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一般社団法人建築よろず相談支援機構

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No.0430 基礎とアンカーボルトの心配

 相談概要 [ 氏名 ] S.J
[ 相談内容 ] 注文住宅の瑕疵
[ 住所 ] 神奈川県横浜市戸塚区
[ 職業 ] 会社員(技術系) 
[ 年齢 ] 29 
[ 男性 ] on
[ 構造 ] 木造(その他)
[ 築何年ですか? ] 工事中
[ 何階建て ] 2
[ 様態 ] 注文建築
[ 施工者 ] 大手ハウスメーカー
[ 設計者を選んだのは ] 自分では選んでいない。
[ 監理者を選んだのは ] 自分で選んでいない。
[ 確認申請書は本来建築主が出すと説明を? ] 受けていない。
[ 18確認申請の為の委任しましたか? ] した。
[ 確認申請書お持ちですか? ] 無い。
[ 検査済書は有りますか? ] どういうものか知らない。
[ お手持ちの図面は何枚? ] 10枚以下
[ 打ち合わせ何回 ] 15回以下
[ 床面積 ] 120m2以下
 相談内容 [ 現象 ]
宜しくお願いいたします。
基礎の工事が終わりました。欠陥ではないかと思った部分は下記の通りです。
1.アンカーボルトが基礎のセンターから多数ずれている。MAX20mm程度
2.アンカーボルトが垂直でない箇所がある
3.アンカーボルトの突き出し部が長さがまちまち(90−110mm)
4.基礎の側面にコンクリ充填不足と思われる箇所がある。(見えないところも空洞化してるのではないか)

・このようなことは当たり前なのでしょうか?
・強度的に問題ないのでしょうか?
・長持ちするのでしょうか?
画像を添付いたしますので診断の方、宜しくお願いいたします。

[ 業者の見解 ]
ハウスメーカの工事担当者に欠陥ではないのか?問題ないのか?と写真を貼付してFAXしたところ、翌日朝一番で電話がありました。
1.基礎のコーナーのところのアンカーボルトは基礎の中の鉄筋の配置等で若干ずれることがある。
2.木材の取り付け時、現場あわせするので問題ない。許容範囲である。
3.曲がっているのも木材を組み付けるときには問題ないレベルである。
4.基礎の側面の空洞はよくあることであり、圧力をかけて充填しているので強度的には問題ない。
 ただ見栄えが悪いので上から補修する。
5.結論としては問題なし。”どの専門家が見ても問題ないレベルですね?”と確認すると”問題ありません”と断言
6.もらっていない図面を要求すると弊社では基本的には出さない。特殊な作りをしている部分があるので外部には出したくない、との回答。”外部に出さないからください”とさらに要求したところ今度上棟の時に何とか渡せるようにするとの回答。

[ 相談内容 ]
当に問題ないのでしょうか?
問題あるのであればどのように進めたらよいのでしょうか?
基礎について問題ないという内容を書面でもらっておくべきでしょうか?
図面は早急に入手する必要があるのでしょうか?

基礎コンクリート表面の状態


基礎コンクリート表面の汚れとジャンカ
 yorozuの感想
アドバイザー 
中川 雅実 今日は S様、解説委員の中川です。

このハウスメーカーは工業化住宅ですが、タイプによって納め方が違います。アンカーボルトは、座金が床パネルの心材に収まれば許容値と考え、長さは、タイプによっては問題があることが有りますので、構造図面を見せていただいて結論を出したいと考えます。
写真を拝見し、アンカーボルトは、コンクリートを打った後に設置したため曲がったようですね。空洞の部分は、豆板とかじゃんかと言いますが、どの程度空洞になっているか?コンクリートが分離しているか判りませんので、どちらも専業の建築士に、調査して貰う事をお勧めします。
 コメンテーター 
山口 雅克 診断となると調査が必要ですが、写真から判断して解説員がアドバイスを差し上げています。
本来であれば、第三者の監理者(Sさんが直接依頼する監理者)が説明してくれることが望ましいのですが、今回は設計施工なので心配されたのでしょう。これからも時々、現場に行って監督さんに質問してみてください。丁寧に説明してもらえると思います。そのような雰囲気にしてくださいね。建築は機械みたいに精密にはいきませんが、ポイントさえ押さえておけば強度的には心配はいりませんよ。
御心配であれば解説のように調査を依頼してください。

要求されている 設計図は私達が仕様書又は標準○○図、若しくは○○基準図と呼んでいる物かもしれませんね。
工業化住宅やハウスメーカーの図面といえばだいたい次のような内容で、書込みの少ないものと聞いております。

意匠:建築概要と仕上表、配置図、平面図、立面図、断面図、矩計図( 断面図の詳しいもの)、場合によっては展開図(部屋の立面図)があるところもあります。
構造:基礎伏図とその詳細、伏図(骨組みの平面図)、軸組図(骨組みの立面図)
設備:電気設備図、給排水衛生設備図(どちらも意匠の平面図に記載されて兼ねていることが多い)

工業化住宅で認定を受けているものは特に図面は少ないと思います。
少なくてもしっかりしたものができるという前提です。
すから、貰っていない図面とは上記以外ではないでしょうか。
くれるのならいただいておきましょう。
専業の設計事務所に設計監理を依頼すると、その内容にもよりますが、設計図の枚数はA2版(60cm×40cm位)で20〜40枚位になります。
 事務局から 
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相談者お礼状 
 相談者お礼状
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