相談概要 | [ 氏名 ] Y.T [ 相談内容 ] 建売住宅の瑕疵 [ 住所 ] 京都府京都市 [ 職業 ] 会社員 [ 年齢 ] 27 [ 男性 ] on [ 構造 ] 木造(在来工法) [ 築何年ですか? ] 築 2年以内 [ 何階建て ] 3 [ 様態 ] 建売り住宅 [ 施工者 ] 大工(工務店) [ お手持ちの図面は何枚? ] 3枚 [ 打ち合わせ何回 ] 打合していない。 [ 床面積 ] 90m2以下 [ マンションの総戸数 ] 10戸以下 |
相談内容 | [ 現象 ] 3階建ての建売住宅を1年前に購入 間取り: 1階 車庫・和室 2階 リビング・洗面所・浴室 3階 洋室×2 状態: @2階リビングの床が下がっている。(4mm) A2階バルコニーの水はけが悪い。(1箇所に水が溜まる) B和室の壁にひび割れ。(同じ箇所で2度目) C外壁のタイルが剥がれ落ちる。 D強風時や誰かが階段を駆け上がった時に地震並みの揺れを感じる。 [ 業者の見解 ] @リビングの床が下がっている部分は下が木造のため、木が縮んだものでどんな物件にもみられる。また、下がっていない部分は、下が車庫でコンクリートのため下が木材の部分と段差ができてしまった。修理の必要なし。 Aバルコニーには防水シートを間に挟んでいるため、水が溜まっても大丈夫。水溜りの部分を埋めても他の箇所にまた水が溜まることになる。修理の必要なし。 B2度目であることを追求すると、柱が縮んで引っ張るためにひび割れが起こったとの答え。修理する。 C剥がれ落ちた原因については不明。修理する。 [ 相談内容 ] 今までは、過去の相談内容をみて参考にしてましたが、今回修理できないとの工務店の答えに困惑しております。 そこで相談ですが、@Aに関しての工務店の対応についての先生方の意見と、こちらからどういう風にしたら(言ったら)修理してくれるのか教えてください。 また、現在の状況を総合して欠陥住宅といえるのか意見を頂戴したいと思います。 工務店はすぐには来てくれず、今回も2ヶ月前に申し出て幾度もの催促によりやっときてもらった状況です。 9区画あるのですが、いずれの家もなんらかの瑕疵があるようです。 どうかよろしくお願いします。 水はけが悪い状態 |
yorozuの感想 | たいへん見やすいですが、今までの相談内容で、自分が知りたい(自分と同じ現象)ところをすばやく探せる辞書機能がついていれば良いのではないかと思いました。 失礼なことを言ってすみません。 |
アドバイザー | |
山口 雅克 | 相談員の山口です。 [ 構造 ]木造(在来工法) [ 何階建て ] 3 (それぞれの階が8〜9坪の総3階建てに近いのかな) [ 現象 ] @2階リビングの床が下がっている。(4mm) 写真では右側が下がってみえますが状況を詳しく見るためには床の高いところ2箇所の間に糸を張って、できれば板張りの目地(板の線)に平行に、糸と床の距離を測ってみて下さい。(床の撓みがわかります) 高いところ2箇所の間の距離も分かると助かります。 ・木の縮みではこのようなことは考えにくいですよ。 A2階バルコニーの水はけが悪い。(1箇所に水が溜まる) 溜まった水の深さはどのくらいですか。測るのはとても難しいのですが。 浅ければ(2mmとか、表面張力があるので)多少は仕方ない? 補修は全体をやりかえるか、そのままか、になるでしょう。 BCしっかりと業者に手直しをお願いして下さい。 D強風時や誰かが階段を駆け上がった時に地震並みの揺れを感じる。 総論 全体に構造材が小さめではないのでしょうか。 1階に車庫があるために、建物の剛性(固まり具合)が低いのでは。 図面が少ないので構造材のことまでは分かりにくいと推察しますが、第三者の建築士(木造に慣れた人)に見てもらうのが早いと思います。 詳しい調査でなければ半日で終わるのでは。 |
木津田 秀雄 | 木津田です。 一階の壁量が不足しているために、横揺れに対応できず、仕上げ材の剥離などをおこしていると思います。まず建築確認申請の確認通知書をもらってください。売り主に手紙で出せばくれるかもしれません。きっと今の建物と異なる建物でしょうが、そう言われてももらってください。今の建物と同じであれば、構造計算書などがついています。その通り施工されているかどうかを、第三者の建築士に依頼して見てもらってください。もし間取りが今の建物と大幅にちがうようでしたら、それだけで建築基準法違反です。 木造三階建ての構造は、二階建てと異なりまったく違う考え方や基準になっています。まともにやるとこの大きさで一階に駐車場を持ってくることは、不可能です。すなわちまともなことをやっていないと考えるのが普通です。間取りが違っていれば、その間取りで必要な構造計算を行なって、補強をしないかぎり揺れや材料の剥離は止まりません。 大工はその事をしっていて直せないと言っているのだと思います。直しだしたら、構造から床から全部直す必要に迫られるから、直せないと言ってるのではないでしょうか。 交渉は売り主としてください。大工や工務店と話していても、彼らには決定権がありません。販売主が儲けていますし、責任もあります。 建物は今床が下がっているとかという問題より、構造的な根本の問題を捉えないと、地震で建物が倒壊してからでは遅いと思います。建築基準法という建物の最低の基準を定めた法律がありますから、その法律を守った(すくなくとも構造に関しては)建物になるように補修をさせる権利があります。すくなくともそのような建物を契約してお金を払ったはずではありませんか? |
コメンテーター | |
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事務局から | |
荻原 幸雄 | 図面を見ませんとわかりませんが、典型的な1階車庫の道路側壁量不足の建築物のようです。 以前にも京都で同じような相談がありましたが、大変似ているように思われます。 欠陥住宅であるとは文面から判断できませんが、強度不足による風雨による振動が木に変形を与えつづけていていたるところひずみがでているのかもしれません。早急に第三者の建築士に調査を依頼し、客観的原因を突き止めた方がいいと思います。 |
相談者お礼状 | |
相談者お礼状 | |
その後 |
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