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一般社団法人建築よろず相談支援機構

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よろずWEB相談HEADLINE

No.0330 隣家の建設で日当たりが・・・

 相談概要 [氏名] N.Y
[住所] 東京都杉並区
[職業] デザイナー
[年齢] 30
[構造] わからない
[築何年ですか?] 築 20年以内
[何階建て] 2
[様態] 建売り住宅
[生産者] 中堅建設会社
[確認申請書お持ちですか?] −
[検査済書は有りますか?] −
[お手持ちの図面は何枚?] −
[打ち合わせ何回] −
[床面積] −
 相談内容 実家宅の真南の家が立て替えすることになり、事前に話しはあったものの、細かい詳細は何もされませんでした。
当然、図面も見せていただけませんでした。(見せてくれません)
ご近所のことなので、信用もしておりましたし、あまり、騒ぎたてるのもと思っておりました。

いざ、工事がはじまり、解体時にもトラブルがあり、工事を行う家の間口が狭く、壊した廃材を出すのも家の庭の上空を侵犯して搬出しており、植木等にも被害がありました。
解体時に囲いをせず、木くずほこりもかなりひどい思いをさせられました。
事前に連絡もなく始められたので、洗濯物はどろだらけに・・・

さらに、組立が始まり、聞いていたよりもかなり敷地いっぱいにを立てられており、3階建てになるらしいのです。(まだ3階部分はたっていないのですが) 家はほとんど、日が当たらなくなる様に感じられます。
当然、家の財産価値は落ちるでしょうし、それも心配です。
一度話しあいをしたのですが、自分たちの都合でしかなく、工務店がまわりのことなど、問題ない(法律に違反さえしていなければ)と、いっているらしく、近隣の家のことなどお構いなしです。

わが家の日照権等の権利を主張するにはどのようにしたらよいのでしょうか?
財産価値は、日当たりが悪くなるとどれだけ、落ちるのでしょうか?
弁護士を立て、裁判を考えなければ、権利を守ることはできないのでしょうか?
相談する機関のことも何も分からず、精神的にかなりまいっております。
ぜひ、アドバイスをよろしくおねがいします。
 yorozuの感想
アドバイザー 
砂子 政二 初めまして、Nさん。解説員の砂子と申します。

さて相談の件、心中お察し致しますが、非常に難しい相談内容です。
詳しい資料がないので簡単におはなしすると、3階建てを合法に申請し、許可になり、着工する。
これは、いささかの問題もないことです。(建築基準法等)
当然ながら、近隣にプランなど見せる必要はないのです。

ただ(人道的に)、解体時のトラブル、これから発生する工事騒音、車の駐車方法など、スタートでトラブルが発生すると”坊主にくけりゃ袈裟までも”ではないですが、全てが悪行に思えてきますよね。
そのようなときは、お隣のお施主さんが気を使い、納めていくものなのですが、このメールだけで判断すると、少し期待薄のようですね。

近所つき合いは、本当に難しいです。
やはり、こまめに気になったところは、工務店に言うべきでしょう。
ただ、あまり気にしすぎるとNさんが参ってしまうので、そうならない程度に頑張って下さい。

> わが家の日照権等の権利を主張するにはどのようにしたらよいのでしょうか?

以前の状態と現状の違いをはっきりさせて(日照時間、日影の状態)まず話し合う事が先決でしょうか。
それよりも、お隣の北側の窓はどうなっていますか。
Nさんの南側の窓とバッティングしていませんか?
プライバシーも心配ですね。

> 財産価値は、日当たりが悪くなるとどれだけ、落ちるのでしょうか?

詳しくは解りませんが、財産価値と日当たりは、あまり関係ないような気がします。

> 弁護士を立て、裁判を考えなければ、権利を守ることはできないのでしょうか?

そこまで行くと結構大事になりますが、現状の計画を変更させるにはその手段に訴える事になるでしょう。裁判で勝訴するかは別ですが。

あしからず。
 コメンテーター 
 事務局から 
  荻原 幸雄 大変難しい相談ですね。
現状を保持したい欲望と新しいものを欲しがる欲望との衝突は人が営む上での永遠のテーマかもしれません。
図面にはプライバシーが有りますので承諾なしには閲覧も難しいところです。
法的に違反建築物であるのなら問題です。一度お近くの建築士に上棟時に敷地外から目視で大体のところを調べていただいたらどうでしょうか?
もし違反の問題があれば論外ですし、問題が無い場合はそれだけポテンシャルの高い敷地として価値のある土地とお考えになられてはいかがでしょうか?

建物が建築規準法上合法であれば「日照権等の権利を主張する」のは法廷で主張することになるでしょう。

できる限り法規を論ずる以前の人の営みの和が欲しいところですが、それを超えてしまう人の欲望があるから法律が必要なわけですが、もう一度、人の営みの和を考え、家づくりは所有者以外にも景観や環境、風土に影響を及ぼすことを考えて欲しいところです。
相談者お礼状 
 相談者お礼状
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