相談概要 | [ 氏名 ] S.Y [ 相談内容 ] 注文住宅の瑕疵 [ 住所 ] 茨城県水戸市 [ 職業 ] 主婦 [ 年齢 ] 46 [ 女性 ] on [ 構造 ] 鉄筋コンクリート造(ラーメン構造) [ 築何年ですか? ] 築 3年以内 [ 何階建て ] 2 [ 様態 ] 注文建築 [ 施工者 ] 中堅ハウスメーカー [ 設計者を選んだのは ] 自分では選んでいない。 [ 監理者を選んだのは ] 自分で選んでいない。 [ 確認申請書は本来建築主が出すと説明を? ] 受けていない。 [ 18確認申請の為の委任しましたか? ] してない。 [ 確認申請書お持ちですか? ] 無い。 [ 検査済書は有りますか? ] 無い。 [ お手持ちの図面は何枚? ] 無い [ 打ち合わせ何回 ] 3回 [ 床面積 ] 130m2以下 |
相談内容 | [ 現象 ] 入居時から、何かたたくような音がしておりました。平成11年の2月、真夜中の2時頃に鉄骨をたたく音がしてビックリして目を覚ましました。10分ぐらいすると又音がします。定期的ではないのですけどその夜は、4、5回音がしました。その後音が毎晩聞こえるようになりました。それからです。朝は、9時頃から10時頃に音がする。曇の日や雨の日には、音がしない。夏場は、鉄骨の音がする時間帯が7時頃から8時頃と早くなりました。 施工者にそのことを話しましたら音も聞かずに、断熱材を入れてくれました。 その時は、少し音が小さくなったような気がしました。でも、今年の4月頃から音が又大きくなり回数も多くなりました。 4月22日、水戸は汗ばむ程の天気でした。1日中、音がしており、PM:10頃まで音がしたのは、始めてでした。 市役所の建築指導課や建設業協会に行き相談しました。どこでも、そのような事はいままで聞いた事がないとの事。不安でしょうがありません。1階の部屋ではあまり聞こえません。私は建築のことはよくわかりませんが鉄は、温度差によって、収縮する性質があり、そのせいではないかと思っております。音はカチ−ン〔鉄をたたく音です。) 建物の角角から聞こえてきます。1階の部屋の隅のほうからは、ドスンという音もします。これは夜に多いです。 天井からは、こそこそという音も聞こえます。よろしくお願いします。 [ 業者の見解 ] ブラインドの紐が窓にあたって音がするとのこと。 [ 相談内容 ] どうして音がするのか教えてください。施工者がどのような工事をしたのか知りたいです。 |
yorozuの感想 | どこに相談しても音ということで私が、ノイローゼになっているように言われました。 悔しいです。毎日眠れない日をすごしているのに、信じてもらえないなんて。 ある住宅のメーカーさんが、パソコンに相談してみたらどうですか。の一言で相談しました。 地域内だけでなく、広い範囲で相談できていいです。 |
アドバイザー | |
畔上 廣司 | Sさんにお答えいたします。 先ず、構造は鉄骨造でしょう? 鉄筋コンクリート造ではこのような現象はまずあり得ないと考えます。 現場を確認してみないことにははっきりとした断定はできませんが、鉄骨造の場合は地域、季節、時間帯によって温度変化による鉄骨構造材の伸縮が考えられ、温度差の激しい場合に発生するようで、部材どうしの接点での伸縮の違いによる音だと思われます。 本来の音色はギッ、で始まりギーっと言う具合に音が長くなったり、縮むときはその逆でギー、ギッ、となることが判明しています。 多分、屋根材は折板だと思われますが、根本的な解決方法は無く、今後、雨漏りの心配が予想されると思います。 以上、Sさんのご相談内容から真っ先に考えられる技術的判断をご返事いたしました。 なお、対策に関しましては、構造設計図面、或いは、主要な構造材がわかる範囲のご連絡をいただければ、再度検討の上、回答致したいと存じます。 |
山口 雅克 | 推察するに、鉄骨造(ラーメン構造) 屋根は折板(鉄板)では?ということでお話します。 キノコの栽培施設(事務室や倉庫以外は年中空調をしています)を見た時に解ったことですが、同じようなことがありました。 音の原因は、屋根材の温度による収縮でしょう。 鉄骨にタイトフレーム(屋根材を取り付けるための金属の部材でボルトがついています)を取付て折板をナットで固定しますが、 取付用の穴とボルトの径はすこし違います。 温度とともに徐々にズレの音がします。 そして、ドーンというような音がすることがあります。 音を文字で表現するのは難しいですが。 夏場などの屋根の温度は触れない位にあがっていますが鉄骨の温度は屋根程ではありません。 これが原因であればローコストでの有効な解決方法はないのでは。 経年変化:折板を固定しているナット部分(キャップなどがある場合もあります)の劣化が進んだらメンテナンスをしましょう。 |
コメンテーター | |
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事務局から | |
荻原 幸雄 | わたしも鉄骨造と推察いたします。 熱膨張によるものと思われます。 屋根、外壁に薄い材が使われ(例えば屋根は折版、トップライト回りに断熱材が不足している。など) 「朝は、9時頃から10時頃」の記述から東側外壁面に断熱材が不足しているとも考えられます。 「1日中、音がしており」からは屋根が折版か断熱材不足が考えられます。 「PM:10頃まで音がした」はその日は特に熱かったので熱膨張した鉄骨(軽量鉄骨等)または鋼板などの素材が夜になり収縮したのでまた音が鳴ったと思われます。 ただ、重量鉄骨の場合はそう大きなひずみが起きるとは思えませんので、折版等の仕上材の取り合いか、若しくは肉厚の薄い構造材の熱による叫びだろうと思います。 「ノイローゼになっているように言われました。」はお気の毒です。ノイローゼではなく、上記の各解説委員の推察通りだろうと思われます。心を休めてください。 |
相談者お礼状 | |
相談者お礼状 | 鉄骨の音でお世話になっているSです。 荻原様、畔上様、山口様、ありがとうございました。 みなさんの適切な回答にビックリすると同時に、私の考えに間違いがなかったという安心もしました。 でも、解決方法がないとの事。 私もこの音を聞いたとき、ネジ1本でなおるような簡単な原因ではないと思っておりました。 私の年齢は、46歳です。。 真夜中や、昼時に急に音を聞くとビックリします。「心臓に負担がかかるのではないか」、「心臓麻痺をおこしたりするのではないか」、これからどんどん歳をとっていく私には、安心して住めないという不安と心配でいっぱいです。 施工者にこの回答を伝えたいと思います。 今の私には、みなさんからの回答だけが頼りです。 |
その後 |
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