相談概要 | [氏名] T.Yさん [住所] 千葉県松戸市 [職業] 会社員 [年齢] 43才 [構造] 木造(2X4工法) [築年数] 築 20年以内 [階数] 2 [様態] 注文建築 [生産者] 大手ハウスメーカー [設計者を選んだのは] 自分では選んでいない。 [監理者を選んだのは] 自分では選んでいない。 [確認申請書は本来建築主が出すと説明を?] - [確認申請の為の委任しましたか?] 覚えていない。 [確認申請書お持ちですか?] 解らない。 [検査済書は有りますか?] どういうものか知らない。 [お手持ちの図面は何枚?] 10枚以下 [打合せは何回ですか?] 10回以下 |
相談内容 | 始めまして。あるメーカーで建てた自宅が欠陥住宅と知り、ご相談させていただきたいと思い、メールを出させていただきました。 私の家は築12年目ですが、新築後すぐに1階の和室の続き間の境の敷居が下がり始め、ふすまが外れてしまうほどになりました。2〜3年後、4〜5年後、そして10年後に計3回、メーカーの修繕課から派遣された大工さんに修理してもらいましたが、現在もまた下がった状態です。 見積もりの段階で地質調査をした結果、地盤が弱い部分があるのでくいを打ち込みました。土台はその上にあるのでまさかそんな深刻な問題だとは思っていませんでした。(一流メーカーだと思っていましたし)しかし、2ヶ月ほど前に、修繕課から派遣されて実際に修理をしてくださった大工のSさんからお電話をいただきました。 電話の内容は、「私は今までメーカーの修繕課と契約して仕事をさせてもらっていましたが、会社側ともめて仕事からはずされました。もめた原因はともかくとして、会社側の仕事のやり方の不誠実さに憤りを感じています。お電話したのは、会社を首になった腹癒せと取っていただいてもかまいません。しかし、Tさんのお宅の施工状態はあまりにも酷過ぎるのでこうしてお電話しました。とにかくお宅の家は手抜き工事です。有るべきところに土台がないので、いくら修理しても直せません。設計ミスなのか、あるいは施工業者の手抜きなのかは図面を見てみないと解りませんが、どちらにせよ、メーカーに抗議するべきです。ただし、直せといっても従来通りの補修しかしない可能性も有りますので、交渉の仕方は慎重にしたほうがいいですよ。私の名前を出してもかまいません。できる限り協力はします。私にとってお金とかの問題じゃないんです。大工としてのプライドの問題なんです」 ということでした。 その大工のSさんは初老の非常に仕事熱心な職人タイプだったと記憶しています。怨念はともかく、欠陥は確かなことです。メーカーにきちんと直してもらうようにするのにはどうしたらいいのでしょうか?ちなみにメーカーの本体保証は10年です。 別のメーカーの知人に相談したところ、個人で行ったら、うまくあしらわれるよ、と言われ、ここを紹介されました。どうかよろしくお願いいたします。 |
yorozuの感想 | ー |
アドバイザー | |
荻原 幸雄 | 保証期間は過ぎていますが、ここでメーカーの保証が10年でも本質的な問題を当時の大工さんも含め闇に葬ろうとしたのでしょうが、ひょんなことから発覚してしまった訳ですね。如何に10年保証がついていても、このような姿勢で本質的な問題を検討せず、抜本的に直さなければ意義有る本当の保証にはなりません。 今回の大工さんもハウスメーカーと揉めなければこの事実を闇に葬ったのでしょうが、経済主義とはあまりに悲しいものですね。 如何にクライアント側に付く第三者の存在が大切であるか痛切に感じました。 今回の相談は保障期間が過ぎていますので、この住宅について不法行為の存在が問題になります。第三者の建築士に依頼し調査する必要が有りそうですが、現在の家がどのようになっているのかを把握することから始めなければなりません。 土台が無いという、どのように施工したのか?何故、土台が無いのか?今現在その影響は無いのか?今後どのような事態が想像されるのか?調査が必要です。その上でどのように直すかを決めなければなりません。今回は最後になるでしょうから抜本的補修を考えた方がよろしいかと思われます。 |
コメンテーター | |
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事務局から | |
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相談者お礼状 | |
相談者お礼状 | |
その後 |
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