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No.0447 5年ほど前まで「田」であった土地は大丈夫?

 相談概要 [ 氏名 ] S.M
[ 住所 ] 愛知県名古屋市守山区
[ 職業 ] 公務員 
[ 年齢 ] 
[ 男性 ] on
[ 構造 ] 木造(2X4工法)
[ 設計者はどなたに依頼しますか? ] 建設会社の建築士
[ 何階建て ] 3
[ 様態 ] 建築条件付建売住宅(売建住宅)
[ 施工業者はどちらに依頼しますか? ] 地元建設会社
 相談内容 [ 家づくりの相談内容 ]
はじめて相談させていただきます。

私の質問ですが、宅地に関する土地の質問です。
私が購入しようと思っているところは、妻も気に入っているのですが、現地の不動産屋にたまたま話を聞く機会がありまして何気なく聞いてみたところ、5年ほど前までは、「田」であったと聞きました。

雑誌や本では「田」は軟弱地盤でありやめておくように書かれています。
でも昔は海の底であったところも多いわけであるし、田んぼが多かった時代もあります。
どのくらい前までが軟弱地盤といわれる基準になっているのでしょうか。
また、田の下の土の層が強い地盤ということはないのでしょうか。
 yorozuの感想 専門知識のない私にとっては、本当に参考になります。また、勉強になります。
ただ、最近、専門の第三者に建築する家の監理を任せるのがよい、という回答が多いのですが、現場の人はOKをだすのでしょうか。また、疑問です。
アドバイザー 
関口 啓介 こんにちは、関口と申します。

どれくらい前までが軟弱地盤であるか?とのご質問ですが、軟弱地盤はいつまでたっても軟弱地盤であります。人間の生命サイクルの範囲内での話しですが。
今回、田の上に宅地造成された敷地と思われるのですが、当然、田の部分は軟弱地盤に当たります。
そこで宅地造成するにあたり、通常では、田の軟弱地盤部分を改良及び、必要な措置を講じます。
土の置換えや、水抜き、薬物注入などが必要となります。
それら、必要な措置を講じた後に、盛土をします。盛土地盤は、土粒子間の結合がゆるく、雨水、地表水の浸透が容易でゆるみ、沈下、崩壊を起こしやすいので、必要な転圧をかけます。
転圧方法としては、20〜30cmごとに層状に締め固めを繰り返すなり、その他必要な措置を講じなければなりません。
これらの、必要な措置が講じられて、はじめて宅地として用を果たす敷地となります。
ただ、土を載せただけの田では、自然の圧密・沈下に頼るものでしかありませんので、相当の歳月を要するとしか、言いようがありません。

まずは、地盤調査が必要であります。調査結果を元に、購入については、ご判断頂くのがよろしいかと思われます。
また、住宅品質確保法により、基本構造部分の瑕疵担保期10年が義務付けられました。
地盤部分は基本構造部分に入りませんが、軟弱地盤に対しては、それを考慮しないで基礎の設計・施工が行われたために、不同沈下などが生じた場合には、基礎に瑕疵があるものして扱われ、瑕疵担保期間の10年義務化の対象となります。
それらの事も、充分施工業者に考慮を促した上で、進めてください。

第三者監理については、施工業者とは別の専門家の監理が必要だと考えております。
それが、受け入れられる等については、施工業者等の体質や、体制にもよるので一概には言えませんが、進んだ施工業者は、積極的に取り入れているなどの事例もあります。私達の立場からは、設計・監理を独立した設計事務所に依頼される事が、人生の一大事業を進める上では、より安全で、より良い住まい造りに繋がると考えております。
それでは、より良い住まい造りのために、がんばって下さい。
 コメンテーター 
長谷川 明弘 地盤に関しては最初にしっかりした調査が必要だと思います。いくら地価が安くても地盤改良工事や基礎工事(杭基礎等)の費用が大きくなれば結局トータルで金額は高くなります。

以前私も物凄く地盤の弱いところで設計監理をしたことがありますが、やはり基礎と地盤改良にはお金をかけました。
できるだけ頑張って、話し合い(業者との)と調査をすることをお薦めします。
 事務局から 
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相談者お礼状 
 相談者お礼状
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