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一般社団法人建築よろず相談支援機構

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〒181-0001 東京都三鷹市井の頭3丁目12番11号

よろずWEB相談HEADLINE

No.0397 電柱の移設について

 相談概要 [ 氏名 ]  T.K
[ 相談内容: ] 建売住宅の瑕疵
[ 住所 ] 東京都世田谷区
[ 職業 ] 主婦
[ 年齢 ] 55
[ 女性 ] on
[ 構造 ] 木造(在来工法)
[ 築何年ですか? ] 築 30年以内
[ 何階建て ] 2
[ 様態 ] 建売り住宅
[ 施工者 ] 大工(工務店)
 相談内容 [ 現象 ]
まず、私は母の代理としてメールさせていただいています。
家の敷地の前に、一本の電柱があります。(NTTのもの)
家は、T字路のつきあたりにあり、ちょうど道路に面した敷地のまんまんなかに電柱があるのです。
塀からは人が一人通れる程度離れています。
家を購入したときから、NTTに移設をねがいでているものの、とりあってもらえず、現在に至ります。
このほど、この電柱自体を取り替える工事があり、その際に移設を願い出ました。

[ 業者の見解 ]
移設に際し、隣家Aに話をしたところ、土地の評価額が下がる等めちゃくちゃな理由で動かすことをこばまれました。そのときの移設場所は「隣家との境界」でした。
NTT側に間に入ってもらえばすみそうなところでしたが(実際にはNTT−ME)NTTは間には全く入ってくれません。説明にさえ行ってくれないのです。

また、隣家Aは、自分の土地の下に我が家の下水が通っていることも問題にあげて反対します。
よくある話ですが、1件の土地を分割して建て売りにしたものです。下水が隣家の土地の下を通っていることはつい先日まで(隣家が立て替えた)お互いに知らなかったことなのです。
その工事も、かなりの金額がかかるから、目の前で道路工事がある時に一緒にやってもらう方がいいと工務店はいっていました。

[ 相談内容 ]
○NTTに積極的に移設交渉は頼めないのか。(NTTはいやだといっている)
○下水は、自分の家で工事をするべきなのか。当時の工務店にどうにかしてもらえないのか。
 (現在はチェーン店の工務店になっています)
 yorozuの感想 今までの相談内容を一覧にしていただけると見やすいと思います。
ウィンドウを開いてみないと、何の相談かわからないので、今までにどんな相談があったかをみるだけでかなりの時間が必要でした。(勉強になってしまいました)
アドバイザー 
山口 雅克 九州の山口です。
内容から、電柱は敷地外の道路にあると推察します。

地域差があるかと思いますが、

電柱に関して
道路にある場合はよほどの事情がないかぎり移設は難しいのでは。
(移設して欲しい理由を明確にしてくださいね。目障りだからなどは交渉しにくいと思います)
自分の敷地内に移設であれば相談にはのってくれると思います。
(ただ、電線が隣地の上を通るようになりますのでお隣との話し合いは必要でしょう)
道路内の移設ではNTTは間には入ってくれないでしょう。
お隣との利害関係となりますので。
(もし、あなたがお隣の立場だったらどうなりますか。評価額は下がるのでしょうか?)

いろいろと話を進めていくと、隣などからは購入されてからずいぶんと時がたちましたが、電柱がそこにあることを承知で購入したのでは、になってしまいませんか?

もし、移設ができる場合はどのような時かを考えると、家を立て直して(玄関や門を作りかえて)電柱の部分が敷地の入り口になるような場合はNTTは相談にのってくれるでしょう。

下水に関して
下水が隣家の土地の下を通っていることをお互いに知らなかったことはうかつでしたね。
お隣も、あなたも知っているべきでした。
土地を購入したり、家を建てる時などは最初にチェックすることですよ。
自分のところから何がしか(下水、雨水、音、匂い、視線、光りなど)を出すことは近隣に対してもっとも注意をはらうべきです。(平穏な生活をおくるために)
分かった後は、下水の維持管理のことでお隣と話し合いをされましたか?
下水の付け替え工事はするにこしたことはありませんが、急がなくてもいいでしょう。
ただし、御家族の間では、事情を知っておくことが大切です。代々伝えておくことも。
有償であれば当時の工務店はしてくれますが、無償となると?
(瑕疵になったとしても、古い話なので。当時の契約書などはありますか) 
 コメンテーター 
 事務局から 
  荻原 幸雄 電柱の移設は原則お隣との同意が前提になると思います。同意してくれないとなると移設は難しいでしょう。電柱の移設の技術的問題はその電柱の荷重、電線の距離及びテンション荷重等、様々な問題を検討して決めますので、簡単には移設はできません。それが可能であれば後は、隣家との話し合いとなります。根気が要りますね。
相談者お礼状 
 相談者お礼状 山口解説委員、運営事務局荻原様相談に乗っていただき、ありがとうございました。
「電柱移設」「下水」の件で相談させていただきましたTの代理です。

さっそく実家の母に伝えましたところ、落ち込んでおりました。
下水のことは、本当に知っておくべきだったね、と。
お隣もまったく知らず、その改築に携わった建設屋さんも図面をもちながらもまったく気づかず、一時下水をふさがれてしまったくらいなのです。
(一週間して、汚水があふれ出てとんでもないことになった)

建設業者「まさか、隣の下水がきてるとは思わないよ。普通。」

誰も知らないというのはこわいことですね。
もう少し、家のなかみの勉強をしておきます、と言っておりました。

また、電柱の件ですが駐車スペースをきちんと作りたいので移設をお願いしていたとのことでした。ちょうど電柱自体を取り替えるので、動かすのはやぶさかではないとNTTもいっているようです。
ただ、お隣との関係だけがネックのようです。
警察ではありませんが「民事不介入」という姿勢なのでしょうね。
さみしいことですが、仕方のないことです。

ただ、このままでは車を入れるのは非常に技術が必要なので、どうにか相談を続けるしかなさそうです。今回、電柱取り替えの時期を逃すと、かなりお高くなってしまうので、この機会をのがすわけにはいかない!

境界線とはいわないまでも、もう少し動かさせてくれればいいのに、どうも人は勝手ですよね・・・。今まで電柱があるだけで、ごみ集積所になっていたので、毎日掃除が大変だったりしていたのに、そんなこと全く考えてくれない。

どうも、ぐちのようになってしまい、すみません。
思い切って電柱をイシガントウに仕立て上げてはどうでしょうね。

どうもありがとうございました。
今後の皆様のご活躍をお祈りしています。
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