本文へスキップ

一般社団法人建築よろず相談支援機構

TEL. 0422-24-8768

〒181-0001 東京都三鷹市井の頭3丁目12番11号

よろずWEB相談HEADLINE

No.0383 契約後の地盤改良費の追加

 相談概要 [ 氏名 ] K.T
[ 住所 ] 三重県名張市
[ 職業 ] 会社員
[ 年齢 ] 28
[ 構造 ] 木造(在来工法)
[ 築何年ですか? ] 工事中
[ 何階建て ] 2
[ 様態 ] 注文建築
[ 施工者 ] 地元建設会社
[ 設計者を選んだのは ] 自分では選んでいない。
[ 監理者を選んだのは ] 自分で選んでいない。
[ 確認申請書は本来建築主が出すと説明を? ] 受けていない。
[ 確認申請の為の委任しましたか? ] した。
[ 確認申請書お持ちですか? ] 無い。
[ 検査済書は有りますか? ] 無い。
[ お手持ちの図面は何枚? ] 3枚
[ 打ち合わせ何回 ] 3回
[ 床面積 ] 140m2以下
 相談内容 [ 現象 ]
契約を交わし、頭金を支払いました。
着工寸前です。

[ 業者の見解 ]

[ 相談内容 ]
契約を交わした後に、地質調査をして、その結果、地質改善をする必要があるとのことで、金額の追加を請求されました。この春からの義務付けられたとの会社からの説明がありましたが、契約前にはこのような支出については、触れられていません。

施主から要望した追加なら、納得ができますが、このようなことが、これから何度もでてくることもありうるので、安心できません。よい方法、気をつけなければならないことについてお伺いいたします。
 yorozuの感想 すごくよいHPだと思います。一生のうちで、幾度とない高い買い物をする我々にとってはありがたいです。
アドバイザー 
津村 泰夫 こんにちは。

 まず、「よろず」のHPを見ていただくとおわかりと思いますが、契約の際の図書はたった3枚の図面だったのでしょうか、また、
確認申請がないということはありませんので、確かめてください。
 それと、契約書の見積図書の中で、地盤調査の費用とそれに伴う基礎工事等の変更について但し書きがされていると思います。
また約款の中で施工方法に変更が出てきた場合の対応方法について書かれているはずです。
 もし書かれてないようでしたら今からでも確認をしてください。
このようなトラブルに適切に対応するにはあなたが信頼をして依頼した設計・監理者に相談をしてください。

 地盤調査による工事の変更ですが、本来は設計時に地盤調査をおこないどのような基礎にすべきか確定してから契約ですが、既存の建物があるなどで地盤調査の出来ない場合は、解体の後地盤調査をおこないそれに基づき地盤改良工事や杭を打ったりすることは良くあります。
 それ以外の予期せぬ追加が無いかと聞かれれば何とも言えませんが、見積内容を良くチェックし、漏れがないかを確認する以外にありません。
 不足の事故や、巨大な埋設物が出てきたりということは時々あります。
山口 雅克 相談員の山口です。

設計施工(設計も工事も同じ人、会社)の物件ですね。
この場合は設計者は地質調査をせずに設計をして、工事契約をしたのでしょうか。
契約前に地質調査の結果により追加が生じる話をしていなかったのですね。
誠意がありませんね。

地質調査の報告書をもらって、第三者の構造(地盤のこと)がわかる建築士に見てもらいませんか。
本当に地盤が悪いのなら今回は追加を払って工事を進めたがいいでしょう。
これからは、契約の内容と図面の内容を良く聞いて、お手元の設計図に細かく書き込みをして、印鑑を押してもらいましょう。

「この春からの義務付けられた」とのことですが、そんなことはありません。
住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)が4月から施行されましたので、そのことで、そのような言い方をしたのでしょう。
この法律には2本の柱があります「住宅性能表示制度」と「瑕疵担保期間の10年義務化」です。
前者の運用が始まるには半年ぐらい時間がありますし、任意のものです。
後者は4月からです。(契約書の瑕疵担保期間が2年と記載されていても10年です)
 コメンテーター 
 事務局から 
  荻原 幸雄 よい方法は第三者の建築士を中にいれる方法が一番確実です。
そうでは無い方法を選んだ場合は施主が知識があろうと無かろうと業者主導で全てが行われる危険性があると思われます。
地質調査においては契約前に業者が説明する必要があったと思いますが、この業界は施主に対してのデスクロージャーの
意識がとても低い業界ですので、十分リスクを考え行動してください。
相談者お礼状 
 相談者お礼状 もとは、地質調査をした結果、地盤改良が必要で、予想外の支出におどろいて、相談させていただいたわけですが、
今日、業者からしっかり説明を受けることができ、納得できました。
山口先生の教えてくださった品確法の施行にともない、これまでのような深基礎にするとか、その程度にしたり、土建業の工事で済ませたり、安易にできなくなってきたこと。

実際は地質調査にもお金がかかるので、とれるかどうかわからない契約前に、見積もりに組み込むのは、業者側としてはつらいという現実があること。
など、詳しい状況までお聞きしました。
とにかく誠意をもって、やってくれていることがわかり、一安心しているところです。

相談に答えてくださった、お二人の先生方には、本当にありがたく思っています。
このホームページは、今まで泣き寝入りしていた消費者にとって強い見方です。
これから工事が始まるところですので、まだまだ問題も起きるかもしれませんが、HPで勉強して、よりよいものを作っていただけるようにしていきたいと思います。
本当にありがとうございました。お二人の先生方にもよろしくお伝えください。
また、問題が起こったときは、相談させてください。よろしくお願いいたします。
 その後  
目次に戻る

バナースペース

一般社団法人 建築よろず相談支援機構

〒181-0001
東京都三鷹市井の頭3丁目12番11号

TEL 0422-24-8768
FAX 0422-40-0107