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No.0309 排水管のキャップがはずれている

 相談概要 [氏名] M.Mさん
[相談内容] 分譲マンションの瑕疵
[住所] 兵庫県芦屋市
[職業] 会社役員
[年齢] 34
[構造] わからない
[築何年ですか?] 築 5年以内
[何階建て] 7
[態様] 分譲マンション
[生産者] 中堅建設会社
[床面積] 120m2以下
[マンションの総戸数] 100戸以下
 相談内容 数年前から漏水による被害が起こっておりました。当初、上階からの水漏れとばかり思っており、防水工事も何度か行いましたが、一向に改善の兆しがありませんでした。先日もまた別の業者(施工業者ではない)に検査をしてもらったところリビングにあるクローゼット内にあるパイプスペースに着目され点検口を開いてみたところ、本来あるべきはずの排水管の結露防止キャップがはずれており、そこからお湯による湯気がもうもうと上がっておりました。漏水の原因は実はこの水蒸気が天井裏へ回り込んで起こったものであるだろうとの見解となりました。

この件に関しては施工ミスである旨、補償を求める方向で検討致しますが、今回ご相談させて頂きたいのは、この時にこの業者の方がおっしゃった一言でした。

曰く、「住居内に排水管の上端があるような設計は、とても理解出来ない設計だ」の一言です。また「この手の排水管はキャップをすれば問題ない構造かも知れないが私にはよくわからない」ともおっしゃったので、そのあたりにお詳しいのであれば教えて頂きたいのです。施工業者に聞いたところで「大丈夫です。問題ありません」としか返ってこないのは目にみえていますので。

つまり、このような設計(構造)は常識の範囲のものなのかどうかという点です。法律的に違法なものであれば、それなりの対処を求める必要もあり写真も別途送りますので、よろしくご教示頂けますでしょうか。

ちなみに、住居内のパイプスペースはもう一箇所、トイレにもあり、こちらにはキャップがしっかりと取り付いてありましたが同様にこれも上端が我が住居内にある構造です。

以上、宜しくお願い致します。

living-out リビングのクローゼット内にあるパイプスペース


living-in そのパイプスペース内


toilet トイレにあるパイプスペース内
 yorozuの感想
アドバイザー 
小谷野 和広 「結露防止キャップ」とありますが、写真を見たところ、掃除口ではないでしょうか?掃除口が住戸内に設置されることがあります。この部分が外れていた場合は、施工ミスです。点検口の蓋を閉める前に、施工者は掃除口がしっかり閉まっているか確認するべきです。排水管が住戸内をたてに貫通するのは良くある事で、「設計ミス」ではありません。

文面から察しますと。天井内で通気口(排水管の最頂部)が開放されていれば、施工ミスです。通常は、屋外に開放されなければなりません。排水管の端部が屋内で開放されていて屋外に開放されていなければ「通気管が未施工」ですので「完成」されたものではありませんので、法律的には「未完成の建物」として良いと思います。設計図面で確認できませんが、常識的に通気口が屋外に開放されない事は特殊な場合を除いてありあません。
 コメンテーター 
 事務局から 
  荻原 幸雄 小谷野の解説の通りであろうと思われます。雑排水管の上部には通気管キャップがついていますが、屋内に設けた理由がよくわかりません。当然ここに設ければお風呂やキッチンの湯が蒸気としてここから逃げます。その結果パイブシャフトに蒸気が充満したでしょうし、隙間があれば天井に回りこみ結露を起こし雨が進入したような状態になったのかもしれません。(その証拠に配管上部が汚れています。)
屋外に出して貰ってください。

トイレのパイブシャフトには写真から躯体を貫通する為の被覆管が見えますので外部に出ていませんか?ここで通気管を設けたら臭いが充満してとても臭くていられない状態になると思います。そのような記述も無いことからここは心配なさそうです。配管を外部に出す工事になるでしょうから管理組合の同意が要ります。通気管は共用部分と考えられますので、管理組合と業者の交渉になるかと思います。
相談者お礼状 
 相談者お礼状
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