相談概要 | [氏名] M.Tさん [住所] 神奈川県鎌倉市 [職業] 主婦 [年齢] 44才 [構造] 木造(在来工法) [築年数] 築 5年以内 [階数] 2 [様態] 注文建築 [施工者] 大手ハウスメーカー [設計者を選んだのは] 自分では選んでいない。 [監理者を選んだのは] 自分で選んでいない。 [確認申請書は本来建築主が出すと説明を?] 受けていない。 [確認申請の為の委任しましたか?] 覚えていない。 [確認申請書存在の有無] 有る。 [検査済書は有りますか?] 有る。 [設計図面枚数] 20枚以下 [着工までの打合せ回数] 20回以下 |
相談内容 | 2年前に西側の洋間のクロスにしみが発生したため、施工業者に調査を依頼したところ天窓まわりからの雨漏りが原因とのことで、天窓まわりのコーティングと壁内部の間柱、筋かい、コンパネ等のかび取り、クロスの張り替え工事を行ないました。ところが今年になって再度クロスにしみが発生し、部屋を締め切るとかび特有の異臭がするようになりました。また1階の西側部分にも雨の日などに同様の異臭があるため施工業者に相談しました。 調査の結果、結露によるかびの発生が原因で、外壁タイル、サイディング、コンパネをはがしたところ構造体(通し柱、間柱、筋かいを含む)にかびが発生しており、北西部の通し柱にいたっては釘が容易にささるほど水分を含んでいました。通し柱を交換するのは不可能で、補強をし西側の外壁には中空層を設ける工事をすると業者から説明をうけていますがそれで万全でしょうか? まだ点検していない他の通し柱の状態も心配です。よろしくアドバイスのほどお願い申し上げます。 |
yorozuの感想 | ー |
アドバイザー | |
小松原 敬 | それは大変ですね。結露が発生している構造を完全に補修するのは難しいです。結露は室内の暖かい湿った空気が冷たい外壁、窓にあたった時に生じます。外壁部で断熱する外断熱だと、外壁が冷たくならないので結露が生じにくいのですが、グラスウールを壁内に充填する内断熱だと、暖かい湿った空気がグラスウールを通り抜けて外壁に行ってしまうと結露します。 対策としては、グラスウールよりも室内側に防湿シートを通常は貼るのですがそれが、しっかり密閉されているか確認して下さい。あわせ目がシールされているか、場合によっては2重貼りしたり、また天井裏など他の部分から廻らないように確かめてください。とにかく湿った空気を壁の中に侵入させない事が大事です。 もう一つは躯体内換気で、外気が躯体の中を通って壁の上や小屋裏換気口などから排出される経路を作ることです。中空層をつくるそうですが、技術的にはいろいろありますが、ともかくしっかり換気されるようにすることが大事です。それとご家庭でできる対策としては、開放形の石油ストーブを使わないことです。石油、ガスストーブは水蒸気を出します。なるべく電気系のものか、エアコンにしてください。また、やかんをストーブに乗せっぱなしにしたり加湿器を使うのも避けたほうが良いでしょう。 |
コメンテーター | |
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事務局から | |
荻原 幸雄 | 天窓よりの漏水だとすればその屋根勾配側に流れたでしょうから、その辺を重点的に見てみましょう。通し柱に限らず、単純には言えませんが天窓より45°の範囲がその対象になると思います。その範囲を剥がして確認ください。 |
相談者お礼状 | |
相談者お礼状 | |
その後 |
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