相談概要 | [ 氏名 ] O.K [ 相談内容: ] 分譲マンションの瑕疵 [ 住所 ] 神奈川県横浜市 [ 職業 ] 派遣社員 [ 年齢 ] 25 [ 女性 ] on [ 構造 ] 鉄筋鉄骨コンクリート造 [ 築何年ですか? ] 築 30年以内 [ 何階建て ] 3 [ 様態 ] 分譲マンション [ 施工者 ] 大手ハウスメーカー [ 床面積 ] 120m2以下 [ マンションの総戸数 ] 30戸以下 |
相談内容 | [ 現象 ] 初めまして、25歳の派遣社員です。 私は今のマンションに家族とともに小学校高学年の時に越してきましたが、それ以来ずっと13年間、上の住人の物音に苦しめられています。上の家族は旦那さんが単身赴任でいないらしいんですが、母親、23歳の息子、大学四年生と高校生の娘の4人暮らしです。その子供達が繊細さの欠片もなくて・・・。ピアノはガンガンひくわ、早朝だろうが夜中だろうが構わず物音たてるわ、最悪です。 古いマンションなので防音など全くされていないに等しいのですが、それにしてもうるさいです。 ピアノは私が越してきてからすぐ買ってひき始め、あまりに見境無くひくので苦情を言ったところ、夕方以降はひかない、一回一時間程度に抑える、等の処置はとるようになりました。が、音が大きい。何の配慮もない。 ピアノってペダルを踏めば音が小さくなりますので、先日、何年も前に言って以来、再び直に苦情を言いに行きました。(2ヶ月程前管理人さんに言ってもらったけど何の変化も見られなかった)そうしたら、(母親)「そうやってひくと、本人の気分も出ないから・・・」唖然としました。お世辞にも上手いとは言えないピアノに気分も何もないだろう・・・、信じられませんでした。 この言葉で分かるとおり、すごく身勝手な家族です。どういう生活をしているのかは知りませんが、子供が夜中2時3時に帰ってきたり、かと思うと朝5時すぎから起き出してガタガタやる奴もいる・・・。すごい家族です。 1年ほど前までは、おそらくカラオケでも家でやっていたと思うんですが、歌声が聞こえてくる事があって、(ひどい時は夜12時近くになってもやっていたりした)それは、前回管理人さんに言ってもらって以来、さすがに聞こえなくはなりました。ただ、カラオケなどやっていないとしらばっくれたそうですが。夜中の物音に関してもこの間言ったんですが、改善は見られません。 言っても母親は、椅子をちょっと動かしたりだとか、物を落としてしまうとかどうしても・・・などと、とにかく自己弁護に走ってました。 気を付けるように子供達に言っておく、とは言ってましたけど、2週間経った今、一体何がどう変わったというのか・・・。私にはわかりません。 今朝も休みだというのに朝9時前からガタガタドタドタ・・・。夜中、あまりにうるさい時に、こちらから静かにしてくれ!という意味で天井を一度叩いたりもしてみたんですが、そうするとなんとやり返します。 もう、訴えてやりたい、などと衝動的に思います。 少しでも人の気持ちを考えていれば絶対にしょっちゅうこんな騒音はしません。 最近、原因不明の不眠症にかかってしまい、今、医者通いです。 今まで我慢を重ねてきたストレスが、いい加減体にきたのかなと思います。 長々と失礼しましたが、こういう非常識で傲慢な人達には、どうやって対抗すればいいのか、もう分かりません。 なので、こちら側の天井に何か防音工事等をするなどの対処方法がないか教えていただきたいのです。みなさんのお知恵を貸して下さい、藁にもすがる思いです。よろしくお願い致します。 [ 業者の見解 ] すみません、聞いていません。 [ 相談内容 ] 何か、階下で、天井等にとれる防音策はあるのか |
yorozuの感想 | すごく細かくコンテンツがあって、相談に関してのレスも詳細ですごいと思いました。 |
アドバイザー | |
