コストとライフサイクルコスト、メンテナンス性では住宅の屋上であればシート防水のほうが優れていると思われます。
まずは、見積を提出頂き、メンテナンスや、塗替え時期、張り替え時期をご確認頂くのが明確でしょう。
 コメンテーター 
津村 泰夫 コメンテーターの津村です。

 私も先日、3階建ての店舗付き住宅を2棟、修繕工事の劣化診断、設計監理をおこないました。その際は20年保証をうたったシート防水を採用しましたが、保証書は10年です。塗膜防水の場合は5年の保証書しか出ません。大事なのは現在の建物を正確に劣化診断をおこない、適した材料・仕様を採用した設計、そして適切な監理をすることですね。
 事務局から 
  荻原 幸雄 塗膜防水も最近では性能の高いものもありますが、仕様だけに固執しないで、全体的判断をした方がいいでしょう。
相談者お礼状 
 相談者お礼状 ご回答をいただき誠にありがとうございました。早速、参考にさせていただきます。
 その後  
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