相談概要 | [氏名] T.Y [相談内容] 注文住宅の瑕疵 [住所] 北海道上川郡 [職業] 主婦 [年齢] 37 [構造] 鉄骨造(ラーメン構造) [築何年ですか?] 築 1年以内 [何階建て] 2 [態様] 注文建築 [生産者] 大手ハウスメーカー [設計者を選んだのは] 自分では選んでいない。 [監理者を選んだのは] 自分で選んでいない。 [確認申請書は本来建築主が出すと説明を?] 受けていない。 [確認申請の為の委任しましたか?] 覚えていない。 [確認申請書お持ちですか?] 有る。 [検査済書は有りますか?] 有る。 [お手持ちの図面は何枚?] 50枚以下 [打ち合わせ何回] − [床面積] 130m2以下 |
相談内容 | 別の事情で引き渡しが一ヶ月以上も延びたのにもかかわらず、お約束の日時に「完了検査」に出向いてみると「ちょっと、間に合わなかった」との理由でトイレが1.2階とも未完成の状態でした。当時、私たちは寒冷地にもかかわらず、暖房設備の無いところに仮住まいをしていたので(会社側には言いませんでしたが)引っ越しを急ぎたい理由もあり、「引き渡し日までに完成させる」旨の確認書をもらって検査を終えました。しかし、引き渡し当日初めて見たトイレの完成現場は排水管むき出しの、かなり見苦しい物でした。もちろん、打ち合わせでは「1階のトイレは客間の延長」などという営業担当者のアドバイスも受け、こちらとしてもそれなりに考えて壁紙などを決めました。 初めてそれに気が付いたとき、「これなんですか?」と質問しました。そして、排水管だと聞くと、思わず「下水道工事が始まった30年前ならよく見かけましたが、最近の家でこのようなトイレは見たことがありません。 排水管を床下へ収納してください。」とお願いしましたが、管理者の方が「これがSの仕様です。ですから直せません。」と、打ち合わせに無い物を取り付けたにもかかわらず、どうしてこうなったか、などの説明は無く、「Sの仕様です。Sの家は半分がこれです。」と繰り返されました。 それでも、あまりにも見苦しいことを伝えますと、木で目隠し箱を作って設置したらどうかということになりました。(現在はそれが 設置されています) 私は素人ですから、むき出しの排水管の話題の時に「Sの仕様」と言われれば、それも含めての物だと理解しますし、それなら近郊に住むユ−ザ−の方に同じ形で引き渡された家があるはずだと聞いてみましたが一件もありませんでした。ホ−ムペ−ジ上で知り合った方も同じです。 「ユニットの鉄骨の梁の関係で下に抜けない。」と引き渡しのとき初めて聞きました。風呂の脱衣所から床下を覗いてみると、鉄骨の梁どころかトイレの下に基礎があり、まるで排水管の知識がない私が見ても「初めからうち合わせ通り(床下配管)にするつもりで対応した状態」には見えません。 やはり、現物取引ではないのだから「打ち合わせを尊重した仕様」に直して欲しいし、また、引き渡しの仕方に付いても、工事期間がかなり延びたのにもかかわらず、未完成で完了検査を行わせたということは、やはり何らかのミスがあったのではないかと疑わざるをえません。 また、別に現場の写真を送らせて頂きますが、排水菅にフレキ管を使っています。これは蛇腹の所につまりの原因となる汚物が付着しやすく、直接汚物を流すトイレ配管では使わないのが常識と聞いたことがありますがどうでしょうか。 そして、一番の疑問ですが、建て主の特別な発注以外、現在排水管むき出しのトイレを「完成状態」としている工務店やメ−カ−があるとは、現在とても考えづらいのですが、現状はどうなのでしょうか。 |
yorozuの感想 | ー |
アドバイザー | |
堀住 勝雄 | 原因は設計能力の欠如、又は説明不足でしょう、便器の下に動かすことが出来ない構造体が来てしまうプラン作り、そしてもしこれを回避出来ない場合「こうなります」という説明を業者はすべきだったでしょう。 蛇腹の配水管は(お奨めするものではありませんが)内面は平滑ですから即欠陥とも言えません。 ちょっと昔のアパート、マンションではよく見かけられます。写真では確定できませんが通気管が施工されていないように見受けられます、このほうが心配です、水を流した時にズズッとかゴボゴボと空気を吸い込みませんか。 |
久保田 英之 | Tさん、こんにちは。解説員の久保田です。 某メーカーの標準仕様便器であるのかどうか、はっきりさせる事が大切かも知れませんね。 もし、標準仕様という事であれば相談者に対しての説明不足や打ち合わせの詰めが足りなかったかと思います。(但し、ここでいう標準仕様というのは、”使うこともある”というのではなく、基本的につかっているということですよ!) 蛇腹の継手ですが、これを使うことによっての欠陥は無いかと思います。(よりベターなものはあると思いますが) 私見ですが、こういった便器はマンション等、下抜きできない様な箇所で使われています。 見た目にも良くない様にも思いますので標準品としては考えにくいですよね。 僕の住宅では使った事はありませんし、マンションでも使いません。 もしかしたら、設計時に建物の構造と配管の処理を考慮していなかった可能性もあります。 現実的な面にて、一つ一つ正解な解答をだし(序文より)、解決していくしかないように思います。 |
コメンテーター | |
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事務局から | |