小松原 敬 | お気の毒ですが、マンションの音問題に関しては決定打はありません。 床や壁の厚さなどや、構造によってマンションごとの差はありますが、多かれ少なかれついてまわります。 音を発生させる方も、音被害を感じる方にも生活感の違いや個人差があり、必ずしもどちらを責める事ができない場合が多々あります。 対策(らしきもの)としては 1 上階の床の素材 フローリングの場合、現在では裏にクッション材がついたものを使います。昔であればカーペットかビニール素材のクッションフロアを使っています。 リフォーム等で通常のフローリングにしているようなら、その上にカーペットをしくなどの対策を求めても(管理規約がなければ義務ではないですが)よいかと思います。 2 ピアノ・カラオケ これらは、一定のルールを決めてその範囲内でやってもらいましょう。 ただ、ルール内であれば我慢するしかないですが。 3 防音工事 本当の意味で防音工事をやろうとしたら、とてつもない工事になります。 部屋内にもう一個、箱をつくるような感じです。 天井裏に吸音性のあるグラスウール等を入れるとか、天井に鉛でできた遮音シートを張る(重いので補強する必要があると思いますが、ソフトカームという商品名であります)、などのその場しのぎの対策もありますが完全ではない(気休め程度)です。 4 気にしない ^^; こういった問題は気にすればするほど、いろいろ気が付くようになり精神衛生上悪い事態に陥ります。 例えば、ほんのちょっと内装などで傷があった場合、知らなければずーっとそのままなのに、指摘されるとそれがしょっちゅう目につくようになり、気になってしかたがなくなる、・・という方がよくいらっしゃいます。 それは自分で自分を傷つけているような行為です。 引っ越すなどの根本的な解決ができなければ、自己防衛をするしかあありません。 せせらぎの音や森の音などの環境音をCDで、深夜流すのも一つの手です。深夜、周囲が静まり返っている時は、ちょっとした音でも気になるものです。ある程度の音があったほうが、人間は落ち着くというデータもあります。 アロマテラピーなど香りに意識を向けるのも良いでしょう。 非常識にうるさい場合は文句はきっちりいいましょう。 ただ、棒で下から叩くとか、感情的に言うのは逆効果です。 冷静に、ご自身の窮状を訴えて、先方に親身になってもらうようにしましょう。 |
田所 雄太郎 | 防音対策としてはスラブ上、つまり上階で処理する方が効果があります。 やむを得ず下階で処理する場合は天井が貼ってある場合とスラブ直が天井の場合で異なります。 木下地、LGS下地で石膏ボードを貼っている場合は空気層が太鼓現象をおこすことが考えられます。 方法としては吊り材に防振材を挟んだり、天井ふところにグラスウールを敷きこむことがあります。 またはスラブ下に発砲ウレタンを吹き付ける。 これらは現実的には既存の天井を一時撤去しなければならず費用がかかり新築時の処置で改修では難しいと思います。寝室のみおこなっても良いかもしれません。 天井貼りがなければ直接グラスウールボードなどを貼り付けることによりかなり防音になると思います。 天井貼りのものでも天井を撤去したままで前述のようにしてもよいでしょう。 この方法は機械室などで行う防音の仕方です。 ピアノなどの音は実際には窓サッシュを経由してくることが多いのが現実です。 既存のサッシュにカバー工法などで防音サッシュを設置するのも方法です。 防音サッシュはクレセント(アーム部分)の締め付けが引き寄せられるようにしまります。 天井とサッシュの2本立てで高音域は防げるのですが低音域(ボールをついたりする音)はなかなか思うように防音が出来ないことがあります。 |
コメンテーター | |
堀内 啓介 | 出来上あがって入居後のマンションの防音処理(工事)は非常に難しいと思われます。 小松原解説委員、田所解説委員の解説を参考にして下さい。 |
事務局から | |
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相談者お礼状 | |
相談者お礼状 | |
その後 |
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