相談概要 | [氏名] S.Rさん [住所] 埼玉県浦和市* [職業] 主婦 [年齢] 30才 [構造] わからない [築年数] 築 2年以内 [階数] 2 [様態] 分譲マンション [生産者] 建設会社 [設計者を選んだのは] - [監理者を選んだのは] - [確認申請書は本来建築主が出すと説明を?] - [確認申請の為の委任しましたか?] - [確認申請書お持ちですか?] 解らない。 [検査済書は有りますか?] - [お手持ちの図面は何枚?] - [打合せは何回ですか?] - *相談当時の行政区分です。 |
相談内容 | 去年の3月末に入居した新築マンションですが、今までに共用廊下の庇からの雨もりや、バルコニーの床の亀裂のための雨漏り、など数カ所の雨漏りがあり、マンションの組合でも、第三者へ欠陥マンションかどうか調査を依頼するという案がでましたが、今のところ不具合がないということで、もう少し様子を見ることになりました。 私は個人的に建築士の知人に相談したところ、コンクリートで亀裂や雨漏りがあるなんて、信じられないので、県庁で調査する機関があり、早急に調査してもらった方がいいと、言っていたのですが、やはりそうした方がよいでしょうか?その調査はいくら位かかるのでしょうか? 彼は特にHの施工だから、調査したほうが言いといっていました。 |
yorozuの感想 | ー |
アドバイザー | |
田所 雄太郎 | コンクリートにクラック(ひび割れ)はつきものです。大なり小なり必ず出ます。性質としてはクラックができってしまうまでには約2年かかります。築2年ということなのでクラックはできったと解釈します。クラックはつきものだといいましたが勿論程度問題です。いわゆるヘアークラック程度のものは許容範囲ですがシャープペンの芯が入るような物は論外です。コンクリート内部の鉄筋が雨で錆びたり、中性化しないようにエポキシを注入したりする必要があるかもしれません。足場を組むようなことになると大掛かりな工事にも発展します。今ではクラックの深度を超音波測定したりできますから専門家にみてもらったらよいでしょう。タイル張りのなかも見ることができます。技術は進みました。 勿論、販売会社、施工者の息のかかっていない第三者が良いのは言うまでもありません。充分保証期間内ですので金銭的にも安心ですね。2年目の経年検査はいつでしょうか?重大な瑕疵については10年間の保証があります。経年検査の時に専門家に立ち会ってもらい住民側の代弁者になってもらうのも手ですね。このようなことになる原因としてはコンクリートを打設するときの生コンクリートの成分が適切でなかった、早強コンクリートなどをつかった、養生期間の気象条件が悪かった、力のかかる場所にあらかじめ目地を入れずクラックを呼んでしまった、などが考えられます。庇にクラックがはいっているようなので、片持ちスラブに余計な力がかかった可能性もあります。あと、庇上端、付け根上端の防水の仕上げが適切でないのも可能性の一つですね。 |
コメンテーター | |
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事務局から | |
荻原 幸雄 | 全体的な構造の問題なのか、局部的な施工不良なのか原因を追求する必要があります。亀裂による漏水は様子をみるまでも無く、内部の鉄筋が錆び爆裂してしまうので早急な対処が必要です。しかし、あくまで原因を探ってからの対処が肝心なのは言うまでも有りません。 |
相談者お礼状 | |
相談者お礼状 | お忙しいところ解説をありがとうございます。管理組合で案が出たにもかかわらず、そのまま足止め状態になってしまって、本当にこのままでいいのかと思っていたところ、このようなお返事をいただき、もう少し理事長さん達に訴えた方がいいかと思いました。 ヘアークラックというのは、もしや髪の毛ていどの亀裂と言うことでしょうか?だとしたら、バルコニーの亀裂というのはこのへアークラックだと思います。よーく見ないとわからないくらいのもの。ただし、水漏れの状態は、まるで滝のようにそのまま落ちている感じでした。 1年点検で、修理してもらい今は雨漏りの心配はないようです。じつはバルコニーに亀裂が入っているのは、502のうちと階下の402のお宅の2件だけなんですが、この建物の形状が1階に8戸の5階建てで、横長なので、まるで2戸目の部分で大地震が来たら折れるんじゃないか(少々大げさですが)とちょっと不安になったりします。住所が沼○と言うだけあって、地盤は弱い方だそうです。 |
その後 |
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