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一般社団法人建築よろず相談支援機構

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No.0198 アンカーボルトと鉄筋が外側から丸見え

 相談概要 [氏名] S.Nさん
[住所] 東京都立川市
[職業] パート
[年齢] 30才
[構造] −
[築年数] 建築予定
[階数] −
[様態] 建築条件付建売住宅(売建住宅)
[施工者] 建設会社
[設計者] 会ったことがない。
[設計者を選んだのは 自分では選んでいない。
[監理者] 知らない
[監理者を選んだのは] 会った事がない
[確認申請書存在の有無] 無い
[検査済書は有りますか?] −
[設計図面枚数] 5枚
[着工までの打合せ回数] 5回
 相談内容 地元の建設会社が販売の建築条件付き土地を購入しました。そこに、その会社(及び下請け、2次請け)で、10年保証付きの高耐久住宅(2階だて、木造住宅)を建築中です。7月末に棟上げを行い、現在屋根のストレートの作業中です。

問題点は2つです(デジカメのデーター参照願います)
・基礎のコンクリートが1部分ボロボロになっておりアンカーボルトと鉄筋が外側から丸見えの状態
・土台の木が素人の目には一部腐っているように見えることです。
8月の23日の週には性能保証の第2回目の審査があり、その後、公庫の中間審査がある予定です。

ご回答頂きたいのは以下です。
・このような状態で、住宅にどのような影響がでるのか。(欠陥住宅になるのではないでしょうか)
・性能保証に問い合わせたところ、第2回目の現場審査のチェック項目には基礎や土台が含まれてないので、強制力のある、”改善指導”という手段はとれないということでした。
・欠陥につながるおそれがある場合、強制的にその改善を行って欲しいと思いますが、どのような手段があるのでしょうか?
・業者が改善工事などを行なわなかった場合、このような欠陥があると知っていながらも購入しなくてはならいのでしょうか?

現在、土地のみ先に購入済みです。本来なら業者に直接交渉・相談するべきなのでしょうが、あまり信頼のできない業者のため、ご回答、ご指導宜しくお願い致します。


基礎のジャンカと土台の不要な切り込み


土台の節部が取れてアンカーボルトが見えている。


仕口部にアンカーボルト


換気口の上に継手


継手部にアンカーボルト
 yorozuの感想
アドバイザー 
砂子 政二 さて、拝見しました。ちょっとと言うか、だいぶ酷いですね。明らかに監理を行っていない、欠陥住宅だと思います。建築条件付きを購入されたようですが、違約金を払ってでも解約をお奨めします。業者がそれに応じない場合は、欠陥部分を指摘して、建て替えてもらうように交渉して下さい。その際に、我々相談員の調査&報告書を利用する方法もあります。(よろずHP参照)

私は、部分的な改善は、非常に難しいと思います。また、性能保証の審査と公庫の審査は、各々関係している部分の審査ですので、是正に強制力のある指導は無理だと思います。

しかし、監理者は何をやっているのでしょうか?同業者として、本当に腹立たしいです。
 コメンテーター 
 事務局から 
  荻原 幸雄 ご心配の通り実に情けない現場だと思います。「良心」という言葉が全く存在しないのでしょうか?

・アンカーボルト下部にある無用な切り込み。
・仕口部、継手部にあるアンカーボルトはいけません。
・土台材質も悪すぎる。
・基礎のジャンカは欠陥。
・換気口上部の継手は公庫仕様に反する。
・柱、筋かい取合い下部土台腰掛けかま継ぎの位置はここでは駄目です。

施工会社の監督、監理者、大工、コンクリート打込業者これだけの良心が揃わなかったわけですね。残念です。

又、性能保証の第1回審査は基礎配筋工事完了時で、第2回審査は屋根工事完了時で、この2回目の時は主要構造部を審査します。当然前回の検査以降の基礎の出来や土台は検査対象になる筈です。ここを対象から除くとしたら性能保証の大きな欠落を意味します。先ず、各検査の(出来れば立会って上記の部分を検査員に聞いてください)状況をみて次の手を考えましょう。
相談者お礼状 
 相談者お礼状
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