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一般社団法人建築よろず相談支援機構

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よろずWEB相談HEADLINE

No.0307 企業秘密のため資料は提出できない

 相談概要 [氏名] H.Hさん
[住所] 愛知県尾西市
[職業] 地方公務員
[年齢] 42
[希望構造] 木造(2X4工法)
[どちらに依頼しますか?] ハウスメーカーの設計監理
[何階建てを希望] 2
[予定床面積] 150m2以下
 相談内容 お尋ねします。現在、Mホームにて、建築計画中です。欠陥住宅は、我慢スマイと言うことで、第三者に検査依頼をしてもらおうと思い、次の資料の提出を求めました。

基礎構造図、配筋図、コンクリート調合表等です。

Mホーム側からそれらは、企業秘密のため提出できないと言われましたが、本当でしょうか?明確な資料の提出がないと後々交渉できないと思います。いかがでしょうか。至急お返事をください。お尋ねします。
 yorozuの感想
アドバイザー 
宮坂 英司 初めまして。よろず相談員の宮坂です。お近くの清洲町で活動しています。ところで御相談の件ですが、確かに第三者に監理してもらうためには、それなりの図面や資料を提示して頂かなくてはなりません。ですがハウスメーカーさんの中には、後々問題になる要素になりうる資料は、クライアントに対しても提示しないようです。先日、友人のお宅(ハウスメーカー)の工事に際してもそのようなことがあり、相談に乗ってあげたことがあります。

ですが、Hさんはクライアントであり、その資料を求める権利がありますので、強く求めてみてはどうでしょうか?私の友人は本社にメールで抗議したりしていました。提出できないというのは支店サイドのことかもしれませんので、もしどうしても提出できないという回答ならば本社に掛け合ってみるべきです。これから、Hさんが住まう家の情報を、クライアントに提示しないのはそもそもおかしな話しだと思います。がんばって見て下さい。
関口 啓介 Hさん、こんにちは、関口と申します。

住まい造りに自ら関わっていこうという姿勢は素晴らしいです。ただ、ややもすると、あまりにも神経質な関係を作りかねませんので、”施主も一緒に参加する”そんな姿勢で臨んでください。宮坂さんが解説する通りです。請負契約とは、あるものを完成する事を約束し、報酬を支払います。約束した「あるもの」が、不明瞭では、本来請負契約などできえません。そこで明確にするためにも設計図は不可欠な物であります。

設計図は「あるもの」を造るための明確な指示書なのです。設計図なしで造るという事は、施工業者おまかせになります。契約としては、成り立たないのではないでしょうか。ここでメーカーが企業秘密と言うのは、どんな仕事(たとえば手抜きをして)も企業秘密だというのと変わりがないように思えます。注文して建てる家は、現場単品のオーダー住宅です。完成された商品を売るのとはわけが違いますので、当然構造や、仕様を前もって明らかにし、契約内容に即した工事が必要だと思われます。

認定工法など、特殊な工法があるとしましても、認定されている以上、公開された工法であると思われます。宮坂さんも言うように、より良い住まいを造る上での施主自らの責任として、図面等を求めてみてはどうでしょうか。第三者の監理や、検査を受け入れるかどうかは、事前に確認をしてください。拒まれるおそれもあります。また、可能であれば契約事項に載せられる事をお勧めします。がんばって下さい。
 コメンテーター 
 事務局から 
  荻原 幸雄 第三者に依頼する、しないに関わらず、求められた資料を提示するのはこちらの会社の義務である筈です。拒否する正当性は無いと考えます。企業秘密と申しても特許等でそれは保護される筈で何ら抗弁権は発生しないと考えます。

「知る権利」を葬りさる社会に未来ある社会は切り開けません。正当な権利として求めてください。もし、応じなければ「ブラックボックス」をつくり建築主の分からないところで何かをしたいのでしょうから、三行半をつきつけるつもりで望んだら如何でしょうか。
相談者お礼状 
 相談者お礼状
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