相談概要 | [氏名] M.Tさん [住所] 東京都江戸川区 [職業] 主婦 [年齢] 30才 [構造] - [築年数] - [階数] - [様態] - [生産者] - [設計者を選んだのは] − [監理者を選んだのは] − [確認申請書は本来建築主が出すと説明を?] - [確認申請の為の委任しましたか?] - [確認申請書お持ちですか?] - [検査済書は有りますか?] - [お手持ちの図面は何枚?] − [打ち合わせ何回] − |
相談内容 | はじめまして。現在、都内の賃貸マンションに住んでいます。将来は、小さくてもいいから、都内または都内近郊に一戸建てを買おうと考えています。 実は、私達は外断熱の建物を探しています。でも、現在の日本のマンションや一戸建て(建て売り)は99パーセントが内断熱の建物だということが分かりました。そこで、自分達で土地を購入して、注文住宅で外断熱にして建てた場合の費用等を知りたくて、相談しました。あと、外断熱のマンションが建てられる時代はいつ来るのでしょうか?建て売りの一戸建てで外断熱の住宅はあるのですか? 近頃、いろんな本、週刊誌で、大規模マンションの落とし穴、内断熱のマンションの寿命は持って30年だ、等と書かれた見出しを目にします。そういった本はほとんど目を通すようにしていますが、何冊か共通して書かれてあったのが、その内断熱と外断熱の違いのことです。少し前の私達夫婦だったら、買うなら絶対マンションと決めてました。大規模マンションだと管理費は安いし、ある程度大手の不動産会社の販売するマンションだと安心だねって言ってたんです。 でも、しばらくして、テレビで、住んで間もないマンションが実は欠陥だった、というような討論がされていたのです。とあるスーパーゼネコンの施工だったのに、一体どういうことだ!という感じでいろいろ話し合いされていました。確かとあるスーパーゼネコンって言えばあれしかないなって私もピンときましたが、それ以外にも、雑誌の週間ダイヤモンドでマンションの事がいろいろ書かれてあり、(低コスト化と工期短縮で壁と床の手抜き工事が続出しているという内容)マンションを買おうという気持ちではなくなりました。全部のマンションが全部そうではないかもしれませんが、少し恐いです。 何冊かの本で書かれてある断熱の事で、最近は内断熱か外断熱かで買う家を決めるようにしています。どう思われますか? |
yorozuの感想 | ー |
アドバイザー | |
松山 達也 | 数千万円もの商品の購入を決定される最終基準が、内断熱・外断熱の別としたら、大変危険な考え方なので気をつけた方がよいと思います。「外断熱工法」という言葉は、ハウスメーカーによってつくられた商品差別化のための1つのキーワードにすぎません。「外断熱工法を採用するぐらい研究熱心な業者なのだから安心できる。」わけでは、決してありません。情報収集は重要ですが、記事を盲目的に信用せず、「自分が安心できる方法は何だろう?」と自問自答してみてはどうでしょう。中身がどうなっているかも分からない建売りの住宅で安心できますか? 外断熱のマンションが(関東地方に)ない理由 1.関東地方ではそれほどの断熱性能を要求されない。 2.外断熱工法のためには、建物全体を断熱材で覆う必要があります。中高層の建物にこのような工法を用いるのは、大変不経済です。(寒冷地では、多くの建物が外断熱になっています。それを考慮すると「99%」というのは疑問です。) 住宅を「買う」のと「造る」のはまったく違う次元の話です。当「よろず」の利用者でしたら、是非、建築家に依頼して「造る」ことをお薦めいたします。それが最も簡単な「安心(満足)できる方法」であると私は考えます。 外断熱の費用については簡単に答えられる内容ではありませんが、概ね、3%〜5%程度のアップではないでしょうか。因に、建築家に設計監理を依頼した場合は、総工費の10%程度です。 |
コメンテーター | |
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事務局から | |
荻原 幸雄 | 内断熱は実績もあり、その分当然問題点も数限りなく発現し、その都度対策が講じられています。外断熱は逆に実績も少なくクレームが発現するほどの歴史も有りませんので「内は×で外は○」は早計では無いかと思います。外断熱もこれから実績が積まれれば当然そのクレームも発現すると考えます。 ご心配する欠陥は、基本的に第三者の監理者が存在しない点に有ります。その点から考えると分譲マンションや建売、建築条件付建売は全て同じです。 |
相談者お礼状 | |
相談者お礼状 | |
その後 |
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