荻原 幸雄 | ジャバラ配管は仕事は簡単ですが、見た目は悪いですね。 多分下階の壁か梁が来ているのでしょう。結果そうなったようです。 私などはこのようなことの無いよう設計には細心の注意をはらいます。 「気の無いもの程醜いものは無い」と思うからです。 まあ、その程度の設計だったようです。気の無い設計と隠そうとする施工者に不満を感じるのはもっともの事でしょうが、法的な話ではないので少なくとも、正確な説明を求めてみてください。 |
相談者お礼状 | |
相談者お礼状 | 回答を頂きありがとうございます。 遠方に住む祖母の具合が悪く先日まで帰省していたため、お礼が遅くなり申し訳ありませんでした。 このせいで、メ−カ−との話し合いも延期され、次の日曜日、実際の現場監督だった人では無く、その上司が家に来るそうです。 初めは「見た目のひどさ」だけを感じたのですが完了検査時に未完成だったことや、その後「これが仕様だから直せない」と押し切られた感が強いことや、専門家の方達のお話を聞くとやはり、対応に不備または(自分の選んだメ−カ−なのに残念ですが)能力の欠如を強く感じてしまいます。 そして、トイレについてですが >ちょっと昔のアパート、マンションではよく見かけられます。写真では確定できませんが通気管が施工されていないように見受けられます、このほうが心配です、水を流した時にズズッとかゴボゴボと空気を吸い込みませんか。 写真をお送りしたのは1階のトイレです。2階は床下配管になっているため、便器も違う形の物を使用しています。 水を流してみたのですが、2階は一度ほどんどの水が流れ出てしまってから溜まると言う感じなのですが、1階部分は一定の水位を保ちながら、水を交換する感じです。パイプスペ−スはそれぞれ独立した形態のようです。 通気管が施工されていないと、どのような不具合が起こりうるのか教えて下さい。 また、「完了検査の時に未完成だったところに、不具合を感じれば、不信感に繋がります。」と言ったところ、メ−カ−の人から、「完了検査で何をされたかったのですか?」と聞かれました。私としては、唖然としてしまったのですが専門家の方達が建て主に、「完了検査時において意識・行動すること」をアドバイスするときポイントとされる事なども教えて下さい。 >少なくとも、正確な説明を求めてみてください。 薄々お感じかも知れませんが、昨秋、メ−カ−ともっと大きなトラブルがありました。 やはり、説明不足が原因でした。 「現場見学会」に貸して欲しいと立ち話や電話で言われました。自分たちも担当の営業から「現場見学できます」と紹介され、内装工事中の家をみせてもらいましたし、様子をみるとそこには大工さんしかおらず、それは契約前後の関係者のみの見学会と理解していたので「それなら良いですよ。」という話になりました。 そうでなくても、「モデルハウス公開はしない」と設計を交えた打ち合わせの中で何度も確認していました。 間際になって「チラシが入りますので、驚かれても困りますから。」と菓子折を持って担当が挨拶に来ました。 「ちらし?それ、モデルハウスじゃないのですか?」と聞くと、「違います」 当日、新聞の折り込みを調べましたがチラシなど見あたりません。それどころか新聞の一面広告に、他社7社の家と混ざって我が家が掲載されています。 「プレハブ合同7社 ラストサマ−イベントご来場の方に鉢植えプレゼント」家を見に行くと、そこには受付が作られ数十本の旗が立てられていました。 新聞を初めて見、驚いた私たちは、支店まで出向き中止を申し入れました。 しかし、結局「新聞にまで載せてしまったし、今回は当社だけのイベントでは無いので、中止はできない」と言われ抗議翌日も公開は続けられました。 「今回は合同イベントなので、(当社としての)モデルハウス公開には当たらない」とか、「説明不足は認めるが、現在当社としては公開に当たって、特別なお礼など差し上げておらず今回は説明不足だったということで、特別に販売促進金3万円を差し上げる」など繰り返されました。 怒り心頭で「もう、(家など)いりません」と言うと挙げ句に「打ち合わせの時に、引き渡し日など、確認のはんこをいただいているし、T様にはいろいろなお考えがあっても、必ず引き渡しには応じて頂きます。応じていただけない場合には、こちらとしても考えます。」と裁判などを匂わせる発言をしました。 話し合いは数ヶ月に及び、私達は消費者協会や法律相談などに相談しましたが、こんなトラブルは初めてで、実際どうして良いか解りませんでした。 やがて、こちらの本社の副社長という人が来て「和解」という形になりました。その結果が良かったかどうかは解りません。 でも、全くの素人が個人で企業と話し合いを続けるには、体力・精神力ともに限界を感じてしまったのです。 そのとき副社長は、我が家の会社に対する不信感を払うように最大の努力すると言ってくれました。 今回のトイレのことも、同じに思えて仕方ありません。 「説明不足は認めるが、やってしまった物はしかたないし、これが会社の仕様(やり方)です。」 お忙しい中、長々と書いてしまい申し訳ありません。ちゃんと説明して貰えるように、努力したいと思います。 ありがとうございました。 |
その後 |
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