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No.0349 リフォームして古い家を残す

 相談概要 [氏名] M.Y
[住所] 岐阜県本巣郡
[職業] 会社員
[年齢] 32
[希望構造] 木造(その他)
[どちらに依頼しますか?] 独立している第三者の建築士(建築士事務所)
[何階建てを希望] 
[予定床面積] −
 相談内容 まだ形が全然ないのですが、実家に戻るとき家を建て替えたいのですが、100年以上の家なので壊して今どきの家に建てたいような、リホームして古い家(外観と柱)を残して、今の技術でなんとかならないかと思っています。

そのような情報を集めるにはどうしたらいいのでしょうか?あまりに無理なら(金銭的など)いまどきの家をかんがえたいと思うのですが、途方もなく夢なのか現実になるのか教えてください。
 yorozuの感想
アドバイザー 
関口 啓介 初めまして、関口と申します。

100年以上経った家屋をリフォームする。なんて素敵な事でしょう。
実は昨日、愛知県設楽郡のあるお宅を拝見に伺いました。
なんと294年以上は経ってるとの事です。内部も外部も、かなり手を入れられて現代風に変わってはいましたが、世代を超えて生きつづける住まいに感動しました。

リフォームの方法は千差万別だと思われます。単に内装、外装を改装するだけなら、そう難しく考える必要もないと思われます。
現代の住まいとはかなり違う部分もあると思われます。冷蔵庫のなかった昔の事ですから、厨房が寒いところにあるでしょうし、使い勝手が合わなかったりもします。
これらは現代の住宅よりも手を入れやすい造りになってると思われますし、そして昔ながらの田の字の間取りは使い方を特定しないので、フレキシブルに対応ができると思われます。
柱なども100年生以上の木が使われている事でしょう。ただ、構造体の状態をしっかりと検査する必要はあるでしょうね。

それでは、がんばって下さい。
 コメンテーター 
 事務局から 
  荻原 幸雄 100年以上の家屋には長年の職人魂や経験に基ずく確りとした味わいと歴史を感じ、その空間を見つめているだけで、その住人の生活と職人のこだわりが伝わってきます。
魂を入れる家づくりとはこのような家ですね。しかし、近年は日本の下請け産業構造が職人さんのこだわりを消しつつあります。
大変残念なことです。再度システムから考え直さないといけない問題ですね。

民家再生は素敵なことです。ただ注意しなければならないのは現代建築でも民家再生でも魂を入れる人と出会うことだと思います。
予算的にはどの程度まで考えるか等のいろいろな問題もありますが、大切なことは自然の風、自然の太陽、自然な風土を考慮し、日本が育んだ職人の知恵を尊重し、その上で現代の技術を適切に取り入れる必要があります。

「民家再生」のキーワードでもトラブルに巻き込まれている方もおります。
キーワードに惑わされず、信頼できる第三者の建築士を捜すことをお勧めいたします。
相談者お礼状 
 相談者お礼状
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